新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

エネルギーの星・十二運(地支星)を読む

2008年10月22日 |  四柱推命(十二運…地支星)
●十二運の概要
四柱推命には星のエネルギーの強弱や、その質を表す星があります。
これが「十二運」(別名地支星)です。
この十二運は単独でも意味を持つのですが、天干星との組み合わせによって、吉凶や強弱を異にします。
この星は干と支との関係の盛衰などを表す星で、11個の天干星の下に付いて、その天干星に個性の輝きを与えます。
命式を読み解く場合には、天干星に十二運を加味することにより、より深い見方が出来ると同時に、 命式に様々な色合いが生じてきます。
それでは、十二運の運勢の強弱・盛衰を人の成長過程にたとえて説明します。

(1)人間の人生になぞらえた十二運

①「胎」
生命が母の胎内に宿った様な状態。
すべてはこれから始まるという運気。
変通星の吉凶がそのまま出る傾向がある。

②「養」
オギヤーと生まれて、両親に養われる時期です。
ヨチヨチ歩きが始まりますが、時には転びもします。
親の庇護の中で育ち、ここまでが幼年期に相当します。

③「長生」
すくすくと成長し、背丈も伸びてくる時期、学校では友達も出来ます。
純粋で真っ直ぐに伸びることを意味し、少しずつ思春期にさしかかります。

④「沐浴」
思春期の多感な時期で、子供から大人になる変化の時です。
成長に伴なって反抗的にもなるでしょうし、現実と理想のギャップの中で不安定になる場合もあります。
そして、社会に出て苦労しながら荒波を通過する時期でもあります。
個性が出来上がる過渡期でもあり、年齢的にも異性に興味を持ちやすい発情の時期でもあります。

⑤「冠帯」
若いエネルギーに満ち溢れ、目標に向かって突き進む時期です。
青年期の中で一番はつらつとした時期で、そこには後退という文字はありません。
そして、苦労の末に評価を受けて、地位名誉を得て冠をかぶる時期ともいえます。

⑥「建禄」
人間的にも成長し、運と実力の双方が備わった状態です。
社会人としても独立し、成熟して財産を成します。
壮年期に相当。冠帯で地位名誉を得た後に財産を形成し、財運が一番強い時期といえます。

⑦「帝旺」
トップに昇りつめ頂点に達します。しかし、旺盛の極致は同時に孤独を表します。
内面には忍び寄る衰えを恐れる気持ちも生じ、地位を守ることに執着して猜疑心が増す等、何らかの陰りも生じやすい。建禄同様女性には強すぎる運気でもある。

⑧「衰」
ピークに達した運気に陰り見せはじめた状態で、活動力も落ちて行きます。
トップの者が次世代に道を譲り、相談役に退いた様なもです。
その為、考え方はやや悲観的になり、取り越し苦労の傾向も出てきます。
しかし、女性が専業主婦をするには良い運気です。

⑨「病」
衰えと共に、体力も低下して病を得やすい年齢になります。
静かな環境での穏やかな生活を好み、あれこれ考えるわりに行動が伴わない傾向も出てきます。
時には病院や介護・福祉施設のお世話になることもあるでしょう。

⑩「死」
活力が減少して衰弱し病が進行した状態を死ともいいます。
地上の人生を整理して、来世への準備の時期とも言えるでしょう。
外的な物質世界から内的な魂の故郷へ帰還する時期とも言えます。

⑪「墓」
死んでお墓に入る状態を意味します。
来世に生まれ変わるために、墓の中で準備する期間とも言えます。
墓(土)は入れ物で、様々な宝も埋まっています。それを上手く掘り出せば財運もアップします。

⑫「絶」
死んで絶えた後に、魂(種)だけが残って、次への転生先を見つけている時期でもあります。
運よく、転生先が見つかれば新しい門出となるでしょう。
そして、再び「胎」に戻ることになります。

以上の説明は十二運を人の一生に譬えたものです。
故に、命式に死が出たからといって、実際の死を表すものではありません。
強い十二運も悪い天干星に付けば悪さが倍増することにもなりますし、弱い十二運でも付く天干星によっては却って良い場合もあります。…傷官等の十二運は死墓絶の方が傷官の悪さが出難いものです。
新栄堂
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コメント (1)
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