まるぞう備忘録

無題のドキュメント

無意識熟成。その2。

2014-01-31 09:53:38 | まるぞう経営学

判断が難しい決断に迫られる時、
取引先から無理難題を迫られた時、
部下からややこしい事情の仕事を相談された時、

とにかくすぐには判断できないよ~。
そんな話自分に持ってこないでよ~。

そういう場面は仕事の生活ではよく発生します。
いやいやプライベートの場面でもよく発生します。

しがらみがいっぱいあるために判断が難しい局面。
でも早々に結論を出さなきゃいけない。
右か左か。
行くのか退くのか。
受け入れるのか断るのか。


一番良くないのが、プレッシャーで頭がグルグルしたまま、判断を下すことです。
とにかくこのプレッシャーから逃れたいと、混乱したまま決断を下すことです。


私も小さい会社を経営していますし、こんな人生であっても様々な経験をいたしました。
特に失敗経験は無数にあるのですが、そんな経験から培った鉄則として、
「判断が難しいことは絶対に即決してはいけない」
ということでした。

確かにその場で決断できる男とかリーダーなんかは格好が良いのでありますが、だいたいプレッシャーの中で即決したことは間違っていることが多いのであります。

たとえば取引先から電話がかかってくるとします。
◯◯の件、△△の条件をのんで、価格も☓☓まで下げてくれませんかねえ。くれませんかねえ。
だいたいそういう厳しい話は多いのですが、こういった電話交渉でその時に下した決断はだいたい後で後悔します。

たとえば部下から相談があったとします。
◯◯の件、もうあんな問題、こんな問題、山積みなんです。△△さんはいいかげんだし、□□さんは無責任だし、だからもうこの件もうちの部署の範疇外ですと、断っていいですよね。ですよね。
部下からの相談とはそういうややこしい話が多いのですが、直談判でその時に下した決断はだいたい後で後悔します。

なぜなのか。

本当はニュートラルな状態で判断したいわけですね。
右なのか左なのか。行くべきか進むべきか。受け入れるのか断るのか。
しかし利害関係の当事者が目の前にいるとニュートラルな判断はできません。
相手は数日前からこの機会を伺っていました。
何とかまるぞうに値引き交渉でうん。と言わせたい。どうしたら良いか。
何とかまるぞうにその案件は断って良いよ。もうやらなくていいよ。と言わせたい。どうしたら良いか。

数日間虎視眈々と機会を狙っていたわけです。
脳内で何度もシミュレーションしてこの場に臨んだわけです。
いきなり電話をかけて、あるいはいきなり「ちょっといいですか」とこちらに飛び込んできます。
まるぞうはその件についてはこの直前まで無防備でありました。
だからいきなり不意打ちに交渉が開始されることとなります。

この条件のんでくれるよね。くれるよね。
この話断ってことわっていいよね。いいよね。

今のこの状況というのはそのように不利な状況であるということです。
ニュートラルに判断させない強いバイアスがかかっている状況だということです。

先の二例はまあ私の仕事であるような話でありますが、どの人にとっても、即判断が難しいことというのは共通しています。
この状況ではニュートラルな判断ができない。という状況であるということです。

しかしプレッシャーに弱いと、相手に呑まれてその場で決断回答してしまいます。
自分の中で熟成させることなく、相手の念力に縛られた状態で決断回答してしまいます。
当然相手は私にイエスと言わせたいのですから、そういう圧力が有言無言でビシバシかかってきます。

しかし即決を迫られるような時、
決断にプレッシャーがかかっている時、
どう答えていいかその場で判断にこまる時、
こういう時は絶対にその場で結論を下してはいけない。

これは私が今までの人生で得た教訓でありました。
ではどうするのか?
それは自分の無意識に答えを決めてもらうのです。


つづく






上記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

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無意識醸造。その1。

2014-01-30 09:56:53 | まるぞう経営学

ある電機メーカー研究所の責任者だった方の講演を聴きに行ったことがありました。
もうだいぶ昔のことです。
日本製の電機メーカーのブランドが世界の憧れだった時代でした。
スティーブ・ジョブズがSONYに憧れていた時代でした。

その研究所では人のアイデアはどこから生まれるのか。という研究も行っていました。
その企業が生み出した世界に誇るたくさんの発明の過程を調べあげました。

もしそのアイデアの共通点がわかれば、それを定量化すれば、もっともっと素晴らしいアイディアを生み出すことができる。
それがそのプロジェクトの目的でした。

現役の研究者から退職したOBまで、それらの発明を生み出した担当者に細かいヒアリングが行われました。
そしてついに彼らの共通点が導き出されました。
しかしアイディアが生み出される共通点はわかりましたが、そのアイデアのエッセンスは会社の制度としては取り入れにくいものだったのです。残念ながら。^^;

