ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

シンボルマークはもうなかった

2011-11-26 08:05:48 | 第1紀 食べる・飲む
若き友人を二日連続で昼餉に誘う。

住所は滝沢になるようだが、ほぼ青山。
昔の刑務所の裏だから、シティー青山を曲がろうよと言ったのだが、その巨大な建物はもう残骸も無く広い空き地と化していた。
最初の会社で営業に廻っていたころ、ここの主任さんにはずいぶんと可愛がられた。
その主任さんも今は建設会社の役員さんで、ときどき店に来てくれる。
うん、急に会社の社員旅行の幹事を仰せつかった時も、この方にバス会社から旅館までご指導いただいた。
そんな感傷を持ちながら中年食い意地軍団三人組を乗せた車はまもなく右折。

狙うはずっと気になっていた中華の噂の店。
実は2回ほどトライしたが駐車場が満杯で入れなかったのだ。
昨日は1台空いたスペースにうまくもぐり込んだが、あとから来た方たちは苦労されていたようだ。
大体が入口で、今からですと三十分ほどかかりますがという店員さんの案内に、それでも入ってくるのは時間に余裕がある女性達や年金の方々で、我々が運良く席に着いた時も、ほぼ廻りはそういう方々だった。
三十分待ちでは休憩時間の短いサラリーマンには無理だと思う。

それほどの人気で、6つあるテーブルは満席。
店内は飾ってはいないがシンプルで清潔な感じである。
けっして大きい店ではないが、席の配置がうまいのか、狭くは感じないし、他の席の会話や視線も気にならない。

我々がついた席は、誠にいいところで、ちょうどワタシの所からはシェフが一人で次から次へと作っている姿が見える。
シェフ一人と家族二人なのか、理想的な店で、ランチといえど一品一品手を抜かないで作るのだからこの待ち時間はしょうがないというより、期待を持てる時間なのである。

で、ちょうど我等中年三人組が大好きな酸辣湯麺(この店ではサンラータンメン、ワタシはスーラータンメンという)が今日のランチセット(893円)で、まよわず全員、コレ。
メニューは本格的な中華が並び、廻りの席を見るとランチセットよりはその中から好きな一品を選んでいる人が多いようだ。

しばらく待って、ワタシの勉強のための春巻(一個90円×3個)、蒸し餃子(400円/4個)、焼売(400円/4個)が来る。
餃子の皮は自家製か、もちっとしていた。

そして、酸辣湯麺。
酸味も辣も抑えてあり、上品な湯(タン)を感じる麺で、ボリュームは相当にあり、我々も帰りは腹を突き出していたのだが、主な客層の女性と年金さんでは少し多いのではないのかなと感じたが、これも人気の理由の一つなのだろう。
だって、これにライスとサラダと、食後に杏仁豆腐(黒蜜を選んだ)がつくんだもの。

しっかりとしたランチセットで、893円は全然高く感じない。
相当の満足感で店をあとにした。

そうそう、店の名前は「菜苑(サイオンと読むらしい)」。
場所はちと分かりにくいので、事前に調べて行った方がいい。
ピノキオのホームページを参考に貼り付けてみる。

食べるのに集中していて、写真は撮っていない。
そう、写真を撮る雰囲気の店ではなかった。
そういう清々しい空気の流れる店だったのだよ。
そしてそういう店内に似合わない、むさくるしい中年男三人の酸辣湯麺で流した汗は、たぶんあわせて1ℓくらいだった。


もう、しばらく満腹状態は続いていたのだが、夕方、本宮店に着くと、ここのところ毎日そうであるように中華名人の試作品の試食が待っていて、試食というのはお客様にお出しすると同じものを食す必要があるからもちろん一人前で、この日はスープたっぷりの坦々麺であった。
スープは飲み干すのが礼儀であるから、まだ8分ほどマンチクリンのお腹は、12分目に膨れ上がったのだが、もちろん日頃鍛えている腹の「膨張度」であるからにして従業員にはこのワタシの苦労している満腹感はさとってもらえなかったと思う。



そして必ず夜はやってきて、今宵の事務所独り夕餉は、その若き友人の母が持たせた弁当をおすそ分けしていただいたものをメインに(手の込んだおかずはオイシイ)、昨夜のおでんの残り4個と、お決まりの絹揚げ豆腐である。


さて、不安な金曜日の大通店は、なんとか満席であり、少しだけ息をついて神棚に感謝した。
なにか盛り上がりにかけるような気がするが、それでも師走に入ると活気づくはずである。
夜もキーンと冷えた日が続くと、やはり呑兵衛達の出動となる歳末がやってくる。


今日は15時から「松園商工会創立30周年記念祝賀会」に出席。
終了後、大通に戻れるかどうかは会の流れなので自分に選択権があるわけじゃないが、なんとか夜の営業には出たいと思っています。

それでは、、

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