これまで裏マニュアルについて説明してきました。
冒頭でも説明しましたとおり,内容不十分なところが多いのは否めませんが,実際今でもこれに近いような姑息な手法で選挙を乗り切っている候補者,さらにはそれで当選して政治家面している人は結構います。
しかし,裏マニュアルをご覧頂きお分かりのとおり,はっきり言って裏マニュアルだけで当選するような候補者は,政治家として不的確ですし,むしろ有害です。
そこで,今回は本当の最終回として,「裏マニュアル利用者の見抜き方」について説明したいと思います。
もちろん,絶対的な基準とまでは言い切れませんが,一つの目安になると思います。ただ,何よりも「本当に中身のある人か否か」を見抜く一つのポイントになるのではと思います。
1 後援会主催のパーティーが多い
後援会は基本的に「資金集め」と「関連組織へのアピール」の場です。後援会にだけ目を配っている候補者は,第2後援会の配下におかれている可能性が高いです。
2 後援会主催の政治報告会に動員要請が来る
政治家はいろんな形で自分の政治報告会を行います。それ自体は正しいスタイルです。そして,通常は,「自発的に行く」ものです。
ところが,そのような報告会に動員要請が寄せられる場合があります。これは,動員要請を依頼される組織が存在する,という意味です。
分かりやすくいうと,「各組織にノルマが存在している」ことを意味します。つまり,「かなり深いつながり」があることの現れなのです。
3 一般有権者向けの報告会をしない
2に関連しますが,後援会関係者だけに報告すれば十分という意味と,有権者に報告できる中身がないという意味があります。
つまり,組織力だけで十分,ということの現れなのです。
4 駅前等でビラ配りをほとんどしない
3同様浮動票が必要ないからです。つまり,「組織力で勝てる」ということと,「人様に言えるような公約がない」ということの現れなのです。
ちなみに,選挙直前になって急にビラ配りを始めた「一夜漬け議員」の場合も,同様に「組織任せ」の人が多いです。
5 一般人からの要望は受け付けない
現職の場合,政治事務所の敷居がやたら高いところがあります。これは,「住民代表」ではなく「支援組織代表」に過ぎないからです。実際,議会などでも住民の声を届けることは全くありません。
6 大事業の公約がある
もちろん「大事業=悪」ではありません。ただし,本当に必要なのかどうかよく分からないような大事業を公約としていると,背後にその事業により利権を得る者がいる可能性が高くなります。
7 選挙事務所の応援ポスターに企業のものが多い
選挙事務所には,「必勝**」等のポスターが貼られます。
これをよく見ると,地元の企業,さらには士農工商団体が出しているものが見受けられます。この数が多ければ多いほど,組織力に頼っている場合が高いです。
ただし,最近ではこのような批判を回避するために,あえてポスターを出さない場合がありますので,「ポスターがない=健全」とも言い切れません。
8 選挙事務所に作業服の人が多い
これは,企業応援団,すなわち「桃太郎」です。どうせやるなら,犬,猿,キジのかっこして歩けばよいのに,と冗談で思ったりします。
9 事前ポスターが貼ってある
これは政党所属者の場合がありますが,無所属新人であれば,このようなポスターは貼れませんから,何らかのしがらみが想定されます。
10 公約がやたら抽象的
以前説明したとおり,なにしろ「広く浅く」の公約と,裏公約を隠すという二つの要素を満たす必要があるため,公約はできる限り曖昧にする必要があるのです。
ちなみに,今回の統一地方選挙の場合,「第2の夕張にしない」「談合をなくすための入札制度を見直す」「財政健全化を図る」などというお題目だけを掲げて,その具体的な中身が全くない候補者の場合,かなりの注意が必要です。
11 チラシには有名人の写真や自慢話しかない
自信を持って説明できる公約がない以上,はったりだけでもかます必要があります。そのために,「自分はこんな人と親交があるんだ」等という自慢話や写真だけを並べておきます。これは「ハロー効果」といって,有名人と親交があると,それを見た一般の人たちがあたかもその人も有名人であると思いこんでしまうという効果があります。
中身がない人ほど,ハロー効果を多用します。
12 町の噂がある
「火のないところに煙は立たない」という格言どおり,影の市長の存在や,その交友関係というものは,町の噂になりやすいものです。特に裏マニュアルは地方で多く利用されることからするとなおさらの話です。
もちろん,特殊工作員の工作活動などもあり,また「噂を信じちゃいけないよ」という山本リンダさんの格言(!)もありますので,鵜呑みにするのは危険ですが,町の噂は一つの参考にはなるでしょう。
以上が見分けるポイントとなるでしょう。これを踏まえて,統一地方選挙やその後の参院選などで「本当の候補者」を見抜いてください。そして,「本当の候補者」の中から,自分が望む候補者を選んで投票してください。
今回,中途半端な裏マニュアルをあえて公開した趣旨は,まさにここにあるのです。
そして,最後までおつきあい頂きましてありがとうございました。
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http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50363091.html