その共通点はとは、二つありました。
どの発明も必ずアイデアが生まれる過程でその二つの要素が重なっていました。

一つは、その時の開発担当者は本当に追い込まれていました。
性能的に絶対無理だと言われていることをクリアしなくてはならない。とか、
コスト的に絶対無理だと言われていることをクリアしなくてはならない。とか。
とにかく従来の常識では不可能だと言われている難題を解決しなくてはいけないと追い詰められていたということです。
それはその会社の事情も大きなファクターでした。
それを達成しなくては会社が潰れるとか事業を撤退しなくてはならない。とか。とか。
とにかくもう生き残るために担当者は大きなプレッシャーを感じていたということです。
これは担当者本人の責任感の強さでもあります。

会社がぬるま湯であればこういうことは起きません。
あるいは社員がみんな他人事であってもこういうことは起きません。
自分は貧乏くじを引きたくないという人にも決して起こりません。

とにかく会社や事業の存続を自分のことのように心配して、私生活でも忘れることなく、寝食を忘れて考え続ける人にそれは起こりました。
エポック・メイキングな発明をした人の多くの共通点は「その仕事の課題が夢にまで出てきた」ということでした。
とにかくそこまで追い込まれていたことが発明の条件の一つでした。


そしてもう一つが、完全にリラックスした状態でした。
このリラックスした状態に、天啓とも言うべきアイデアが生まれています。
降りてきていますと言ってもいいかもしれません。

ある人は通勤電車でぼおっと窓の外を見ているとき。
ある人は自動車運転の信号待ちのとき。
ある人は休日の入浴のとき。
ある人は会社のトイレで用を足しているとき。

とにかくず~っと抱えていたプレッシャがある一定のレベルを超えたあと、何かのはずみでプレッシャーがはずれたリラックスした瞬間にアイディアが降りてくるのでした。

緊張と弛緩がアイディアの二大要素だったのでした。


そんな昔の話を思い出したのは、先日Aさんと呑んでいたときのことです。
Aさんは今ある案件で一緒に営業を組んでいる人です。
誠実そうで温厚そうで非常に人柄の良い人でありますが、ただ一つの欠点はプレッシャーに弱いということでした。

お客さんから「これどうなっているの?」という不満メールや電話があるだけで取り乱してしまうのでした。
2~3件そういうクレームが重なると、もうメールに誤字脱字言い間違いが多発するのでした。
相手のお客さんの会社名や名前を間違えるのはさすがにだめでしょう。
見積りも金額がもう全然あっていませんよ~。
落ち着いて。落ち着いて。一呼吸おいてからメール書いて下さい。

そのように伝えてもなかなか本人の焦り癖はそう簡単には直りません。
とにかくいつも何かに追いかけられているような、焦っている仕事ぶりでした。

つづく






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牛すじカレー。その7。

2014-01-29 12:32:48 | まるぞうレシピ

まず玉ねぎをみじん切りにして炒めます。
最初は強火で、しんなりしてきたら中火で。
キツネ色になったらすりおろしたニンニクとショウガを加えます。

ニンニクとショウガはカレーには欠かせないスパイスです。
どうでしょう。香りが立ってきましたか?



そうしたら缶詰のトマト缶をいれます。
トマトは潰します。

トマトスープがグツグツして表面の水分が飛び始めたら、いよいよカレー粉を入れます。



中火のまま木べらで丹念に混ぜます。
そうすると全体がカレールーのようになりますね。
これが自家製カレールーです。
しばらく混ぜながら火を通してカレー粉の香ばしい香りをたてます。


ここで具材の大根とサツマイモとひよこ豆を入れます。
具材表面に一通りカレーがまぶされましたら、ココナツミルクを入れます。



お塩を入れて味を整えましたら大根が柔らかくなるまで煮込みます。
だいたい15~20分ぐらいでしょうか。
大根が柔らかくなったらBのココナツカレーのできあがりです。

Aの牛すじカレーと一緒に盛りつけます。
冷蔵庫にある葉っぱものを刻んでちらすと見た目に良いですね。
辛口の牛すじカレーもお肉とろとろで美味しいです。
大根とサツマイモの甘いカレーも美味しいです。
そして両方を混ぜて食べてもまた新しい発見があります。


召し上がれ~。






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牛すじカレー。その6。

2014-01-28 09:35:02 | まるぞうレシピ

さて牛すじカレーの味がゆっくりと熟成されている間に甘口Bカレーを作ります。
今回Bカレーはココナツミルクとカレー粉で作ります。
そして具は大根とサツマイモです。

え?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
日本では大根やサツマイモをカレーに入れるのはあまり聞きませんよね。
しかしこれがまたココナツカレーと合うのです。
Aカレーは定番のカレーでありましたから、Bカレーは対照的に意外性を狙います。

またお肉が苦手な人もおりますし、辛いカレーが苦手な方もいるでしょう。
そういう方に、このヘルシーなココナツミルクの甘口カレーはぴったりです。

大根はおでんにすると美味しいですよね~。
ココナツミルクの甘いカレーにも合うのです。
またサツマイモはベトナムでは豚肉と一緒にカレーにいるようです。
サツマイモの甘さは、これまたジャガイモよりずっとココナツミルクカレーに合います。

そして今回は私はひよこ豆を入れます。
インドカレーではメジャーな食材ですが日本ではあまり一般的ではありません。
しかしベジタブルカレーを作る時は欠かせない主役であります。

