オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

8月6日

2010-08-06 | ライブ・コンサート

今日は原爆の日。
英会話教室のHさんが英語で被爆証言をするということで、朝から平和資料館へ。
Hさんの被爆証言を聴くのは2回目。
Hさんは広島を訪れる多くの外国人に正しくヒロシマのことを知ってもらうために退職後英語を勉強されHIP(Hiroshima Interpreters for Peace)というボランティアグループで活動されています。
一緒に聴きに行った教室のリサ先生やクラスメイトと一緒に食事をしながら原爆のこと平和のこと戦争のこと・・いろんなことについて語り合いました。
こういう話を共有できる仲間がいて良かったな~と改めて思います。

広島に住み始めてから『平和』について考える機会は増えました。
熊本に居た頃は年に何回考えただろう・・(苦笑)。
1年のうちに1回しか平和を考えることのなかった人が、3回、5回と「平和」について考える日が増えれば、世界は平和に少し近づくかも・・と思います。

夜は佐伯区民文化センターで開かれた祈り部のピースコンサートへ。
今日のコンサートは、この8・6のために書かれたオリジナル曲を中心に演奏され、音楽に浸りながらいろんなことを思う時間になりました。

平和のこと・・戦争のこと・・核のこと・・

私たちは学校で教えられてきたこと、マスコミによって伝えられてきたことを鵜呑みにするのではなく、いろんな機会を捉えて自分で正しく知るよう努力することが大切ですね。
そして被爆者の方々の長年の体と心の痛みを想像すること。
その痛みを乗り越えて語られた証言を、被爆者でない私たちも次の世代へ語り継いでいくことが必要な時期が来ていると思います。

以下、被爆証言の会で配られた『ヒロシマへようこそ』という説明チラシより転載。
(表面は英語で書かれています)

【転載開始】
ヒロシマへようこそ
平和資料館を見学されて、戦争のおろかさ・平和のありがたさを改めて実感されたことと思います。
しかし、この際につぎの二つの事実も正しくご理解願いたいのです。この事実は長年にわたり多くの人々から誤解されています。私達はあらためてアメリカを非難するつもりはありません。
ただ歴史を正しく伝えて行きたいのです。

(1)アメリカはなぜ日本に原爆を落としたのでしょうか?『戦争を早期に終結させて双方の人命損失を少なくさせるため』と説明されていますが、アメリカは戦争早期終結のためには原爆を落とす必要はなかったのです。

(2)多くのアメリカ人は『アメリカは原爆を落としたが、日本は真珠湾を奇襲攻撃して多くのアメリカ兵を殺したので、お互い様だ』と理解していますが、これは正しい認識ではありません。

(1)原爆投下の必要がなかった理由
日本は原爆投下せずとも降伏せざるを得ない状況にあり、そのことをアメリカは良く知っていたのです。しかしアメリカの大統領トルーマンは原爆使用を強く希望しました。
戦争末期には日本は戦力のほとんどを失い降伏を検討しましたが、『天皇制維持』できるかどうか、最大の気がかりでした。日本への降伏勧告であるポツダム宣言の中に『天皇制維持』を保証すれば日本は降伏勧告に応じたでしょう。
しかしトルーマンは日本が降伏勧告を拒絶するようにし向けて、次の工作をしました。
(1)『天皇制維持』の項目を削除 (2)回答期限を明記せず (3)日本がソ連に依頼した仲介を適当にあしらうようにソ連指示
日本の鈴木首相は、ソ連の仲介を期待しながら待っていたため、『宣言にはノーコメント。我々は戦い続ける』と表明しました。この『ノーコメント』が『黙殺』と報道され、トルーマン大統領はこれを『日本が拒否した』と勝手に解釈して原爆投下の口実を見つけました。

トルーマンが原爆を落としたかった理由
(a) 『原爆投下によって日本が降伏した』というシナリオにしたい。
  ソ連参戦予定の8月8日以前に勝負をつけたい。
(b)今後ソビエトに対してアメリカを優位にするためのデモンストレーションとなる。
(c)巨額の費用を投じて完成した原爆の性能を確認したい。

(2)日本の真珠湾攻撃とアメリカの原爆投下は同罪ではありません。
真珠湾攻撃
(a) 日本は軍需目標のみを攻撃しました。(米側死者2,388人、うち民間人48人)
(b) 奇襲は戦法の一つです。日本は攻撃前に宣戦布告するつもりでしたが事務手続きの不手際のためできなかったのです。一方アメリカは日本の攻撃を予知していました。この経緯は映画『トラ・トラ・トラ』にも描かれています。
原爆投下
(a) 目的は一般の人をできるだけ多く、残酷に殺傷することでした。日本政府に降伏を決断させるためとは言え、残虐行為です。死者14万人(1945年末)(ほとんど一般人)
(b) アメリカ空軍はたびたび偵察機を飛来させたので広島市民は敵機飛来に慣れて避難しなくなりました。これは広島市民の殺傷の効果を上げるための作戦でした。

【転載終了】

最後にTwitterにとても興味深い記事が紹介されていたのでご紹介。
核の恐ろしさ、特に低線量被爆、体内被爆の恐ろしさはあまり知られていません。
核による被害は核兵器だけではなく原子力発電も同じです。

『58年間ヒバクシャを診てきた~アメリカと日本が隠していること』

ぜひ読んでみて下さい。
核はいらない。戦争はいらない。
あらためて思います。