自民党総裁選が告示され,5名が立候補しました。
【視点】自民総裁選告示 国のため真摯な論戦必要(産経新聞) - goo ニュース
全員が小泉内閣の残党
去年も書きましたが,あくまでも自民党総裁選挙にすぎないため,私たちは何もすることができません。せいぜい,この5人が何を言っていたか,自民党が何を目指しているのかを良く理解して,その是非を次の選挙で反映させるだけのことです。
したがって,私たちが一緒になって総裁選に浮かれてはいけないでしょう。
ところで,今回出馬した5名ですが,共通しているのは「全員が小泉内閣の閣僚経験者」だということです。
一方で,現在の諸問題の大半は,小泉内閣が掲げた「痛みを伴う改革」のまさに痛みそのものなのです。
ということは,まずこの5人が言うべきこと,それは「小泉内閣の痛みを伴う改革は正しかったのか否か」という点です。正しいと思えば,そのことをはっきりと言うべきです。そのうで,痛みを伴った責任をどう取るのかをしっかり述べる必要があります。
一方,それを否とするのであれば,閣僚だったときに小泉改革を押し進めた責任をきっちり取り,そのことを国民にわびるべきです。
ところが,残念ながら,今日の会見では,小泉改革に関する話題は全く触れていません。まさに「臭いものに蓋」なのです。
また,年金問題についての公約違反(3月までにすべて完了)についても全く触れていません。むしろ,その後の財源問題でごまかしています。
一方で,耳障りのいい話はしています。「構造改革」「財政再建」「格差是正」「国民目線」「福祉充実」そして,「福祉のための消費税」です。ところが,これらも抽象論の固まりにすぎず,かつ胡散臭さすら漂ってきます。
まず,消費税問題は,増税か維持かなので,これから議論の対象という問題提起に留まります。むしろ,総裁候補によっては,「総裁選で消費税増税を主張して総裁になった。だから,増税について国民の支持を得た。」というミスリードを行うおそれすらあります。
また,構造改革や財政再建は今に始まった話ではありません。特に「財政再建」においては「無駄を減らす」ということですが,具体的に何を減らすのかは全く分かりません。これまでに減らした無駄は「公務員の人件費」だけです。これは,国民受けが良いことと,労働組合が支持基盤の民主党が着手できない部分なので,「民主党にはできないことが自民党ではできる」ということをアピールしやすいという利点があります。しかし,もっと巨額の無駄遣いである公共事業については,まったく示そうとしません。むしろ,無駄を減らすのは巨額の公共事業のあり方なのです。
さらに,「国民目線」は,あまりに当然の公約で,すべての政党がいつも言っていることで,自民党も当然毎回主張しています。むしろ,国民目線にない政党はもはや国民政党ではありません。
「格差是正」と「福祉充実」は,小泉改革でいずれも一度否定してきた分野です。それを肯定し直すということは,やはり小泉改革の否定なのでしょうか。だとしたら,これまでの自分たちの責任をどう説明するのでしょうか。
きれい事だけしか言わない総裁選だとしたら,むしろ「実に胡散臭い総裁選挙だなあ」と思った方が良いでしょう。
一方,具体例をみんなが揚げて論争を繰り広げてきたとしたら,「今度こそやる気だなあ」と思ってください。
ところで,今回の選挙,一体どういうシナリオでしょうか。
野田氏が固辞したのは私の読み違いでした。っていうか,私が読むくらいなので,野田氏にはオチが簡単に見えています。だから「野田パンダ内閣」になることが自身許せなかったので固辞したと思われます。
では,改めてこの5名の本音を探りましょう。
まず,麻生氏は大本命と言われているので,レースを引っ張るのになくてはならない存在です。つまり,総裁選旗振り役です。また,麻生氏はアキバ系に人気があることから,ネット上で何とか総裁選を盛り上げられれば,という画策もあると思われます。
石破氏は,まさに「地方代表」です。これで,「自民党は地方の声をよく聞き,地域格差を改善しますよ」という意思表明のための看板として出馬したものと思われます。そして,短期政権を前提にすると,実は今回の選挙の「影の大本命」であると言えます。衆議院議員選挙で「地方の農業商業工業支援」を訴えるのに一番説得力がある人だからです。
石原氏は,ニューリーダー代表で,イメージ候補にすぎません。
小池氏も,「初の女性候補」を売りにして,F層の浮動票を狙っただけの話です。のみならず,自身が国替えした選挙区には小林興起氏が着実に力を付けてきており,うかうかしていられないことから,自己の衆院選対策の出馬といえます。
与謝野氏は,このままでは完全に海江田万里氏に食われますので,その対策にすぎません。つまり,これまた自己の衆院選対策です。
以上から,麻生氏と石破氏の一騎打ちとなるでしょう。まあ,順当に行けば麻生氏ですが,前述のとおり,石破氏の逆転勝ちも十分あり得ます。
ただ,誰でもいいです。とにかく,「国民のために命を賭して働く」総裁であれば,私は応援します。そうでなければ,見切りを付けます。
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全員が小泉内閣の残党
去年も書きましたが,あくまでも自民党総裁選挙にすぎないため,私たちは何もすることができません。せいぜい,この5人が何を言っていたか,自民党が何を目指しているのかを良く理解して,その是非を次の選挙で反映させるだけのことです。
したがって,私たちが一緒になって総裁選に浮かれてはいけないでしょう。
ところで,今回出馬した5名ですが,共通しているのは「全員が小泉内閣の閣僚経験者」だということです。
一方で,現在の諸問題の大半は,小泉内閣が掲げた「痛みを伴う改革」のまさに痛みそのものなのです。