【材料】4人分
大根:長さ5~10センチほど
サツマイモ:長さ5~10センチほど
ひよこ豆:缶詰100gほど
トマト缶:1/2缶
玉ねぎ:中1個
ニンニク:2片
しょうが:ニンニクと同量
ココナツミルク:1缶
カレー粉:大さじ2杯

つづく






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牛すじカレー。その5。

2014-01-27 12:27:11 | まるぞうレシピ

【材料】
カレールーの箱の通り。
お肉は牛すじにします。
【道具】
圧力鍋を使います。

まず辛口パートのカレーAを作ります。
牛すじカレーをカレールーで作ります。
カレールーの美味しい作り方は、箱の通り作る。が基本でした。
従って牛すじカレーもまた箱の作り方に沿って進めます。

まず牛すじです。
テレビドラマの影響か肉屋さんにはもう少ししか牛すじがありませんでした。
従って足りない分はすね肉を使うことにします。

牛すじもすね肉も圧力鍋を使うことで柔らかく美味しくなりますから。


写真
すじ肉と玉ねぎとニンジンを油で炒めます。
Bカレーを作る人はここのカレーにはジャガイモは入れる必要はありません。
Aカレーだけしか作る人はジャガイモを入れてもかまいません。
ただしまだこの段階ではジャガイモはいれません。



最初は強火でがんがん行きます。
玉ねぎがしんなり半透明になり始めたら焦げないように中火に。
玉ねぎやニンジンの表面にかるい焦げ目がつくと炒め終わりです。



圧力鍋に分量のお水を入れて火にかけます。
20分ほど加圧したら、火をとめてしばらく(30~40分)おきます。
※ジャガイモを入れたい人はここでジャガイモを入れます。
 3分ほど加圧して、火をとめて10分ほどおきます。



しばらく放置しておいたのでスープの温度も下がったことでしょう。
ここでカレールーを溶けやすいように刻んで圧力鍋に入れます。
木べらでよくかき回してダマにならないように溶かしたら、ひと煮立ちしてそのまま冷まします。

カレーは冷める過程で美味しくなります。



こうして待っている間に甘口のBカレーを作ります。


つづく





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牛すじカレー。その4。

2014-01-26 10:59:08 | まるぞうレシピ

AとB、二つのカレー。

Aのカレーだけでも美味しい。
Bのカレーだけでも美味しい。
AとBを混ぜると更に美味しい。

しかしあまりスパイスには凝らない、日本でも簡単に作れるカレーを目指したい。
男の料理でお金と手間を惜しまずに作ったカレーじゃなく、普通のスーパーの材料で安く簡単にできる日本のカレーを。

ということで目指した一つの答えが、前回のココナツカレーとピリ辛チキンの組み合わせでした。
つまり単純に甘口とピリ辛口の2種類をカレーAとカレーBにするということです。
そうすると家族の中でも、「辛いの苦手~」「もっと辛くなきゃ~」という分かれた好みにも対応できますから。

私の場合、カレーの甘口にはココナツミルクを使います。
ピリ辛には唐辛子を使います。
これはタイカレーの組み合わせです。
タイカレーは一つのお皿の中に、甘いココナツミルクと、辛い辛い青唐辛子が入っていますが、それがとてもマッチするのです。

だからAの甘口カレーはココナツミルクを使って、コクのある甘いカレーに。
Bのピリ辛カレーは唐辛子を使って、大人の辛さに。
しかしAとBを混ぜると、タイカレーように味のハーモニーが楽しめるように。


前回は甘口のココナツミルクカレーに市販のカレールーを入れました。
ピリ辛のカレーにカレー粉を使いました。

今回は牛すじカレーですので組み合わせを逆にしてみます。
ピリ辛のカレーをカレールーにします。
甘口のカレーをココナツミルクとカレー粉で作ります。


ということで市販のカレールーは辛口を選びます。
一般的に手に入るカレールーで一番辛いのはこれでありましょう。

じゃーん。


ハウスのカレーは辛さが5段階あるのですが、何とこれは飛び抜けて6段です。
これが売ってなければ普通の辛口で良いと思います。
みなさんこだわりのカレールーや手に入りやすいカレールーをお使いください。


私はいつもカレー粉はこちらを使っています。

じゃーん。




20種類のスパイスが小分けにされてパックになっています。
これをボウルで混ぜたあと、広口の瓶に入れて保管しています。
ちょっと大きなスーパーかデパートでないと売っていないかもしれません。
しかし20皿分で600円前後ですからお得なのです。

しかしこれもみなさん手に入りやすいものをお使いください。

つづく





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牛すじカレー。その3。

2014-01-23 10:05:35 | まるぞうレシピ

AとBの二種類のカレーがあるとします。
Aだけ食べても美味しい。
Bだけ食べても美味しい。
AとBを混ぜれば更に美味しい。

インド・スリランカカレーの真髄は素晴らしい。
是非自分も実験してみた~い。作りた~い。やってみた~い。
試してみたいという好奇心が人が生まれて生き続ける生命の源泉であります。

