人間の心には「知・情・意」の3つの機能があります。
今回は、この3つの機能を四柱推命の変通星で表してみました。…この様に捉えることも出来るかも知れません…。
1. 知…知的機能、認識機能。
・理性…普遍的に真理を探究する能力。…変通星では印星ですね。印星は理論・理屈、物事を頭で理性的に捉えようとする傾向があります。印綬は客観的に広く現実的な思考をする傾向があり、偏印は、表に現れない隠された裏の事情を知りたくなる性情があります。…一言でいえば頭で理解するという事でしょうか…。
・悟性…論理的に原因・理由を問い、知る能力。…頭(印星)で知ることも大切ですが、心(情)で知るということも大切だと思います。情を表す変通星は財星ですので、悟とは体験や魂で理解するとも言えます。
・感性…五感を通して知る能力、直感的認識能力。…五感には肉的五感と霊的五感とがあります。霊的五感は、第六感の霊感の様なものかも知れません。変通星では傷官や偏印が精神世界に縁がある星と言えます。また、これらの変通星の下に12運の墓や沐浴等が付くと、独特な感受性が出て来ると思います。
2. 情…情的機能、情感性(喜怒哀楽、感情、感じる能力)。
・情的な星の代表が財星だと思います。特に偏財は動く情ですので、情的な交流を求めます。また、食神は楽しむのが好きで争いは好みません。また、シャープに鋭敏に感じる能力は傷官が一番だと思います。また、カッとなりやすい星は偏官だと思います。官星太過の人は、瞬間湯沸し器の様な処があります。
3. 意…意的機能、意欲性(欲求・決心、決断能力)。
義の星は偏官です。正義を貫いて行動する一番の星は偏官だと思います。また、自我の欲望に忠実なのが劫財とも言えます。劫財にはかっさらうという意味もあり、欲望に対して大胆不敵に行動する場合もあります。官星は社会の為に行動し、比劫は行動の軸が自分自身にある場合が多いです。
四柱推命は命式均衡論とも言われていますが、知情意もバランスが良いといいですね…。また、「知情意」は「真美善」を求めるとも言われています(知は真、情は美、意は善を求める訳ですね…)。
五行では知は水(智)、情は木(仁)、意は金(義)とも言えますね…。