もうパパと呼べないなあ，石立鉄男さん逝去

昭和の名優がまたお亡くなりになりました。

石立鉄男さんが急死…死因は動脈瘤(スポーツニッポン) - goo ニュース

えーーーーーーー！！

石立鉄男さんといえば，数々のコメディドラマ（特に大映ドラマ）に欠かせない役者でした。もちろん，ただ面白いだけではなく，体全体で演技をしており，極端にいうと，「音声がなくても話が伝わる」ような役者だったと思います。
私は，まさに石立さんのドラマと共に成長してきたといっても過言ではありません。
「おくさまは１８歳」にはじまり，「水もれ甲介」，「パパと呼ばないで」，「噂の刑事トミーとマツ」，「秘密のデカちゃん」，「スチュワーデス物語」，「少女に何が起こったか」などなどは，ほとんどリアルタイムで見ていました。いわば，石立さんに子育てをしてもらったと言っても過言ではありません。
特に「少女に何が起こったか」では，初めての悪役（実は違うのですが）で，「やい，この薄汚ねえシンデレラ」の台詞でキョンキョンに近づくあの仕草，本当に顔つきまで「悪」に見える迫真の演技に，完全にはまってしまいました。しかも，最終回でおとり捜査だったことをキョンキョンにわびるシーンでは，顔つきまで急に申し訳なさそうな善良刑事になってしまうところは，なかなか普通の役者では真似ができなかったのではないでしょうか。
余談ですが，あのドラマ，宇津井健さんが東京地検特捜部の検事で，捜査対象は私立大学の裏口入学ということになっていましたが，私立大学の裏口入学ってそもそも刑法上の罪にならないし（しかも最後は「裏口入学の容疑で逮捕」って言ってたし），仮に大学に対する背任罪が成立するとしても，こんなことで地検特捜部は動かないし，ましてこんなおとり捜査は違法捜査で証拠能力ないし，なんて思ったりもしましたが，それをいうと大映ドラマは成立しませんので，それはご愛敬ということで

あとは，「エースコックのワカメラーメン」ですね。今でもつい，「お前はどこのワカメだ」と口ずさんでしまいます。

今年も本当に多くの名優が亡くなっています。本当に心底残念でならない１人でした。
謹んでご冥福をお祈りします。

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