ただ一般日本人の私が日本で実験するにはいろいろ制約があります。


考えたこと。その3。

本格インドカレーにはまっていた時期もありました。
日本ではカレー粉といって一種類です。
野菜のカレーでも魚のカレーでもお肉のカレーでも同じカレー粉を使います。
しかしインドには元来カレー粉はありませんでした。
素材に応じて、料理に応じてスパイスの調合が違うのです。
Aの素材のカレーとBの素材のカレーでは使うスパイスの調合がまるっきり違うのです。
このスパイスの使い分けができない一般日本人はどうしたら良いでしょうか。


そもそも日本ではスパイスが高いです。
本格インドカレー料理本のレシピにそって、クミンとかコリアンダーとかフェヌグリークとかなんたらかんたら、最近は買うことはできます。
しかしどれもお高い。
本場のインドの10倍以上のお値段です。


しかもパウダーになったスパイスはすぐに香りが飛びますから、シードのものを買って料理直前にミルで粉砕する必要があります。


そして男の料理の特徴ではありますが、そのように変わった調味料を買ってもすぐに飽きてあとは賞味期限が切れるまで、戸棚や冷蔵庫で場所をとることになります。
新婚当時はレシピ本に書いあるスパイスを片っ端から買っていた時期もありましたが、ヨメの逆鱗に触れ、現在では家族平和のために珍しいスパイスは購入するのが非常に困難になっています。^^;


でも決定的なのは、私はスパイスを極めるには味音痴すぎるということです。
もうだいぶ昔のことです。
日本に来ていたインド人の友人にカレーをご馳走しました。
日本料理はなかなか口に合わないとこぼしていたためです。
(当時はインドのスパイスが台所にいろいろ揃えてあった時期でした)

自慢のインドカレーを作ったのですが、彼は味見をして一言「ちょっとジンジャーがきついかな~」と見抜きました。
私としては充分美味しいカレーであったのですが、彼からするとやはりスパイスのバランスがおかしかったようです。
彼に訊くと混ざっているスパイスは何が入っているかだいたいわかるそうです。

後日彼がまた遊びに来てくれてカレーを作ってくれました。
しかしそれは私が作ったものとは別次元の料理でした。
私にはスパイスを極めるのは無理だ~。少なくとも日本に住んでいる間は。



料理とはその土地の生命のエッセンスであります。
その郷土料理が一番美味しいのはその土地で食べることです。
スパイス料理が美味しいのは、スパイスが土地の風土であるインド地方であるのは当然です。
(逆にインドで美味しいうどんやラーメンを食べるのは至難のわざです)

であるのなら私は日本のカレーを極めてみようと思いました。
もちろんスパイスやココナツミルクなどはインドや東南アジアからの輸入です。
しかし日本の風土や気候や生活にあったカレーもまたできるはずです。

インド人からすると、もはやインド料理ではなく外国の料理に見えるかもしれませんが。

つづく






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牛すじカレー。その2。

2014-01-21 09:59:43 | まるぞうレシピ

もう20年以上も昔の話です。
茨城県の友人宅に遊びに行った時のことです。
友人がスリランカカレーを食べに行かないか。というのです。
本場のスリランカ人のコックさんが開いているというカレーショップでした。

今でこそ都内にはあちこちインド人のカレー屋さんはあります。
でもその頃はとても珍しかったのです。
しかもスリランカ?しかも茨城?

ランチセットになっていたので、たくさんの中から三種類のカレーを選びました。


うん。どれも美味しいな~。
さすが本場の味だ。カレーそれぞれ堪能していたら、スリランカ人の店主がそばにやってきました。

違う違う。そんな風に一種類ずつ別々に食べるんじゃないですよ。
その三種類を混ぜて食べてください。

おそるおそる三種類のカレーを混ぜてみました。
こんな感じでしょうか?

違う違う。もっともっと。
そんなことしたら、元のカレーの味がわからなくなるじゃないですか。
と思いつつ、三種類をもう均等になるように混ぜました。

そうして食べると!あら不思議!全く別なカレーになった。しかも美味しい!


そうなのです。
例えばメニューにABCDEの5種類のカレーがあったとします。
もちろん単品でも美味しいです。
しかしAとB、CとDなど選んだカレーを混ぜると新しいカレーとなるのです。
AとBとC、AとDとEでもまた新しいカレーとなります。
しかも単品のカレーよりスパイスのハーモニーが広がり、混ぜた方が更に美味しくなります。

たとえるならABCDEのカレーとはそれぞれ協和音の鍵盤のようです。
単音でも良い音が出ますが、二つ、三つの鍵盤をどれを組み合わせてもそれぞれ奥深い和音を奏でます。

ふうむむ。これがインド・スリランカカレーの奥深さか~。
日本人には思いもつかない美味しさの概念です。

初めての本場インド・スリランカカレーを体験した瞬間でした。


つづく





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牛すじカレー。その1。

2014-01-20 10:14:49 | まるぞうレシピ

先週末は仲間内の新年会でした。
その中で今年のカレー会は牛すじカレーにして欲しいと言われました。

カレー会?そう我々は年一回友人宅に集まってカレーを食べる会を開いているのです。
元々はかつてのサークルの仲間で今はもう中年の男女が集まって年数回飲む会でした。
何かの話題で私がカレーに凝っていた話になって、それなら一度みんなで食べたいということになったのでした。

