ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

とまどった初体験 だってわからないんだもの

2009-04-04 11:51:35 | 第1紀 生きる
昨日は人生の初体験をいっぺんに二つした。

いや~、痛かった。
ワタシの頭がこんなに硬直化しているなんて、あらためて感じさせられた。

いや~、わからなかった。
「わかろう」という意欲はあるし、「投げ捨てない」気力もあるが、いかんせん理解する力が衰えていた。

一つは、「QRコード」。
なんかここ数年、チラシや何かについている四角の「ぐちゃぐちゃ」なデザインで、これを読み取って何かに使えることはわかっていたのだが。

毎月楽しみにしている「マクド」(マックまたはマクドナルドの関西から上陸して標準語化した短略語)のチケットつきチラシを見ていて、そういえば店に行くと高校生たちは携帯かざしているよなと思い出し、この「QRコード」の小さい小さい文字の説明を読んだわけだ。



それからが苦闘。
だいたい、ランチの忙しい間をぬってやろうなんて言うのが間違い。

一歩前進すると、「ホルモン定食ふたつお願いします」で二歩後退。

あややとすぐ隣の薄暗い事務所、いや木の板一枚と折り畳み椅子のパソコンスペースに戻ると、すでに我が携帯は真っ暗。
気を取り直してまた初めから取りかかると、「短角牛カルビ一人前とコリコリハーフにテッポー一本焼きお願いします。」。

またまた最初から読み直すと、「ホル定、レバー抜き一つと、タン抜き一つに100円ホルモン二つ」ってな感じですね。

部屋が暗いせいか、携帯の画面に「読み取れませんでしたと」と何回も出るし、アル中じゃないけど「カメラを固定してください」なんてでてきて、痛い腰を硬直させ歯を食いしばるが、余計、手がぶれる。

悪戦苦闘してなんとか終了。
一時間はかかったかな?

まあ、これでマクドでお得なクーポンを使えるかなとニタニタ想像してみると、やはり違和感が。
たぶん「俺様」のことだから、後ろに女子高生でもつかれたら、おたおたして携帯かざすのが恥ずかしく、絶対使わないよなと冷静に自己分析したりする。

それにしても新発売の「チーズカツバーガー」喰いてえな。

なんて思っているうちに、夜。

「角瓶ハイボール」の告知を見た常連さんがご来店。

「オーナーも一緒にやろうよ」とお誘いを受ければ断れるような理性は微塵も無い。



当店、初出荷ハイボールをT嬢お手製の賄い用「かぼちゃ」を「あて」にいただきました。

「いいじゃないか、ハイボール。」

「いいね~、この角瓶ジョッキ。」

などと杯を重ね、合間にお客様にお出しする生ビールをわざとじゃないけど「泡だく」にして自分用にまわし、ハイボールとのちゃんぽんになったり。

話ははずんで、近いうちに他店調査に行きましょう(=飲みに繰り出そう)となり、連絡用の携帯メールを「赤外線」で行うことに。

な~んか、よくバーやなんかで店の女の子と鼻の下伸ばしたいい親爺が、お互いの携帯を向き合わせて「いった?」、「う~ん ♡ いったよ~」なんて戯れているのを目にはしていたが、まあいいおじさんどうしでこれを「初体験」するとは思ってみなかった。

これがまたどうにもこうにもわからない。
一回目はなんとか終えたのだが、話が「おいしい探検隊」に進み、「じゃあ話題の水沢の喫茶店のマスターのブログのアドレスを送るから」なんて、またもや互いの携帯を向き合わせボタンを「ピュッ、ピュッ」と押すが、届かない。

いやはや、後で見たら届かないはずの「赤外線」から三回も同じ内容が無事到着しているのをみたり・・。

どうにもこうにも中年おじさんには戸惑いの多い「初体験」の日でした。

どんとはれ。