あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

凍傷システム,株式市場も凍り付く

2006年01月21日 23時01分23秒 | 経済全般
関東地方は,今日一日雪が降り,1月としては5年ぶりに雪が積もりました。
雪は降るー,荒川区内」とアダモ気分で口ずさんだりもしていましたが,とにかく寒くて一日家で缶詰になっていました。

さて,ライブドア騒動の影響で,東証システムがまた取引できない状態が続き,東証側から異例の「取引自粛依頼」を証券会社にしたようです。

東証にとってもライブドアショックは想定外?

以前も書きましたが,株式市場がまともに機能しないことは,日本経済の崩壊を意味します。したがって,いかなる場合であっても必ず機能するようなシステムと体制を構築しておかなければなりません。
ということは,今回のようなあるスキャンダルで一時期に大量の売り買い注文が生じうるという点にも十分に対応できるようなシステムである必要があったのです。
では,これができない東証システムは,一体誰が悪いのでしょうか。

まず,これをライブドアの責任にしている人がいます。
しかし,少なくとも株式市場を混乱させようとして強制捜査を行っているわけでもなく,また,過去にスキャンダルがあった他の会社については,普通に株式取引ができたわけですから,少なくともこの件については,ライブドアが文句をいわれる筋合いはありません。

次に,開発ベンダー(富士通)が悪いという人がいます。
しかし,今回の件に関しては,開発ベンダーは悪くありません。
なぜなら,彼らは,東証側が提示した仕様書どおりシステムを作っているに過ぎないからです。そして,その仕様書には,必ず「同時アクセス**件以上,同時処理**件以上,処理タイム**秒以内」などと定められていることから,少なくともその仕様を満たして納品しているはずだからです。
仮に,仕様書の要件を満たしていなかったとした場合は,ベンダーの責任が出てきますが,しかしそれよりも,それを数年間もチェックしていなかった東証側に大きな責任があるということになるでしょう(1年以上たっているシステムなので,瑕疵担保期間も過ぎてしまっているため,無償修理は無理。)。

とすれば,やはり仕様書を作成した東証側の責任が大きいといえるでしょう。
もっというと,仕様書を作った技術スタッフの責任ではありません。この基本構想を考えた幹部側の読みの甘さが一番の原因なのです。
例えば,今回のライブドア騒動のような株式市場は,過去にも何度となく発生しています。つまり,ある会社のスキャンダル等により,一気に大量売りに走るということがあることくらい,東証幹部であれば容易に想像付きます。また,その取引件数についても,バブル絶頂期をベースに考えれば,どのくらいの件数になるのか想像できるでしょう。
さらに,ここ数年,インターネット取引が主流になってきました。しかし,このことは東証をシステム化する段階から想定していたものであり,当時の段階から「将来的には,各投資家が直接取り引きできる」という構想を打ち出していたほどです。
とすれば,ネット取引により,取引件数が増加することくらい想定できたはずです。
さらに,仮に想定できなかったとしても,ネット取引件数の増加によるシステム更新を十分行う期間はあったはずです。特に,デイトレーダーが増えているという現状を踏まえてみれば,もっと早く手を打てたはずです。

いずれにしても,今回の問題は,少なくともライブドアが悪いのではなく,東証側に完全に非があります。

冒頭にも書きましたが,株式市場は,日本経済の血管に相当します。これがまともに機能しないということは,日本経済の死につながります。また,折角盛り返し始めてきた株式市場自体を再び暴落させてしまう恐れだってあります。そして,何よりも海外投資家から見放されてしまう可能性も否定できません。
東証幹部は,今回のことを真摯に反省し,世界中の投資家が普通に株取引ができるようなシステムを構築してほしいものです。もちろん,ベンダーに丸投げは最低の結果になるので,それだけは止めましょう。

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宮崎さんちの勤くん

2006年01月19日 21時15分43秒 | 裁判・犯罪
連続幼女殺人事件の宮崎勤被告に対する最高裁判決が17日にあり,上告棄却,すなわち死刑判決が維持されました。

この事件から何を学んだだろうか?