カレーはその時私が凝っていた課題をご披露することとなります。
インド風のカレーの時もありました。
フランス料理のカレーの時もありました。
今回は牛すじカレーでというリクエストでした。
おそらく先週の朝ドラの影響でした。
牛すじカレーが先週一週間のテーマでしたから。

ふむふむ、ではどういう牛すじカレーにしようかしらん。
帰りの電車の中で早速あれこれ思案を開始しました。

週末のお昼ご飯と夕ご飯は、たいていは料理を作ります。
日曜の夜は牛すじカレーにして欲しいというリクエストが子供たちからありました。
ふうむ。
子供たちもまた同じ朝ドラを欠かさず見ているのでした。


ちょうど良かったです。
いろいろ考えていた牛すじカレーの仮説を試す機会です。
ということで牛すじカレーを作ってみました。


考えたこと1。
牛すじ料理は圧力鍋さえ使えればそれほど難しいものではありません。
ですから今回も圧力鍋を使いましょう。


考えたこと2。
今回の独自性はどこにもっていきましょうか。
ゆっくり煮込んでとろとろの牛すじカレーにするのも良いでしょう。
でもそれは昔はまって一応もう自分の中では卒業したレシピでした。
赤ワインで煮込み、醤油を隠し味にした、カレー粉を玉ねぎと炒めたものです。
そのカレーも美味しいのですが、その路線は飽きたので自分自身つまらないです。

今はまっているのは、辛いカレーと甘いカレーを混ぜて食べることです。
カレーの奥深さは複数のカレーを混ぜた時に生まれる絶妙な味のハーモニーです。

料理には「出会いのもの」という言葉があります。
相性が良いものどうしを組み合わせて食べる至福のことです。
私達日本人はなかなかスパイスの使い方は慣れません。
しかしインド人たちはもう何十種類というスパイスを素材に応じて使い分けて、一度の料理に何種類ものカレーを作ります。
やはりその真似事でも試してみたいのです。
それが私のカレーの今の課題です。

カレーの課題を挑戦するのはまあそれが趣味であるからです。
ただ本質的にそれは私がこの人生を挑戦するのと似ているかもしれません。
誰でも試したいことがあるからこの世に生まれて来るのだと思います。
つまり好奇心こそ生命の本質であると思います。

私達は毎日忙しい生活を送っています。
好奇心なんていってられない生活が大半でしょう。
しかしやはり私達の生命の奥底には誰でも「好奇心」が大きいうねりとなっています。

話は少しそれますが、この世は盛者必衰。必ず浮き沈みという変化が起きるようになっています。
この世界はもう変化せざるを得ないように出来ています。
成功し続けることもできないし、失敗し続けることもできません。
それはこの世界が「好奇心」でできているからです。

この世界を創造し維持しているエネルギーを「神」と定義するならば、「神」の本質とは「宇宙の好奇心」であるといえます。

私達もその宇宙から生命を預かって生きてられるということは、時間限定で「好奇心」を試すために生きているといえます。


どんな些細なことであっても、生活の中でいろいろ工夫し試行錯誤することが、宇宙を代表して好奇心を体現していることになります。


つづく





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後片付け賛歌。

2014-01-19 11:29:28 | まるぞうレシピ

私が料理をしたあとに、後片付けはしているのか?
というご質問を受けました。

ヨメにきいたところ3割ぐらいじゃないか?という答えでした。

理想は全件片付けをすることでありましょうから、
私も自分自身の人間完成度は3割ぐらいと思っていましたので、後片付け係数においてもだいたい同じような結果が出たと思います。

旦那が料理をするときに最も嫌われる3大要素は次のものです。

1、高価な材料を惜しげもなく使う。
そりゃそれだけ高いもの買って時間をかければ美味しいものになるでしょう。
そんな高い食材使うのではなく、冷蔵庫の残り物を使ってよ。と思われます。

2、自慢気。
やはり上記の1と下記の3が引っかかります。
旦那の料理は趣味でありますから、あくまで本業の主婦の仕事に敬意を払うことを忘れてはいけません。
暑い日も寒い日も、給料前の財布の寂しいときも、仕事が立てこんで忙しい時も、家族のために継続してご飯を作り続けているプロの主婦には叶いません。

3、後片付けをしない。
この工程を行わないと次から台所を使わせてもらうことはできなくなります。
やはりここまではやらなければなりません。

私が料理の師匠に教わったのは、料理しながら後片付けをすることでした。
調理中に手が空いたら使い終わった道具をどんどん洗って片付けるのです。
彼の料理ができたあとは、同時に台所もピカピカと片付いています。
私も師匠に見習って、料理中の台所とコンロまわりはこまめに掃除しています。

旦那の趣味料理は、たいてい料理ができた後は流しに洗い物が山となっています。

(http://www.iidashippe.com/iida/20131114shokkiarai/ から借用しました)

もしこのブログが旦那向けの料理カテゴリーでありましたら、上記3点は最初の心得でお話することであります。

料理をするのは人を喜ばせるためです。
自分が褒めてもらうためではありません。
後片付けをするのは、普段その仕事場(台所)を使っているプロの職人(奥さん)への敬意です。
と。



