まるぞう備忘録

無題のドキュメント

無意識熟成。その2。

2014-01-31 09:53:38 | まるぞう経営学

判断が難しい決断に迫られる時、
取引先から無理難題を迫られた時、
部下からややこしい事情の仕事を相談された時、

とにかくすぐには判断できないよ~。
そんな話自分に持ってこないでよ~。

そういう場面は仕事の生活ではよく発生します。
いやいやプライベートの場面でもよく発生します。

しがらみがいっぱいあるために判断が難しい局面。
でも早々に結論を出さなきゃいけない。
右か左か。
行くのか退くのか。
受け入れるのか断るのか。


一番良くないのが、プレッシャーで頭がグルグルしたまま、判断を下すことです。
とにかくこのプレッシャーから逃れたいと、混乱したまま決断を下すことです。


私も小さい会社を経営していますし、こんな人生であっても様々な経験をいたしました。
特に失敗経験は無数にあるのですが、そんな経験から培った鉄則として、
「判断が難しいことは絶対に即決してはいけない」
ということでした。

確かにその場で決断できる男とかリーダーなんかは格好が良いのでありますが、だいたいプレッシャーの中で即決したことは間違っていることが多いのであります。

たとえば取引先から電話がかかってくるとします。
◯◯の件、△△の条件をのんで、価格も☓☓まで下げてくれませんかねえ。くれませんかねえ。
だいたいそういう厳しい話は多いのですが、こういった電話交渉でその時に下した決断はだいたい後で後悔します。

たとえば部下から相談があったとします。
◯◯の件、もうあんな問題、こんな問題、山積みなんです。△△さんはいいかげんだし、□□さんは無責任だし、だからもうこの件もうちの部署の範疇外ですと、断っていいですよね。ですよね。
部下からの相談とはそういうややこしい話が多いのですが、直談判でその時に下した決断はだいたい後で後悔します。

なぜなのか。

本当はニュートラルな状態で判断したいわけですね。
右なのか左なのか。行くべきか進むべきか。受け入れるのか断るのか。
しかし利害関係の当事者が目の前にいるとニュートラルな判断はできません。
相手は数日前からこの機会を伺っていました。
何とかまるぞうに値引き交渉でうん。と言わせたい。どうしたら良いか。
何とかまるぞうにその案件は断って良いよ。もうやらなくていいよ。と言わせたい。どうしたら良いか。

数日間虎視眈々と機会を狙っていたわけです。
脳内で何度もシミュレーションしてこの場に臨んだわけです。
いきなり電話をかけて、あるいはいきなり「ちょっといいですか」とこちらに飛び込んできます。
まるぞうはその件についてはこの直前まで無防備でありました。
だからいきなり不意打ちに交渉が開始されることとなります。

この条件のんでくれるよね。くれるよね。
この話断ってことわっていいよね。いいよね。

今のこの状況というのはそのように不利な状況であるということです。
ニュートラルに判断させない強いバイアスがかかっている状況だということです。

先の二例はまあ私の仕事であるような話でありますが、どの人にとっても、即判断が難しいことというのは共通しています。
この状況ではニュートラルな判断ができない。という状況であるということです。

しかしプレッシャーに弱いと、相手に呑まれてその場で決断回答してしまいます。
自分の中で熟成させることなく、相手の念力に縛られた状態で決断回答してしまいます。
当然相手は私にイエスと言わせたいのですから、そういう圧力が有言無言でビシバシかかってきます。

しかし即決を迫られるような時、
決断にプレッシャーがかかっている時、
どう答えていいかその場で判断にこまる時、
こういう時は絶対にその場で結論を下してはいけない。

これは私が今までの人生で得た教訓でありました。
ではどうするのか?
それは自分の無意識に答えを決めてもらうのです。


つづく






上記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

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