どうも耳鼻咽喉科関係の気管が弱いのは小さいころからだ。
先日も鼻の中の血管を切って救急センターに駆け込み、今も耳鼻科に通院しているし、いよいよこれからは花粉症の時期到来で戦々恐々としている。
小さいころ、風邪を引くと、まずはネギたっぷりの味噌汁、足の親指の裏に梅干しを貼ったり、喉の周りにニンニクか。
なまもの、肉も魚も卵もチルド流通が確立していなく内陸部の田舎では貴重品だったころ、風邪の治り駆けに生卵をチュルルと母から呑ませてもらったのは今でも脳裏に残っている。
そして、ビックスヴェボラップ。
この薬が発売されたころ、テレビで異人さん風のアニメCMが大々的に流れ(記憶違いかもしれませんが・・)、我が家もニンニクからこのスキットした強い香りのビックスヴェボラップに変わった。
母がこの大宣伝の、だから子供心に少しは憧れていた薬を喉から胸に塗ってくれると、刺激的ながら爽やかな香り、いや匂いが鼻孔をくすぐり、時として目にも刺激が入り、なんだか気持ちよくなるのもそうだが、自分がいかにも病人になったような気がした。
そう、ビックスヴェボラップは記憶の病院の匂いでもあったのかもしれない。
そして、一晩、首袖から流れるその匂いに包まれて寝ると、少年の頃のワタシの体調にあうのか、すっかり喉の調子がよくなって、鼻の通りもすっきりしたものだ。
昔は緑の瓶に入っていたと思う、その薬が、ワタシの少年の頃の想い出の一つ。
もともと記憶が薄く、覚えも悪いワタシは、歴史や古文なんてのが大の不得意だし、小さいころの想い出も少ないのだが、その幼少の頃については「衝撃の事実」が最近になって判明したので、記憶力の悪いのはある意味で自己防御だなと勝手に思い込んでいる。
まあ、小さいころの写真を見ればはは~と肯くのだが、まだよちよち歩きくらいのワタシのまわりは、おばさんたちが大勢取り囲んでいるし、母方の実家に行けば「いっつも、おめはんのごどしょってたんだ、よぐ泣ぐわらしでな~。」などという方があちこちにたくさんいらっしゃるのだから、ね。
保育園からの記憶しかないのは、だからワタシがバカなこともあるが、そういうことなのだったと
、いまさらながら肯く。
話は飛んだ。
元に戻そう。
で、そのビックスヴェボラップに毎年お世話になっていた幼少の体の弱いワタクシでしたが、辛い風邪で寝込んでいたときの楽しみが一つある。
それは、先週の風邪のときも相方にさげすまされながらおねだりした、これ。

そう、モモの缶詰である。
今はどこのスーパーに行っても、100円くらいで安売りしているのだが、当時は高級品。
もっとも、近所にたくさんあるリンゴ以外の果物は、あのバナナだって高級品だったのだ。
だから、風邪のあと、養生に甘いものをとるという意味で、我が家ではこのモモの缶詰が出た。
そして、それは少年心にとても大きな楽しみだった。
だから、今でも、そう100円の特売品に成り下がっても、ワタシのモモの缶詰に対する憧れは、全く衰えることが無いのであります。
風邪と、ビックスヴェボラップと、モモの缶詰の方程式が、ワタシの冬の記憶。。。
先日も鼻の中の血管を切って救急センターに駆け込み、今も耳鼻科に通院しているし、いよいよこれからは花粉症の時期到来で戦々恐々としている。
小さいころ、風邪を引くと、まずはネギたっぷりの味噌汁、足の親指の裏に梅干しを貼ったり、喉の周りにニンニクか。
なまもの、肉も魚も卵もチルド流通が確立していなく内陸部の田舎では貴重品だったころ、風邪の治り駆けに生卵をチュルルと母から呑ませてもらったのは今でも脳裏に残っている。
そして、ビックスヴェボラップ。
この薬が発売されたころ、テレビで異人さん風のアニメCMが大々的に流れ(記憶違いかもしれませんが・・)、我が家もニンニクからこのスキットした強い香りのビックスヴェボラップに変わった。
母がこの大宣伝の、だから子供心に少しは憧れていた薬を喉から胸に塗ってくれると、刺激的ながら爽やかな香り、いや匂いが鼻孔をくすぐり、時として目にも刺激が入り、なんだか気持ちよくなるのもそうだが、自分がいかにも病人になったような気がした。
そう、ビックスヴェボラップは記憶の病院の匂いでもあったのかもしれない。
そして、一晩、首袖から流れるその匂いに包まれて寝ると、少年の頃のワタシの体調にあうのか、すっかり喉の調子がよくなって、鼻の通りもすっきりしたものだ。
昔は緑の瓶に入っていたと思う、その薬が、ワタシの少年の頃の想い出の一つ。
もともと記憶が薄く、覚えも悪いワタシは、歴史や古文なんてのが大の不得意だし、小さいころの想い出も少ないのだが、その幼少の頃については「衝撃の事実」が最近になって判明したので、記憶力の悪いのはある意味で自己防御だなと勝手に思い込んでいる。
まあ、小さいころの写真を見ればはは~と肯くのだが、まだよちよち歩きくらいのワタシのまわりは、おばさんたちが大勢取り囲んでいるし、母方の実家に行けば「いっつも、おめはんのごどしょってたんだ、よぐ泣ぐわらしでな~。」などという方があちこちにたくさんいらっしゃるのだから、ね。
保育園からの記憶しかないのは、だからワタシがバカなこともあるが、そういうことなのだったと
、いまさらながら肯く。
話は飛んだ。
元に戻そう。
で、そのビックスヴェボラップに毎年お世話になっていた幼少の体の弱いワタクシでしたが、辛い風邪で寝込んでいたときの楽しみが一つある。
それは、先週の風邪のときも相方にさげすまされながらおねだりした、これ。

そう、モモの缶詰である。
今はどこのスーパーに行っても、100円くらいで安売りしているのだが、当時は高級品。
もっとも、近所にたくさんあるリンゴ以外の果物は、あのバナナだって高級品だったのだ。
だから、風邪のあと、養生に甘いものをとるという意味で、我が家ではこのモモの缶詰が出た。
そして、それは少年心にとても大きな楽しみだった。
だから、今でも、そう100円の特売品に成り下がっても、ワタシのモモの缶詰に対する憧れは、全く衰えることが無いのであります。
風邪と、ビックスヴェボラップと、モモの缶詰の方程式が、ワタシの冬の記憶。。。