新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星について…偏官・正官

2020年04月04日 | 四柱・その他
財星が30代から40代初めの家庭的な優しい星ならば、官星(偏官・正官)は40代~50代の社会で頑張る働き盛りの星といえます。
40代になれば、会社では部下もいますし、50代になれば、社会の中で、それなりの位置と立場を得ている方も多いと思います。
官星は社会性の星なんですね…。
部下が出来れば、部下の前に現場のリーダーとしての見本を見せる必要もありますし(偏官)、会社のトップになれば、社会ルールの中で自分を律して責任者としての立場を全うする必要があります(正官)。
官星(特に正官)には、ルールや社会秩序、責任感・組織等の意味があり、行動力もある男性的な星といえます。
この官星を、自分自身できちんとコントロールできていれば、社会の中でそれなりの位置や立場に立つ運を持つことになります。
しかし、大運が悪かったり、官星太過の命式の場合、官星をコントロールする比肩(自星)が弱い場合には、却って社会(仕事)のプレッシャーでゆったりと出来ずに走り回ってしまう場合もあります。
一見、品が良いのにプライド高く、カッとなって、自我を忘れる人にも官星太過の人が多い様です。
官星には偏官と正官とがありますが…
行動力を表す官星を馬で例えると…
偏官は馬力のある野生馬。
正官は調教されたサラブレット。
ともみることができます。
官星の12運は、旺相運(長生・冠帯・建禄)の方が出世しやすく、正官の12運が休囚(死墓絶)していると、社会的な位置や立場を与えられても、足を掬われる場合もあります。
良い官星と良い印星(印綬)が並んでいると、社会で活躍できる運とも言えますが、女性の場合は家庭よりも仕事となって、夫運が弱くなる場合もあります。
偏官が月上に輝く女性は、夫の代わりに仕事をしている場合もあります。
また、命式の天干に偏官と傷官とが並び、剋しあっている場合は、なかなかやり手の女性が多いものですが、夫の運を下げてしまう場合もあります。
偏官も傷官も、なかなか強い星なので、それを中和する財星や印星が弱い場合は注意が必要です。
暴れ馬の偏官を抑えるには、食神(人参)と、印綬(電子制御のコンピュータ)が必要かも知れません。
また、官星は、男性の場合は、跡を継ぐ男の子という意味がありますし、女命の場合は、夫という意味もあります。
時柱に正官が旺相(長生・冠帯・建禄)し、それを剋す星が無ければ、晩年は立派な子に恵まれて安泰という可能性も大です。
命式は、神から与えられた、運命の方程式(遺伝子)みたいなものとも言えます。

※ 今年来年は庚辛の年です。庚(コウ)は更(コウ)、辛(シン)は新(シン)という意味もあり、庚辛の年は新しく生まれ変わる更新の年で、様々な事が生ずる年ともいえます。新型コロナウィルスもその一つともいえます。外的な様々な現象(問題)を通して、私達の内面の変化(成長)求められている時とも言えます。この様な年は、年運(流年)だけでなく、月運も意識して生活する必要があると思います。
一つの段階が終わり、より高次元の段階に上がる為には、内的に成長(覚る)必要があります。…人は、外的な世界で生きているので、何かが起こらないと、内的に気付かない場合も多いものです。
何かが起こる前に気付けばよいのですが…。
庚辛…更新、心の刷新が願われている時だと思います。
「陰陽五行と愛の法則」…宇宙の原則に戻る必要がある時だと思います。
クリックしてね
オンライン講座
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする