あさのあつこさんの「東雲の途」を読みました。弥勒の月に始まる弥勒シリーズの4作目にあたる小説です。主な登場人物は同心の木暮信次郎、小間物問屋の主人、遠野屋清之介、信次郎の配下で働く岡っ引きの伊佐治である。伊佐治の女房のおふじは息子の太助、嫁のおけいと共に梅屋という一膳飯屋を営んでいる。息子の太助は腕のいい料理人で、梅屋を改築して大きくし、店は大繁盛。ちょっとした小料理屋といってもいいほどだった。おふじは幸せを感じる日々だったが、夫の伊佐治は店の仕事より岡っ引きの仕事に熱心で、何か事件が起きると生き生きとして同心の木暮信次郎と共に事件解決に奔走するのだった。ある日、川に男の屍体が上がった。町人のなりをしていたが、武士であると見抜いた信次郎は、屍体を弄り、腹の中から袋に入った瑠璃の原石を見つける。死んだ男は遠野屋清之介の生国の武士で、異母兄の宮原主馬の家来で用心棒、伊豆小平太の弟だったことがわかる。男はおそらく宮原主馬の政敵で、嵯波藩の筆頭家老に上り詰めた今井義孝の一味により惨殺されたと推察され、狙いは瑠璃の原石。武士を捨て商人として生きる清之介の周りにまた昔の抗争の渦が迫っていた。
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