http://ameblo.jp/takeyan/entry-10028912623.html
冒頭でも説明しましたとおり,内容不十分なところが多いのは否めませんが,実際今でもこれに近いような姑息な手法で選挙を乗り切っている候補者,さらにはそれで当選して政治家面している人は結構います。
しかし,裏マニュアルをご覧頂きお分かりのとおり,はっきり言って裏マニュアルだけで当選するような候補者は,政治家として不的確ですし,むしろ有害です。
そこで,今回は本当の最終回として,「裏マニュアル利用者の見抜き方」について説明したいと思います。
もちろん,絶対的な基準とまでは言い切れませんが,一つの目安になると思います。ただ,何よりも「本当に中身のある人か否か」を見抜く一つのポイントになるのではと思います。
1 後援会主催のパーティーが多い
後援会は基本的に「資金集め」と「関連組織へのアピール」の場です。後援会にだけ目を配っている候補者は,第2後援会の配下におかれている可能性が高いです。
2 後援会主催の政治報告会に動員要請が来る
政治家はいろんな形で自分の政治報告会を行います。それ自体は正しいスタイルです。そして,通常は,「自発的に行く」ものです。
ところが,そのような報告会に動員要請が寄せられる場合があります。これは,動員要請を依頼される組織が存在する,という意味です。
分かりやすくいうと,「各組織にノルマが存在している」ことを意味します。つまり,「かなり深いつながり」があることの現れなのです。
3 一般有権者向けの報告会をしない
2に関連しますが,後援会関係者だけに報告すれば十分という意味と,有権者に報告できる中身がないという意味があります。
つまり,組織力だけで十分,ということの現れなのです。
4 駅前等でビラ配りをほとんどしない
3同様浮動票が必要ないからです。つまり,「組織力で勝てる」ということと,「人様に言えるような公約がない」ということの現れなのです。
ちなみに,選挙直前になって急にビラ配りを始めた「一夜漬け議員」の場合も,同様に「組織任せ」の人が多いです。
5 一般人からの要望は受け付けない
現職の場合,政治事務所の敷居がやたら高いところがあります。これは,「住民代表」ではなく「支援組織代表」に過ぎないからです。実際,議会などでも住民の声を届けることは全くありません。
6 大事業の公約がある
もちろん「大事業=悪」ではありません。ただし,本当に必要なのかどうかよく分からないような大事業を公約としていると,背後にその事業により利権を得る者がいる可能性が高くなります。
7 選挙事務所の応援ポスターに企業のものが多い
選挙事務所には,「必勝**」等のポスターが貼られます。
これをよく見ると,地元の企業,さらには士農工商団体が出しているものが見受けられます。この数が多ければ多いほど,組織力に頼っている場合が高いです。
ただし,最近ではこのような批判を回避するために,あえてポスターを出さない場合がありますので,「ポスターがない=健全」とも言い切れません。
8 選挙事務所に作業服の人が多い
これは,企業応援団,すなわち「桃太郎」です。どうせやるなら,犬,猿,キジのかっこして歩けばよいのに,と冗談で思ったりします。
9 事前ポスターが貼ってある
これは政党所属者の場合がありますが,無所属新人であれば,このようなポスターは貼れませんから,何らかのしがらみが想定されます。
10 公約がやたら抽象的
以前説明したとおり,なにしろ「広く浅く」の公約と,裏公約を隠すという二つの要素を満たす必要があるため,公約はできる限り曖昧にする必要があるのです。
ちなみに,今回の統一地方選挙の場合,「第2の夕張にしない」「談合をなくすための入札制度を見直す」「財政健全化を図る」などというお題目だけを掲げて,その具体的な中身が全くない候補者の場合,かなりの注意が必要です。
11 チラシには有名人の写真や自慢話しかない
自信を持って説明できる公約がない以上,はったりだけでもかます必要があります。そのために,「自分はこんな人と親交があるんだ」等という自慢話や写真だけを並べておきます。これは「ハロー効果」といって,有名人と親交があると,それを見た一般の人たちがあたかもその人も有名人であると思いこんでしまうという効果があります。
中身がない人ほど,ハロー効果を多用します。
12 町の噂がある
「火のないところに煙は立たない」という格言どおり,影の市長の存在や,その交友関係というものは,町の噂になりやすいものです。特に裏マニュアルは地方で多く利用されることからするとなおさらの話です。
もちろん,特殊工作員の工作活動などもあり,また「噂を信じちゃいけないよ」という山本リンダさんの格言(!)もありますので,鵜呑みにするのは危険ですが,町の噂は一つの参考にはなるでしょう。
以上が見分けるポイントとなるでしょう。これを踏まえて,統一地方選挙やその後の参院選などで「本当の候補者」を見抜いてください。そして,「本当の候補者」の中から,自分が望む候補者を選んで投票してください。
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