定年後の父は、そういえば食事の後は率先して母の台所の皿洗いをしておりました。
立派な父でありました。





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簡単。絶品。ココナツカレー。その5。

2014-01-16 09:37:36 | まるぞうレシピ

材料
鶏肉(唐揚げ用):200g
カレー粉:大さじ3杯
赤唐辛子粉:お好み(私は小さじ1/3~1/2)
ニンニクすりおろし:1片
醤油:小さじ1杯

カレー風味ピリ辛チキンといってもそんな大層な料理じゃないんです。
カレー粉、赤唐辛子粉、ニンニクすりおろし、醤油を混ぜて

鶏肉を一口大に切ったものを混ぜて20分以上置いておきます。

カレールーを入れて冷ます間に下ごしらえしておきます。

さあ、家族が帰ってきた、カレーを温め直そうか、と火をつけたとき、
隣のコンロにもフライパンにオイルを敷いて鶏肉を入れ中火で炒めます。



できあがり~。
チキンのピリ辛にココナツミルクの甘いカレーがとても良く合います。

インドではあまりチキンは食べないので、こういう料理ではカリフラワーが良く使われます。
お肉が嫌いな人はカリフラワーやポテトでピリ辛サイドディッシュを作っても良いかもしれませんね。

この甘口ココナツカレーと、ピリ辛サイドディッシュの組み合わせであれば、ご家族の中に「辛いのが苦手」と「辛いの大好き」という人がいても大丈夫です。

カレールーを箱どおりに、ただしお水をココナツミルクに変えるだけで美味しいカレーが簡単にできますので、是非ご家族にお試しください。







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簡単。絶品。ココナツカレー。その4。

2014-01-15 09:56:57 | まるぞうレシピ

タイ料理を食べると驚くのはいろいろな味が独立してハーモニーを奏でていることです。
辛味と甘味と塩味と旨味とハーブ。
それらが独立しているのですが、口に入ると心地よい快感の和音となるのです。

日本料理は逆ですね。
なるべく一つの素材の味を引き出すように心を配ります。

インド料理も驚くのは、実に様々なカレーがあるということです。
日本のカレーの種類というと、甘口と中辛と辛口という辛さの種類だったり、ポークカレーとかチキンカレーとかビーフカレーなどお肉の具の種類です。

しかしインド料理は全てがカレーなのですが、もう素材に合わせた香辛料の組み合わせが日本人とは次元が異なります。


豆カレー、ジャガイモカレー、ほうれん草カレー、チーズカレー、どれも全く異なる味のカレーなのです。

タイカレーは一つのカレーの中に様々な味がハーモニーを奏でています。
インドのカレーはいろいろな種類のカレーを注文し、食べる時に自分で混ぜて食べるのです。
自分の手で混ぜたカレーを、ライスやナンで食べます。


日本人からするとそれぞれのカレーの味を独立して楽しんだ方がいいかと思いますが、現地の人から言わせると、もっといろいろ混ぜて食べてよ~。ということになります。

で、確かにこれらのカレーを混ぜると単独で食べるのに比べて何倍も美味しさが口の中に広がるのです。

ちょっと脱線しますが、インドに行くと美味しいのはベジタブルカレーです。どのお店もはずれはない。と言い切っていいぐらいの美味しさです。
逆にお肉カレーはパサパサしてたりして、はずれのことも多いです。
従ってインドに滞在している間は、私はベジタリアンとなります。


ココナツミルクカレーは確かに美味しいしヨメや子供たちの受けもいいのですが、やはり日本中年男性の私としては、もう一味パンチの効いたものが欲しいのです。
ですから時間に余裕のあるときは、(ベジタブル)ココナツカレーとは対照的な、大人のピリ辛チキン炒めを作ります。

このピリ辛チキンをココナツカレーと一緒に食べると、本場インド!とは行かなくても、何となく味のハーモニーらしい雰囲気を味わうことができるので、私は個人的に好きなのです。






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簡単。絶品。ココナツカレー。その3。

2014-01-13 11:45:44 | まるぞうレシピ

材料:
カレールー:スーパーで売っているお好みのもの(中辛~辛口)6~8皿分
玉ねぎ、ニンジン、お肉、ジャガイモ:箱の裏の通りの分量
写真
ココナツミルク:一缶
ウスターソース:大さじ1杯



■美味しく作る一手間。その3。ルーを入れて冷ます。



さて15分ほど煮込んで良いスープができました。

ここで火を止めてカレールーを入れます。
なぜ火を止めるかというとグラグラの中にカレーのルーをいれてしまうと、ルーが溶けきらないでダマになってしまうからです。

ですから必ず一度火を止めてできれば数分置きます。(理想は80℃以下)
どうせまた火をつけるからと、火を止めるのを手抜きしないでくださいね。
どのカレールーも箱の裏にそう書いてあるということは、意味があるということです。