ということは,まずこの5人が言うべきこと,それは「小泉内閣の痛みを伴う改革は正しかったのか否か」という点です。正しいと思えば,そのことをはっきりと言うべきです。そのうで,痛みを伴った責任をどう取るのかをしっかり述べる必要があります。
一方,それを否とするのであれば,閣僚だったときに小泉改革を押し進めた責任をきっちり取り,そのことを国民にわびるべきです。
ところが,残念ながら,今日の会見では,小泉改革に関する話題は全く触れていません。まさに「臭いものに蓋」なのです。
また,年金問題についての公約違反(3月までにすべて完了)についても全く触れていません。むしろ,その後の財源問題でごまかしています。
一方で,耳障りのいい話はしています。「構造改革」「財政再建」「格差是正」「国民目線」「福祉充実」そして,「福祉のための消費税」です。ところが,これらも抽象論の固まりにすぎず,かつ胡散臭さすら漂ってきます。
まず,消費税問題は,増税か維持かなので,これから議論の対象という問題提起に留まります。むしろ,総裁候補によっては,「総裁選で消費税増税を主張して総裁になった。だから,増税について国民の支持を得た。」というミスリードを行うおそれすらあります。
また,構造改革や財政再建は今に始まった話ではありません。特に「財政再建」においては「無駄を減らす」ということですが,具体的に何を減らすのかは全く分かりません。これまでに減らした無駄は「公務員の人件費」だけです。これは,国民受けが良いことと,労働組合が支持基盤の民主党が着手できない部分なので,「民主党にはできないことが自民党ではできる」ということをアピールしやすいという利点があります。しかし,もっと巨額の無駄遣いである公共事業については,まったく示そうとしません。むしろ,無駄を減らすのは巨額の公共事業のあり方なのです。
さらに,「国民目線」は,あまりに当然の公約で,すべての政党がいつも言っていることで,自民党も当然毎回主張しています。むしろ,国民目線にない政党はもはや国民政党ではありません。
「格差是正」と「福祉充実」は,小泉改革でいずれも一度否定してきた分野です。それを肯定し直すということは,やはり小泉改革の否定なのでしょうか。だとしたら,これまでの自分たちの責任をどう説明するのでしょうか。
きれい事だけしか言わない総裁選だとしたら,むしろ「実に胡散臭い総裁選挙だなあ」と思った方が良いでしょう。
一方,具体例をみんなが揚げて論争を繰り広げてきたとしたら,「今度こそやる気だなあ」と思ってください。
ところで,今回の選挙,一体どういうシナリオでしょうか。
野田氏が固辞したのは私の読み違いでした。っていうか,私が読むくらいなので,野田氏にはオチが簡単に見えています。だから「野田パンダ内閣」になることが自身許せなかったので固辞したと思われます。
では,改めてこの5名の本音を探りましょう。
まず,麻生氏は大本命と言われているので,レースを引っ張るのになくてはならない存在です。つまり,総裁選旗振り役です。また,麻生氏はアキバ系に人気があることから,ネット上で何とか総裁選を盛り上げられれば,という画策もあると思われます。
石破氏は,まさに「地方代表」です。これで,「自民党は地方の声をよく聞き,地域格差を改善しますよ」という意思表明のための看板として出馬したものと思われます。そして,短期政権を前提にすると,実は今回の選挙の「影の大本命」であると言えます。衆議院議員選挙で「地方の農業商業工業支援」を訴えるのに一番説得力がある人だからです。
石原氏は,ニューリーダー代表で,イメージ候補にすぎません。
小池氏も,「初の女性候補」を売りにして,F層の浮動票を狙っただけの話です。のみならず,自身が国替えした選挙区には小林興起氏が着実に力を付けてきており,うかうかしていられないことから,自己の衆院選対策の出馬といえます。
与謝野氏は,このままでは完全に海江田万里氏に食われますので,その対策にすぎません。つまり,これまた自己の衆院選対策です。
以上から,麻生氏と石破氏の一騎打ちとなるでしょう。まあ,順当に行けば麻生氏ですが,前述のとおり,石破氏の逆転勝ちも十分あり得ます。
ただ,誰でもいいです。とにかく,「国民のために命を賭して働く」総裁であれば,私は応援します。そうでなければ,見切りを付けます。
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今回の総裁選は,「自民党イメージアップキャンペーン」の一つにすぎないと考えています。当然,うかつなことを言うと,「すわ,選挙公約か」などと言われかねないため,当然ぼかすでしょう。
とにかく,小泉改革の是非に関する見解,これをはっきりさせない限り,この先も「あいまい内閣」が続くでしょうね。国民に痛みを与え続ける改革を続けるならばそうであるとはっきり言うべきなのです。
少なくとも「万人が綺麗なままの改革」は不可能です。誰にツケを追わせるのか,そういう点もはっきり言うべきでしょう。
麻生氏にまず決定だろうという先行した記事は多いですが、「過去の公約、そこらへ捨てる」といった記事は全く見られません。特に某大手新聞などは批判新聞なのですから、どんどんツッ込むべきでしょう。
いずれにしても、自民支持者であっても参政権がないのなら、わざわざ「お願いします」的なことは言わない方がいいでしょう。
賑やかなのは,ごく一部方面だけかもしれません(渋谷観客少な目だったそうです。)。
どっちかというと,今や「米米大問題」に完全にかき消されてしまったような感じです。
おめめですが,「目は口ほどにものを言う」って言いますから,だんだん濃い目になってきたのでは(適当汗)。
いやぁ、賑やかでありますな(ワイワイ汗)
しかし、最近某お方のおめめのあたりが、以前にまして”濃い目”になったやふに見受けるのは、ボンクラ親爺だけでありませふか?(おめめ謎汗)