新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星について…偏印・印綬

2020年04月07日 | 四柱・その他
官星(偏官・正官)が中年の働き盛りの星だとすれば、印星(偏印・印綬)は成熟した老年の星とも言えます。
比肩・食傷から始まった変通星の最後の星が印星ですね…。
季節で云えば秋の様なものです。
お米で例えるなら、春(種籾・苗・田植)で始まり、6・7・8月の夏の暑い太陽ですくすくと育ち、秋に稲穂となり収穫となります。
稔の秋の様な星が印星ですね…。
年齢の頃は65歳を過ぎた老齢年金をいただける年齢以降でしょうか…
(65歳~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と言われているそうです)

年頃になり、一生を共に過ごす配偶者と出会い、二人で苦労しながらも楽しい家庭。
子供も、何時の間にか三人になり、その子供達も独立して結婚し、孫も生まれてくる頃です。
女性の場合でしたら…
最初は娘としての段階ですね…
そして、結婚して妻になり、
子供が生まれて母となります。
そして、孫が生まれておばあちゃんになるのですね…。
親が居るから自分も生まれ。
夫が居るから妻にもなれ。
子供が居るから母にもなれる。
そして、孫が生まれて初めておばあちゃんになれる。
孫というものはとても可愛いそうです。
身体は老化しますが、心は愛で熟するのだと思います。

人生の後半の秋の星が印星ですね…。
できれば、稔の秋で有って欲しいですね…。
三人の子供にそれぞれ、三人ずつ孫が生まれれば、子供夫婦と孫とで15人…
あちらの世界に行くときに、仲の良い15人の子孫に見送られるのは最高だと思います。
四柱の柱で見れば、65歳以降の運は時柱が最も影響します。
時柱に、吉星が輝いていると、子供も立派に成長して、晩年は楽しく過ごせると言われています。
良いですね…
60代に入ると、少しずつ時柱が気になります…。
また、稔の秋を表す印星ですが、その印星の12運が旺相(長生・冠帯・建禄…)していると、秋の稔が豊かだともいえます。
しかし、印星の12運が休囚(死墓絶)している場合は、その稔も少ないともいわれています。

印星には偏印と印綬とがありますが…
共に、知識欲が旺盛な星ですが、偏印を持つ方は趣味的な世界が強く、興味を持ったものには没頭するが、飽きやすい傾向もあると言われています。偏印には裏という意味もあり、物事を斜め45度の裏から見る傾向も出てきます。また、母以外の母の様な星ですので、お祖母ちゃんから愛されたという方も多い様です。また、学校では教えない裏の学問等の精神的なものに興味を持つ方も多い様です。
印綬は学問の星で、古典芸能という意味もあります。実母という意味もありますので、母親との縁が深い人が多い様です。
また、印綬は我(比肩)を生じる星ですので、目上の引き立てがある星ともいえます。
共に思想観念の星ですので、何の為に生きるのか等…、内的な生き方を学ぶと心が安定します。

学問の星ですので、受験生の流年に印星が出るのは悪くないと思います(食神が有って倒食しなければ…)。
また、偏印 病は健康問題、偏印 墓の場合は少し霊的なものに縁が出てきますし、偏印 沐浴の場合はややネガティブになる傾向があります。…印星に付く12運によっても雰囲気が変わってきます。
変通星最後の星が印星です…。
人の生き死には自分では決めることはできません。
高度に発達した化学文明の中、人間は神にもなれると思っているようですが…
今回のウィルス騒動で限界を感じています。
本質や生き方を見つめ直す時なのかも知れません…。
新栄堂

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