事件の内容や判決の内容については,改めてコメントしません。ただ,被害者家族の中には,この事件によって家族の人間関係までめちゃめちゃになってしまった方がいるなど,本当の被害者は,亡くなった4人以外にも,多くの方々に及んでいたということを,私たちは忘れてはいけないでしょう。

ところで,あの事件から20年近くたちましたが,今でも宮崎事件同様の幼女殺傷事件が後を絶ちません。しかも,犯人を逮捕してみると,その動機は「己の欲望を満たす」という自己勝手なものに過ぎず,改めて怒りがこみ上げてきます。

ただし,この怒りは犯人に対してだけではありません。
宮崎事件を解決しながら,それをしっかりと検証,分析をし,同様の犯罪を抑制しようという積極的な努力をしてこなかった,国や地方自治体に対しても,「何をやってきたんだ」と強く言いたいです。
もちろん,この事件の真相は,被告本人が最後までしゃべらなかったために,本音の部分は分からないでしょう。
しかしながら,「なぜ犯罪が起こったのか」という点を「まちづくり,人づくりの観点から何か問題がなかったのか?」という視点で見直してみたとき,それに対する対応を講じていないのではないでしょうか。
例えば,この犯罪発生現場をあるテレビ局が取材していましたが,多くの場所は,その後さしたる改善工事などは講じておらず,今でも「死角」がしっかりと残っていました。ましては,犯行現場以外については,今でもほとんどの場所において,このような「死角」が多数存在します。
まちづくりだけではなく,犯罪の起こりにくい人づくりについても,同様にほとんど進んでいないのが実情です。

事件それ自体に対する評価は裁判所が行いますが,国や地方自治体は,事件を教訓に「いかに犯罪の起こらない町を作るか」を検証,検討し,実践するべきだったのではないのでしょうか。
また,他にも学ぶべきことはかなりあったはずです。この20年間を無駄にすることなく,二度と同じ犯罪が起こらないよう,しっかりと検討し,改善してほしいものです。
もちろん,国や自治体だけの力ではどうにもなりません。私たち住民も,人ごとではなく自分のこととして,しっかりと考える必要があることはいうまでもありません。

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お知らせ トラックバックについて

2006年01月19日 02時07分42秒 | メインテーマ
ライブドアブログでは,1月10日より,本文に参照先リンクのないもののトラックバックは受け付けないという機能を新設しました。
これについては,私は,トラックバックの醍醐味が低減すると考え,その機能を外していたのですが,この機能のサービス開始以降,急激にスパムTBが増えてきました。

そこで,やむなく,この機能を利用することにいたしましたのでお知らせします。
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一杯食わされたかも?

2006年01月18日 00時53分16秒 | ニュース
新党デブのお食事会の話ではありません。
昨日(17日)は,ニュースがたくさんあり,昨日の私の記事では,あたかも証人喚問を薄くするためにライブドアへの強制捜査をしたのではないかというニュアンスで書いてしまいました。また,他の方の記事を読んでも,そのような感想を持っている方が多いなあ,という感じがありました。
ただ,その後,情報をいろいろ整理してみると,果たして本当に証人喚問を薄めるために17日に強制捜査をしたのかなあ,という疑問もわいてきました

ひょっとしたら,逆なのでは??

むしろ,強制捜査で何かを調べたいがために,それを薄めるために地検側が意図的に17日にしたのではないかという気がしてきました。
根拠は次のとおりです(ただし,あくまでも推測の域を出ませんので,念のためご注意ください。)。

1 東京地検特捜部は政治家の指図は受けにくい
  警察などの捜査機関は,割と政治家の指示は受けやすいです。
  しかし,特捜部はそもそも政治家の捜査などを手がける部門なので,基本的に政治家の指示は受けにくいです。
  したがって,国会運営のために捜査日時を政治家が指定するということは,極めて困難といえるでしょう。

2 法務大臣が発動できる指揮権は,あくまでも捜査が及んできたときに止めるだけ
  ロッキード事件やリクルート事件の時に話題となった法務大臣の指揮権ですが,これは,どちらかといえば「捜査の中止,停止」をいうことが大半であり,法務大臣といえども「捜査日の指定」までは通常はできません。

