オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

シネマ歌舞伎『法界坊』

2011-01-20 | おすすめ映画

今日は福屋に新しくできた映画館八丁座へ、シネマ歌舞伎『法界坊』を観に行きました。
人生初の歌舞伎体験!!(しかも映画館(笑))。

市川海老蔵の事件がニュースになった時に、きっと自分に一生縁がない世界が「歌舞伎」と「大相撲」だろうな~なんて思ってたわけですが、ある日たまたま観ていた八丁座のサイトで「シネマ歌舞伎」というのがあるというのを知って、ちょっとだけ興味が沸いてしまいまして。
しかもこの演目のストーリーと、中村勘三郎の演じる法界坊が、あまりに志村けんのあの「変なおじさん」にそっくりで(失礼)、どうしても観たくなっちゃいました(←それが決め手?)(笑)

この作品のみどころは以下の通り。

 金と女が大好きな法界坊(勘三郎)は、どこか憎めない愛嬌あふれる乞食坊主。永楽屋娘お組(扇雀)に恋い焦がれる法界坊は、盗まれた吉田家お家の重宝“鯉魚の一軸(りぎょのいちじく)”をお組と恋仲である手代の要助(実は、吉田宿位之助松若(よしだとのいのすけまつわか)・勘太郎)が探し求めていると知ります。いい金蔓(かねづる)を見つけた欲深い法界坊に、永楽屋番頭の正八(亀蔵)や山崎屋勘十郎(笹野高史)らも加わり、鯉魚の一軸を巡る悪巧みが繰り広げられます。一度は道具屋甚三郎(実は吉田家の忠臣・橋之助)にやり込められ散々な目に遭った法界坊でしたが、お組の父永楽屋権左衛門(彌十郎)と松若の許婚の野分姫(七之助)らも巻き込み、さらに数々の悪行を行うのでした。
 最後に今作の大きな見どころのひとつ大切所作事「双面水照月(ふたおもてみずにてるつき)」では、法界坊と野分姫の霊が合体したお組そっくりな葱(しのぶ)売りの女(勘三郎)が、徐々に本性を現しながら変化に富んだ舞踊劇を魅せます。
 笑いたっぷりのユーモラスな掛け合いから、歌舞伎の様式美まで、歌舞伎の世界を存分にお楽しみください(作品ラインアップより)。

どう、面白そうでしょう?

こちらがYou Tubeの予告編。

2時間半の映画は、あっと言う間でしたねー。
幕間でのお客さんとの掛け合いとか、あの有名な「中村屋!!」とか言う大向こうのかけ声とか聞けたのも楽しかった。

大向こうのかけ声についてはほぼ日のこちらのページ『大向こうの堀越さん』という面白い記事があります。

ストーリーもテンポもいいし、役者さんの立ち回りや踊りもカッコイイ。
昔の言葉を使いながら、時折台詞からはずれた「素」のやりとり風のアドリブが混ざるのも舞台ならではの面白さ。
初心者にもわかるように勘三郎さんが解説してくれたりするシーンもあったりします。
歌舞伎独特の台詞回しももちろん面白いし、女形独特の発声もユニーク。
出演者全員が男性というのは宝塚の反対バージョン(歴史は歌舞伎が古いけど)だし、何よりやっぱ「生(なま)」の演技の迫力がありますよね。
大喜利なんてやっぱすごかったですね~。桜吹雪が舞う舞う~~。

歌舞伎もこうやって手軽に観れるとなると、なんだか親近感が沸いてきます。
今まで敷居が高いと思っていた歌舞伎だけど、こうやって映画館で2000円なら安いし、結構それなりに臨場感もあって楽しめます。
なんかハマりそう(笑)。

終わった後、ジェリーフィッシュドット経営の隣接の「カフェ茶論記憶(サロンキオク)」でお茶しました。

有機栽培コーヒーとドライフルーツをいただきました。
ここの飲み物や食べ物は映画館にも持って入れるそうです。飲み物の種類も多いしなんとおしるこなんかもあって結構嬉しいかも。

映画館のオリジナルシートもゆったりできて、お気に入りの映画スポットになりそうです。
皆さんにもぜひオススメです。