トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

梶の葉火曜句会3月の句会

2018-03-15 11:24:58 | 俳句
今月の梶の葉火曜句会は13日にありました。私にとって2回目の参加でした。今回は2月下旬に蓮華寺池公園に吟行に行って作った俳句が多かったのですが、やはり実物を目にした写生の句が良かったのか、6句のうち5句も先生が入選にとってくださり、そのうちの1句は秀逸に選ばれました。自分では平凡と思い自信はなかったのですが、嬉しかったです。
「たをやかにしなる竹林若緑」
「白梅は白き香りと思ひけり」
「吾のための小さき土雛勢ぞろい」
「産毛美し蕾膨らむ辛夷かな」
「岩苔の青々として春の水」
以上の5句のうち最初の竹林の句が秀逸になりました。春嵐を読んだ残りの1句は説明的で没。^^;
4月の句会は志太俳句クラブの4月5日。梶の葉火曜句会は10日です。志太俳句クラブへの投句は済ませたので、10日の出句の次の6句を考えます。木蓮が満開になって桜の開花も近づき、春らしい句を作りたいです。
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ラ・ラ・ランド

2018-03-14 20:14:51 | 映画
2016年製作のラ・ラ・ランドをWOWOWで観ました。日本での劇場公開は2017年の2月です。第89回アカデミー賞の14部門でノミネートされ、デイミアン・チャゼル監督が監督賞を、主演のミアを演じたエマ・ストーンが最優秀主演女優賞など6部門を獲得した名作です。この映画の音楽と歌、特に主演の2人のダンスとミアの歌はしっとりとした落ちつきがあり、とても良かったと思います。女優をめざして大学を中退し、カルフォルニアに来たミアはアルバイトをしながら女優の役を獲得するためのオーディションを受け続けていた。今回もあっけなく落とされ、気落ちした彼女は、ふと入った店のピアニストの演奏に惹かれる。その男の名はセバスチャン。彼は大好きなジャズを店で弾くことを許されず、店から指定された曲を弾いていたのだったが、1曲だけ弾きたい曲を弾いたところ、首になってしまう。セバスチャンに声をかけようとしたミアを無視して彼は店を飛びだしてしまう。後日、再会した二人は、それぞれ夢を追いかけていることを知り、惹かれあう。セブの夢は自分の店を持ち、自分の演奏したい曲を演奏すること。2人は愛し合うようになり、ミアは彼の夢を応援したいと思うのだった。そんなある日、昔のバンド仲間が一緒にやらないかとセブをスカウトしにくる。彼らの音楽は、セブが本来やりたかった曲とは違うものだったが、お金を稼ぐため、セブはバンドに入る。彼らは興行的に成功し、アルバムをだしてツアーにあけくれる日々になる。一方ミアは相変わらずの毎日だった。鳴かず飛ばずのミア。成功したセブ。久しぶりに会った2人はささいなことから喧嘩別れになる。ミアはセブに別れを告げ、女優をあきらめ故郷に帰る。ところが映画にミアを使いたいという電話が入り、セブはミアのふるさとに出向き、彼女にもう一度やってみるように説得する。5年後彼らは・・・。ラストが切ないですが、あのラストがあるから2人の夢のようなシーンが映えたと思います。セバスチャンはライアン・ゴズリングが演じています。ハンサムな人!お薦めです。
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猫を抱いて象と泳ぐ

2018-03-14 10:11:29 | 
小川洋子さんの「猫を抱いて象と泳ぐ」を読みました。子象のインディラはデパートの屋上に連れてこられ、人気の的になっていたが、動物園に連れて行こうと計画された時は大きくなり過ぎてエレベーターに乗れず、階段から降ろすこともインディラが怖がってできなかったため、死ぬまでデパート屋上の檻の中で足輪をはめられて生きたのだった。主人公の少年にチェスを教えてくれたマスターは廃車になったバスを住宅に改造して住んでいたが、甘いものが大好きな巨体の持ち主だった。少年に優しくチェスの手ほどきをして少年の才能を開花させてくれたマスターも肥満による心臓発作で死んでしまう。おまけに大きすぎる遺体をバスから出せず、バスを壊さざるを得ない。2つの悲劇は少年に大きくなることに対する恐怖を植え付け、彼は11歳の大きさから成長することを拒むようになる。後年、少年はリトル・アリョーヒンと名付けられた人形の中に入り、客を相手にチェスをする仕事に就く。彼は素晴らしいチェスをさし、棋譜は大変美しく語り草になるほどだったが、彼を知る人は彼と心を通わせたわずかな人たちだけだった。独特の空気感の作品。リトル・アリョーヒンは幸せだったのかもしれませんが、読後感は悲しいです。
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ツバキ文具店

2018-03-09 17:50:22 | 
小川糸さんの「ツバキ文具店」を読みました。鎌倉で小さな文具店を営みながら代筆屋をしている雨宮鳩子の夏から春までの一年を綴った物語である。鎌倉に生まれ育ち、祖母のかし子に育てられた鳩子は幼い時から祖母から書の手ほどきを受け、厳しく仕込まれる毎日を送っていた。祖母は文房具店を営みながら、代筆屋も兼ねていたのだった。十代で自分を生んだという母親から引き離された鳩子は両親の記憶はない。高校2年のある日、それまで祖母の言いなりだった反動が一気に起き、鳩子は不良になってしまった。海外を彷徨うこと数年の後、祖母の死後、ツバキ文具店を引き継ぐことになった鳩子。彼女の中には、厳しかった祖母の教えが深く生きていた。夏、秋、冬、春と移ろう季節の中で静かに営まれる伝統に根ざした静かな暮らしと、人との交流、亡き祖母への想いが描かれる一冊。お薦めです。
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空海

2018-03-06 22:16:27 | 映画
映画「空海」を埼玉県川口市のMOVIX川口で観ました。生まれて初めて行った川口は、なかなか大きな町でした。この映画は日中合作映画で、監督は世界的名匠と言われるチェン・カイコ-。キャストは染谷将太(空海役)と中国人俳優のホアン・シュアン(白楽天役)のダブル主演です。他に阿部仲麻呂役で阿部寛、仲麻呂の側室役で松坂慶子、楊貴妃役では、台湾とフランスのハーフだというチャン・ロンロンなど。出演者の多くは中国人俳優でした。日本での上映は日本語吹き替え版だけらしく、染谷将太さん他、日本人キャストも口の動きから中国語を話しているとわかるので違和感がありました。原語のままで日本語字幕をつけてくれたら良かったのにと思いました。邦題の「空海」から仏教的な内容を期待しますが、宗教色はほとんどありません。原題の「妖猫傳」のほうが内容と合っていました。黒猫が現れるところに殺人が起きる。遣唐使として長安に滞在していた若き空海と宮廷で働いていた若き白楽天は共に殺人の動機を探っていく。そして、それは安禄山の乱の後、長安から逃げ落ちる玄宗皇帝と楊貴妃の死の謎を究明することにつながっていく。その昔、皇帝が栄華を誇っていた頃の色鮮やかな「極楽の宴」の回想シーンや奇抜な妖術など、CGを使った映像はエンターテインメント映画として単純に楽しめばいいのでしょうけど、タイトルの「空海」からもう少し、宗教的なものを期待していたせいで、肩すかしな感じがしてしまいました。でも、染谷将太さんは坊主頭がとても似合ってました。お坊さん役にぴったり。笑
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