3 裁判所が令状発布する保証がない
  強制捜査するためには,裁判所の令状が必要です。
  ということは,いくら政治家側で手回しして強制捜査日を指定したとしても,裁判所がその日までに令状を発布する保証はありません。裁判所は,検察庁以上に政治家の指図は受けませんので,令状だしやすくするなどということはないでしょう(これがあったら,日本の司法は死んでしまいます。)。

4 今回のライブドアの容疑程度では,特捜部は動かない
  今回は,会社買収の際の風説の流布等というものであるが,この容疑程度であれば,通常は証券等管理委員会と警視庁の合同チームで対応します。
  しかし,今回は特捜部が動きました。
  ということは,背後にはもっと大きな経済事件や政界ルートなどまで捜査の手が及んでいる可能性がある,ということが想定されます。

5 (結果論ですが)あの程度の証人喚問なら,別に大きなニュースで隠さなくても済んだ
  証言拒絶で逃げろ,というのはおそらく事前に打ち合わせ済みでしょう(推測)。
  とすれば,何もリスクを負ってまでライブドアへの強制捜査をしなくても十分マスコミをまくことはできたでしょう(むしろ,ライブドアへの強制捜査をすると,9月の総選挙の話になり,自民党にとって若干不利になる可能性が否定できない)。

以上です。
こう考えてみると,地検特捜部は,きっともっと大きな捜査をしているが,今は視線をどこかにずらしておきたい,そのためにあえてニュース満載な17日を選んだのではないか,という仮説が成り立ちます。
もちろん,裁判所が令状出さないリスクがありますが,その時はその時で証拠をそろえ直す時間が必要なわけですから,別途作戦を考えるでしょう。
いずれにしても,私たちは,東京地検の作戦にまんまとはまってしまったのかもしれませんね

では,どんな事件が控えているのでしょうか。
それは,私にも分かりません。ただ,考えられるのは,政界ルートというよりも,大きな経済事件の方が可能性が高いのではないかと考えます。そして,当事者は目くらましが必要であったことを鑑みると,ライブドア幹部以外にも及びうるのではないかと推測されます。
時期的な話からすると,確定申告が近いことや,ニッポン放送のM&Aから1年近くたつという点も参考になるかもしれません(ならないかもしれませんが)。

以上,私の推論でした(推論ですので,この記事自体が風説みたいなものです。ご注意ください。)

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この日何の日気になる日

2006年01月17日 00時52分19秒 | ニュース
今日の昼以降のワイドショーやニュース番組で扱われる話題は次のとおりです。

1 ヒューザー小嶋社長,証人喚問に出頭
2 宮崎勤被告,最高裁判決
3 阪神淡路大震災から11年
4 ライブドア強制捜査


まあ,4番は突発的なニュース(もしかしたら恣意的なのかもしれませんが)ですが,2,3は当然前から日にちは決まっていました。
なぜ,ニュースてんこ盛りの日に1の証人喚問を行うように決めたのでしょうか?

まあ,いろいろ勘ぐっても仕方ありません。今日は,マスコミは総動員であちこち走り回るはずです。どのニュースも非常に重要なものばかりですので,私たちも特定のニュースに振り回されることなく,各ニュース内容について,しっかりと情報を押さえておく必要があるでしょうね。

あと,マスコミの皆様,今日は本当に忙しくなると思います。ただ,食いつき安いという理由だけで,ライブドア問題だけに終始しないよう,うまく割り振ってください。もちろん,ライブドア問題も突っ込み厳しく行うべきであることはいうまでもありませんが。

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東久留米市長選挙結果発表と最も早い短評

2006年01月16日 01時03分16秒 | 選挙全般
つい先ほど開票作業が終わったようです。

投票率 41.77%(前回44.13%)

野崎重弥氏 19,491票(当選)
君島久康氏 18,579票

ということで,現職市長が再選を果たしました。

野崎市長,おめでとうございます。ただ,先はまだいばらの道ですぞ!!

