上図では、大運の天干の「偏印」が流年の天干の「食神」を剋しています。
大運と流年との関係が倒食の関係になっています。
『倒食』とは…天干星に食神と偏印とが並んだ場合を言います。倒食は良い運気が長続きせず、何かと儘ならない状況になる場合も多いものです。命式本体にある場合は、食神も偏印も才能のある星ですので、特殊な才能はあるが、優柔不断になりやすく飽きやすい傾向がある。しかし、自信を持って一つの事を成し遂げる努力をすると大成しやすいと言われています。
倒食を解除する星が「偏財」ですので、財星が弱い命式の場合又は、倒食性が出やすいと言われています。女性の場合は、偏印が子供を意味する食神を剋すので、子供のことで苦労する場合もあります。
また、食神は「食べる神様の星」ですので、この食神が偏印によって壊され倒食状態になっている場合は、病気等によって、食べにくい状況になる場合もあります。
上図は行運(大運と流年)では倒食となっていますが、以下の様なこともありました。
1. ある年配の女性…大運 食神、流年 偏印の倒食の年に、歯医者に行って差し歯の治療をしたが、なかなか嚙み合わせが上手くいかず、3回も4回もやり直しをせざるを得なった(医療ミス)。…食神は食べるものですから、食べる器官を表す口(クチ)という意味もあり、治療中は非常に食べ難く、儘ならない状況でした。
2. 朝起きた時に口の中が苦く、病院で出された薬を飲んだが、その薬が合わずに自律神経になり、食欲不振となった(命式との関係で仮傷官倒食)。
3. ある女性タレント…倒食の年に口内炎となり、後に舌癌と言われた(過去のニュース)。
4. 湿気が多い今の期間は、倒食になっている場合は、食中毒に注意の暗示がある。…私が住んでる群馬県の大きな病院でも、病院内の給食で食中毒が発生していた。
食べる事以外でも様々ありますが、倒食の時期は無理をされないようにしましょう…。