ルーは包丁で粗みじん切りすると溶けやすいです。
ヘラなどで1分ほど丁寧に底からかき混ぜて全部のルーを丁寧に溶かします。


あとココナツミルクだと甘さが勝ちすぎるので、調整としてウスターソースを大さじ1杯入れます。
ココナツミルクの甘さと、スパイスの辛さは黄金のコンビで相性が良いですから。
さて、どうでしょう。ルーは全部溶けましたか?
それではひと煮立ちしてそのまま室温までゆっくりさまします。

もう待てる時間がない。
すぐにカレーを食べたい。というのであればこのまま火をつけなおして温めてください。
しかし少しでも時間があるのなら、このままゆっくりさまします。

なぜなら日本風カレーや欧風カレーが一番美味しくなる過程はこのさめていく過程なのです。

これは化学の浸透圧と比熱の原理によります。
温度が上がっていく過程で、固形物の成分が液体にしみだし、
温度が下がっていく過程で、液体の成分が固形物にしみこみます。

したがってカツオや昆布や野菜や肉で出汁をとるときは温度が上がる過程で。
シチューやおでんのように具に味をしみこませるときは温度が下がる過程で。
これが料理の鉄則であります。

人生でも上がったり下がったりする過程でいろいろ得ることが多いですし、人生の深みが増すというのもそのアップダウンの年輪です。
沸騰し続ける人生は単調なものです。
ですからカレーもルーを入れたら、あとはお鍋に静かに温度が下がる過程を体験してもらいます。

誰でも経験することですが、翌日のカレーが美味しいのはそういうことです。
ですからルーを入れたらひと煮立ちしてそのままゆっくり、時間の許す限りさまします。

もし夕ご飯に食べるなら、お昼のあとに仕込むとか、夕方の早いうちに仕込むのが理想であります。
ルーを入れたら、あとは時間という名コックにおまかせするのがコツであります。

よくカレーやおでんを一日煮込むという表現がありますが、本当は意味がないのです。
味を染みこませる過程では「100℃の沸騰のぐつぐつ状態」ではなく、「比熱の違う具とスープが温度が下がる状態」でありますから。

① 加熱で肉などの具材の繊維を切って柔らかくする→コトコト煮こむ
② 野菜や肉などの出汁素材からスープや出汁をとる→ゆっくり温度を上げる
③ スープや出汁を具にしみこませる→ゆっくる温度を下げる


さあ、カレーの準備できました。
家族が帰ってきたらカレーをひと煮立ちで温めてください。

ただ食べるまでに時間がある方は、もう一品作ってみます?
ピリ辛チキン炒めが甘いココナツカレーに合います。

つづく







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簡単。絶品。ココナツカレー。その2。

2014-01-12 13:00:52 | まるぞうレシピ

材料:
カレールー:スーパーで売っているお好みのもの(中辛~辛口)6~8皿分
玉ねぎ、ニンジン、お肉、ジャガイモ:箱の裏の通りの分量
例)


ココナツミルク:一缶
ウスターソース:大さじ1杯



■美味しく作る一手間。その1。焦げる直前。



ただ私の場合はこの時ジャガイモは入れません。
ジャガイモは具でありますが、玉ねぎとニンジンはスープの出汁だからです。
ここで油で炒めるのは玉ねぎとニンジンの甘さと香ばしさを出すことです。

イタリア料理の落合シェフによるとトマトソースに甘みをつけるために、やはり事前に玉ねぎとニンジンとセロリを炒めます。
その時は軽く焦げ目をつけるのが目的だから、炒める時にフライパンであまり混ぜすぎないように。という注意書きがあります。

玉ねぎとニンジンはじっと置いておいて、ちょっと焦げ目がつくかしらん、というタイミングでヒックリかえします。
そうするとまた新しく底面に接している玉ねぎとニンジンが、ジュジュジュ、ジジジ、、と火がとおり焦げる寸前になりますから、またヒックリ返します。

放置→焦げる直前の寸止め→ヒックリ返す→放置焦げる直前の寸止め→ヒックリ返す→・・・

最初は強火でガンガンやっても大丈夫です。
玉ねぎからたくさん水分が出ますから。
玉ねぎがしんなりしてきたら、中火にして先ほどの焦げ目寸止めサイクルを繰り返します。
焦げちゃうと台無しですから、自信がない人はこまめにヘラで玉ねぎニンジンをかき回しても良いですよ。

本当のカレーはもう玉ねぎが飴色になるまで炒めるんです。
しかしこの作業は奥様方には不評です。
30分以上コンロの前に張り付いていなければならないからです。
ですからカレールーにはあらかじめローストオニオンが入ったものもあります。
玉ねぎを飴色に炒めなくてもいいように考慮されているのがカレールーですから、この炒め加減はご本人のこだわり加減で良いと思います。


ちなみにこの日のまるぞうカレーはこのぐらい。
ちなみに今回私はお肉は入れておりませんが、お肉を入れる方は玉ねぎ、ニンジンと一緒に炒めてください。


■美味しく作る一手間。その2。水とココナツミルク。


ジャガイモを入れる場合は、この課程で加えます。

ここでお水とともにココナツミルクを1缶入れます。
ココナツミルクはだいたい400mlですから、その分お水の量から引きます。
お水1000mlの分量なら →ココナツミルク400ml + お水600ml
お水900mlの分量なら →ココナツミルク400ml + お水500ml