今回の選挙についての短評を少し。
まず,投票率は,予想どおり前回より落ちました。正直,争点なき選挙であることから30%台まで落ち込むのかな,と懸念していましたが,とりあえず40%台にいったことは,まだましだったかなあ,と思います。
とはいえ,首長選挙で40%台とは,個人的には尋常なこととは思えません。
市民としては,まず選挙に行くことで,現在の市政に対する評価を下すべきであったといえるでしょう。
今後4年間で東久留米市がどうなるのか私にも分かりませんが,仮に悪い方向に進んでしまったとしても,すべては市民の自己責任である,という点を有権者として自覚してほしいと思います。

次に,各候補者の勝敗因を少し。
君島候補の敗因は主に2つあると考えます。1つ目は「野崎候補との政策の差異を明確にできなかったこと」,もう一つは「投票率を上げられなかった」ことです。
前者については,君島候補は「市民参加」を強く主張していましたが,それ以外の選挙公約については,現職市長との違いがほとんど見いだせませんでした。つまり,「同じことをいっている候補者」と有権者には映ってしまったのです。
そうすると,日本の選挙では「現職有利」に働くため,どうしても票が延びきれなかったといえます。
後者については,この票の僅差は,はっきり言うと,天気や風向きでいかようにも変わる状態であったといえます。っていうことは,君島候補陣営としては,「投票率アップ運動」をもっと行うべきであったといえるでしょう。

一方,野崎候補の勝因は,この逆のことです。ただ,ここで注意しなければいけないのか,「今回の選挙では自民党追い風」がまだ吹いていた,ということです。
先の衆議院議員選挙から逆算した場合,もしあの頃と同じ状態であれば,自民党議員VS民主党議員+共産党候補者の得票数で比較するならば,自民党の方が票が少ないはずなのですが,市長選挙は僅差で自民党推薦の野崎候補が勝ちました。つまり,単純計算では,国政選挙で民主党または共産党候補者に投票した人の数パーセントの人は,自民公明推薦の野崎候補に鞍替え投票した,ということになるのです。
もちろん,国政選挙とは事情を異にしますので,これだけでは何とも言い切れませんが,まだ自民党追い風は残っているといえるでしょう。
言い方を変えると,「小泉旋風」がもしもどこかで止まっていたとしたら,今回勝ったかどうかは極めて微妙であったといえるでしょう。
この事実は,今後各政党においても細かく分析すると思いますが,各政党どのように分析するのか,注意してみていきたいと思います。

一方で,野崎市政は決して明るいものではありません。まず,投票した有権者だけで見ても,ちょうど半分は現政権に対して不支持を表明しています。また,投票しなかった人は,決して現政権を評価しての無投票ではなく,むしろ「両候補者に魅力を感じていない」故の無投票であったといえるでしょう。
ということは,有権者の8割は現政権に対して不支持を表明しているといっても過言ではありません。
これを踏まえた上で,間違っても「市民の多くは自分を支持した」と誤解して,横柄な態度で市政に臨まず,むしろ今以上に真摯な態度で公約である財政再建に取り組んでほしいものです。もちろん,市民生活の向上のためにより一層頑張ってほしいことはいうまでもありません。

以上,今回の選挙結果の短評でした。

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「ドスペ」大地震特集は珍しく役に立った

2006年01月15日 23時57分03秒 | ひじょーに危険です
14日にテレビ朝日系で放送された「ドスペ」で,大地震特集を行っていました。
実は,途中でうたた寝をしたり,裏番組のガリバー旅行記のあらすじが気になるなどしていたために,すべてを真剣に見ていた訳ではありません。
しかしながら,いくつかタメになる話がありましたので,参考になればと思い紹介したいと思います。
なお,ISANAさまのブログ「防砂:明日は我が身」において,このドスペの内容やそれについての関連記事を紹介しています。防災について非常に役に立つ記事が多数ありまして,私自身このブログを見て防災用品を補充するなどしましたので,是非ともご覧いただければと思います。

さて,感想をいくつか(かなり幼稚な感想ですが,その点はご容赦を!)

1 エレベータの天井って,中から開かないそうです。(天井開けて脱出しているのは,映画の世界だけだそうです。知らなかった
  閉じこめられたときは,ドアから出るしか手段がないため,最悪1週間はエレベータに缶詰にされることを覚悟した方がよいということでした。
  最近のエレベータは,最寄りの階に自動的に止まるが,古いタイプは必ずしも止まらないため,「地震の時はエレベータのボタンを全部押すべきである」というのは,早速実践しようと思いました。

2 免震構造住宅,非常に興味があります。震度7でもそんなに揺れないという夢の住宅です。建築費用は約300万円程度なので,私も将来家を造るときは検討したいなあ,と思います。
  でも,欲をいえば,政府が耐震補強減税を検討しているため,このような免震対策住宅にも減税措置を検討してほしいと思います(補助金政策よりは財政負担は少なくて済むので,防災対策として有用ではないでしょうか。)。

3 地震の際,意外と問題になるのが「血栓症(エコノミークラス症候群)」だそうです。被災者になったときこそ,水をたくさん取るべきだそうです。
  なぜ,水を取らないかというと,「トイレがない」からだそうです。
  備蓄倉庫に食料を蓄える対策は多くの自治体で講じているが,トイレ対策はまだまだ後手に回っていますね。食糧の備蓄は各個人でもある程度可能ですが,トイレ対策は個人では限界があるため,自治体としては最優先に取り組んでほしいような気がしました。
  なお,マンホールトイレは,かなり実現が容易なようにも見えましたので,是非とも各自治体で積極的に検討してほしいなあ,と思いました。

4 東京が大地震になると,かなり想定外のことが起こりそうです。
  東京湾が火の海,関東大震災のように火柱が上がり,あちこちで突然出火するなど,想定外の火災が発生するかもしれません。
  一体,どこが安全なのでしょうか。ちょっとばかり不安です。

5 番組全体を通じて感じたことは,「まず,日頃から防災についてしっかり意識しておくこと」,「情報はしっかりと入手しておくこと」,「可能な限り定期的に訓練をしておくこと(道具の使い方なども練習しておくこと)」,「地域住民とは日頃から顔見知りになっておくこと」が,いざというときに生き長らえる秘訣なのでは,と感じました。

このような番組は,非常に役に立ちます。ただ,大地震に対する不安をあおるだけのものではなく,ちゃんと傾向と対策まで示しています。
1月17日が近づく中,もっと多くの局でこのような番組を作成してほしいものです。

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防災対策としての「ラヂオの時間」

2006年01月14日 14時46分04秒 | ひじょーに危険です
三谷幸喜さんの映画「THE有頂天ホテル」が公開されますが,別にその話題ではありません(おもしろそうですがね。)。
今,大雪により交通が寸断されて孤立してしまった村落があるようです。人的物的な輸送ラインが寸断されている状態の中,関係機関が全力を挙げて支援活動を行っているようなので,がんばってほしいと願うばかりです。
さて,そのニュースの中で,ちょっと気になる住民のコメントがありました。

テレビが映らない

どうやら,大雪でアンテナに影響が出たようで,テレビが全く映らなくなっているようです。また,場所的に山間部であることから,なおさらテレビが映りにくい状態にあるともいえるでしょう。
そこで思ったことは,「災害時に活用できるのはテレビではなくてラジオだ」ということです。

これは,都市部での大地震などの時も全く同じです。建物の崩壊等によりアンテナやケーブルテレビのケーブルなどは寸断される可能性が極めて高いことからすれば,災害時に被災者に対する情報網としてテレビやインターネットを活用するということはかなり難しいでしょう。
むしろ,テレビは,被災者に対する情報網としてではなく,被災者以外の人に,被災者の安否情報などを流すのに活用されるメディアであるといえます。また,インターネットについては,可能な限りの個別的な安否情報を入手するのに有用であろうといえます(地域別情報などをリアルタイムで入手するなど)。
一方,ラジオは,今日本全国どこでも聞くことができ,また,ポケットに入る程度の大きさであることからすれば,被災者に対する情報網として極めて有用なアイテムであるといえるでしょう。現に,多くの自治体や専門家は,「災害用非常袋」にはラジオを入れておくことを強く奨めているからです。