ココナツミルクはとても南国の甘~い香りです。
抗酸化作用もあって健康に良いです。

一般的に女性はココナツミルクの料理がお好きではないでしょうか。
街のカレースタンドやインドカレー屋さんには女性のお客は少ないですが、タイ料理屋さんには女性が多いです。
ココナツミルクの甘さやヘルシーな感じが女性に受けるのでしょう。
おしゃれなカフェにタイカレー率が高い理由でもあります。

サラリーマンや子供の食べ物であった、カレールーの日本カレーもココナツミルクで煮込むだけで、一気に女性のお口に合うように変身します。
たったこれだけなのに、これほど評価が上がるのも不思議です。

もちろん子供は甘いカレーが大好きですから子供にも好評となるでしょう。

タイ料理というのは日本料理と異なり、甘さ、塩っぱさ、辛さ、旨さ、ハーブの香りがそれぞれハーモニーを奏でるところにあります。
ですからこのココナツミルクカレーは甘いのでありますが、また辛いほど味のハーモニーは奥深くなります。
もし辛いのが大丈夫な方であれば、カレールーはできるだけ辛口のものをお勧めします。

スパイスの辛味がココナツミルクの甘味とハーモニーを奏でますから。

つづく







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簡単。絶品。ココナツカレー。その1。

2014-01-11 10:51:20 | まるぞうレシピ

カレーは私が最も凝ったメニューの一つです。
カレー粉を調合するところから作る本格インド風カレーから、赤ワインをふんだんに使って長時間煮込む欧風カレーから、ココナツミルクやレモングラスを使ったタイカレーなどさまざまなカレーに凝った時期がありました。

私はあるメニューに凝り始めるとしばらくはそればかり作る傾向があります。
まあ料理とは自分の仮説を検証する試行錯誤の実験でありますから、検証が一段落するまではその料理が続く傾向があります。
家族にとっては迷惑このうえないことも多かったと思います。
カレーもその最たるメニューでありました。

さていろいろ凝ったカレーではありますが、やはり時々無性に食べたくなるのが日本風のルーのあのカレーです。
ココ壱に代表されるような日本風カレーは子供とサラリーマンのソウルフードであります。







会社の仕事や対人関係で大きなストレスを感じた時に私が食べたくなるのが、お肉であり、辛いカレーです。
お肉は先回ベーコンの回でお話しましたが、カレーもまた同様です。
とくに仕事の失敗でどよよ~んと落ち込んだときに、辛いカレーが食べたくなります。
これはスパイスが脳にドーパミンなどのような、人を元気に興奮させるホルモンを出させるからであろうと思います。

人生落ち込むことも多々あります。
普通なら落ち込んだまま、それが過ぎ去るまで静かにそれを味わうことも良い機会であると思います。
人生は波であります。落ち込んだ時に何を想えるかが、次の好調の波を創るわけですから、落ち込んでいる静かな陰の時間も貴重です。

そんな状態だからこそ、今まで見えなかった反省すべき点も見えます。
そんな状態であるにも関わらず、感謝すべきことが見つかれば、それは本当に素晴らしいことです。落ち込んだ甲斐がありました。
表面では落ち込んだ不幸な時期に見えますが、深層では「謙虚さ」とか、「心の中で相手に謝ること」とか、「自分を応援してくれた周囲のありがたさの発見」などを静かに蓄積することができる時期でもあります。

ですから落ち込む時期は貴重な機会であります。
ありますが、浮世で生活しているとそういう暇がない時もあります。
時期はともかく今は乗り終えなきゃいかん、という時もあります。
そういう時のカレーであります。

鬱病にはカレーに含まれているウコンが効果的という話もあります。
また最近ではこんなニュースも。
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【新事実】幸せホルモン「セロトニン」は腸から出てることが判明! カレーを食べるとドバドバ出るらしい(笑)

驚くべきことが判明した。『幸せホルモン』と呼ばれる『セロトニン』の95%は、なんと『脳』ではなく『腸』から出ていることが研究で判明したのだ!!
(略)
・腸はカレーが大好き! 腸「カレー食ったし幸せだわ」
なお、腸からセロトニン分泌指令を出すのに最適な食品は『カレー』であることも判明した。スパイスが多く含まれ、たんぱく質、脂質、炭水化物がバランスよく摂取できるカレーは、腸を温める効果がバツグンなので「カレー食ったし幸せだわ(笑)」「セロトニン分泌しよっと(笑)」という状態となり、腸がセロトニンをドバドバ出すよう脳に指令を送るのだ。
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そういう意味で、カレーは子供とサラリーマンのソウルフードであります。
脳内快楽物質を出すスパイスで、お肉をやわらかく煮込んだ食べ物でありますから。
そして時々無性に食べたくなるのが日本風のルーを使ったカレーです。

今回は私の長年の研究の成果を述べさせて頂きたいと思います。
カレールーを使ったカレーを最も美味しく作る方法です。

それはカレールーの箱の裏の通りに作ることでありました。



つづく





上記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

おひさま、ありがとうございます。