ところが,次の問題として,こんなことがあるようです。

ラジオを聞いてもピンと来ない

どういうことかというと,「ラジオの音声だけを聞いても,情報がよく分からない。」ということらしいです。
これについては,もちろんラジオの内容自体が意味不明である場合や,アナウンサーの滑舌の問題などもあり得るでしょうが,むしろ「テレビやネットに慣れた現代人は,ラジオという音声だけですべてを理解する能力がなくなりかけている」ということではないでしょうか。
特に,最近の若い人たちは,夜中までテレビやネットなどはやっていても,かつてのように「深夜ラジオ」をわくわくしながら聞いているという人はだいぶ少なくなったのではないでしょうか。そういう点からすれば,現代人は「ラジオ離れ」が目立っているといえ,映像がなければ情報を理解することができない体になっているという可能性は否定できません。
とすれば,ラジオ慣れしていないことを理由に,ラジオの情報からイメージが作れないということはあり得るといえるでしょう。

災害時にはラジオが非常に有益な情報を伝えますし,時に命を救う重要なアイテムにもなり得ます。
従って,まず一家に一台は必ず携帯用ラジオを備えておくことを強くお勧めするとともに,ラジオ慣れしていない人(特に20代以下の方)については,「ラジオの日」などを適当に設けて,ラジオに体を慣らす練習をしておくことを併せてお勧めします。
すべては,自分の生命身体を守るためです。

間もなく,阪神大震災から11年目の1月17日を迎えます。これを機に,「勝手に防災の日」を各自で決めて,身の回りの防災対策を見直してみましょう。

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選挙,不思議発見!

2006年01月11日 23時58分01秒 | 選挙全般
東久留米市長選挙か告示され,予定どおり2名が立候補し,連日激しい選挙運動を繰り広げています。
選挙期間中となることから,例によって公職選挙法の規定を踏まえ,選挙運動になることや特定候補者が有利又は不利になるような記載は避けるようにしたいと思います。

選挙には必ず行きましょう!

さて,両陣営とも,政党推薦を得て活動しており,かつ推薦政党が選挙運動を全面的に支援していることから,さながら「ミニ国政選挙」の様相を呈しています。
とまあこの辺までは新聞でも記載されていますが,例によって不思議なことを少し書きます。

1 選挙カーが複数台存在する。
2 選挙カーで公約や政策を主張している。
3 政策ビラをまいている。


これは,両陣営行っていることです。一見すると,「どこが不思議なの?」と思うかもしれませんし,むしろ政策選挙に向けて理想的なスタイルともいえそうです。
ところが,公職選挙法の規定では,「選挙カーは1台のみ,選挙カーでは名前の連呼以外は禁止,ビラの配布は一切禁止」という規定になっています。従って,これらの行為を候補者が行うことはすべて選挙違反となってしまうのです。

では,この両候補者はともに選挙違反を公然に行っているのでしょうか?
実は,この規定には大きな抜け道があります。それは,「政治団体が行う政治活動は多少の制約はあるものの,原則フリー」というものです。
すなわち,この両陣営は,推薦政党だけではなく,さらに後援会的な「政治団体」を作っています。そして,上記活動はこの「政治団体」がすべて行っていたのです。この政治団体が独自に選挙カー(政治団体の広報車)を走らせているため,いわゆる選挙カーとは別に用意でき,かつあくまでも広報車なので,名前の連呼以外の呼びかけ(政策主張)が可能となります。さらに若干制約はあるものの,政治団体として候補者を支援するビラの配布が可能ともなります。
よって,何ら選挙違反とはならないということになるわけです。

実は,このような選挙運動は,何も今回の東久留米市長選挙だけが特殊なのではなく,むしろ多くの地方選挙ではむしろ普通に行われています。
さて,冒頭に戻り,何が不思議だと私は思っているのでしょうか。
それは,「こんな回りくどいことをするのなら,端的に候補者がこのような活動を公然に行えるようになぜ規定しないのか?」という点です。
法で選挙カーを1台としている趣旨は,選挙運動費用の高額化を抑え,公平な選挙を図ることと,住民に対する平穏を図るというものです。また,名前連呼以外を禁止する趣旨は,対立候補者に対する誹謗中傷などを行うことで候補者の名誉を害することを防いだりまた公平公正な投票を確保するというものです。さらに,ビラ配布を禁止している趣旨は,同様に選挙費用の抑制と誹謗中傷の防止にあります。従って,法で規制している建前自体は一応理解できます。
しかしながら,現実的には政治団体による活動が認められている以上,上記趣旨を全うすることができず,むしろ逆に「政治団体を持つ人は有利」=「資金のある人は有利」=「現職や支持団体を持つ人は有利」ということにもなりかねません。更にいうと,これで本当に「政策選挙」や「公正公平な選挙」が確保できるのか極めて疑問です。

現在,公職選挙法の見直し作業を行っているようですが,従前から主張しているように(詳細は私の過去の記事をごらんください),単にインターネットでの選挙活動の解禁などという小さな話ではなく,このような諸問題も踏まえて,「政策選挙」と「新規参入が容易」な選挙活動となるような公職選挙法の見直しを行ってほしいものです。
すべては,民意を忠実に政治に反映させるためです。

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誰のための成人式?

2006年01月10日 23時10分51秒 | ニュース
昨日は成人式でした。各地で,新成人を祝う集いが行われました。
また,新成人の多くは,大人の自覚と責任を改めてかみしめていたことと思います。

おめでとう,新成人の皆様,そして頑張れ!

ところで,例によって,ごく一部の不埒な成人が大暴れしたようですね
これについては,今さらながらコメントする気にもなりません。
ただ,あくまでもごく一部の成人がやったことです。これで,新成人全員を評価しちゃあいけないでしょう。
まあ,こいつらは,実は多くのタメの新成人に対して迷惑をかけているんだ,ということにまだ気が付いていない「未成人」なのでしょうね。でも,成人である以上,やはり大人のけじめはしっかり取ってほしいと思います。

とはいえ,このごく一部の不埒な者のおかげで,最近では「成人式自体のあり方」について見直そうという気運が高まり,中には「成人式不要論」まで飛び出しています。
しかし,成人式とは,実は「新成人が大人の仲間入りをした」ことを祝うだけではなく,「大人がその新成人を暖かく祝福する」という意味も含まれています。
もっといえば,成人式とは「自分が無事大人になったのは,親兄弟や先生,地域の人など多くの大人の支えによるものである」として,このような方々に対する感謝の念を示す場でもあるといえます。
とすれば,やはり何らかの形で,成人式は維持する必要があるでしょう。

では,どういう形がよいのでしょうか。
私は,次のような成人式はいらないと考えています。

1 新成人だけで楽しむ会(大人に対する感謝がないから)
2 形式だけ来賓(市長など)がくる会(本当に成人を祝う気持ちがないから。来賓が真摯に成人を祝う気持ちがあるのならばむしろ歓迎する。)
3 ゲームやイベントを楽しむ会(二次会ならば否定しませんが,感謝の気持ちも大人の自覚も感じないから)

では,どんな成人式がよいでしょうか。
例えば,こんなのはいかがでしょう。

1 家族や地域(市町村全体ではなく,自治会や学区単位)での成人式(七五三やお宮参り方式)
2 学校の先生を招く成人式(恩師に対する感謝の念を示す)
3 1,2年先輩の話を聞く成人式(あまりに高名な人の講演会では話は聞いてくれないが,同世代の人の話ならば,結構聞く耳を持つし,数年後に逆の立場になることを自覚できる)
4 伝統を重んじる成人式(伝統は受け継ぐべき)

まあ,こんなこといっている私も,自分の成人式の頃を振り返れば,別に褒められるようなことは全くやっていませんでした。そう考えると,いつの時代も,成人式はそれなりに羽目を外してしまうし,それはやむを得ないのかもしれませんね。
ただ,人様に迷惑をかけるのだけは絶対に止めましょう!

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