Jアラートを受け取れる事前準備
隣国から日本に向けたミサイル発射が確認されると、Jアラートというシステムで国民に知らされます。その警報からミサイル着弾までどのくらいの時間があるのでしょうか。
想定では、
ミサイル発射
3分後:Jアラート連絡
5分後:避難呼びかけ
7分後:避難完了
10分後:着弾
とされております。
つまりJアラートが鳴ってから着弾まで7分しかないということです。地方自治体などの避難呼びかけのアナウンスはJアラート受信から2分かかります。しかし携帯やスマホではJアラートを我々が直接受けることができます。避難時間が短い時の2分は貴重であります。各自が直接受け取ることは命を助ける紙一重になるかもしれません。
ドコモ・au・ソフトバンクの携帯やスマホであれば、Jアラートは受け取れるとされています。MVNOのいわゆる格安SIMでも受け取れるはずということになっておりますが、念のため防災のアプリをインストールすることをお勧めします。
Yahoo防災情報
屋内でJアラートが鳴ったら
Jアラートが鳴ってから7分間という短い時間の間に、コンクリート製の建物(できれば地下)の窓のない部屋に避難し頭を抑えてうつ伏せになる。という準備が必要となります。
屋内にいる時は、まず窓のない部屋に移動し伏せることが大切です。得に米軍基地が近くにある地域は、爆心地となる可能性がある場所の方向を確認します。少なくともその方向に窓がある部屋からは避難する想定が必要であると思います。
車の中でJアラートが鳴ったら
Jアラートが鳴った時、それが車の中である場合、速やかに停車させ、コンクリート製の建物に逃げ込むなどの対策が必要です。車は引火する恐れがあるため、乗車のままでは危険です。
電車の中でJアラートが鳴ったら
電車の中の場合。地下鉄なら良いですが、問題は地上電車の場合です。Jアラートにより電車はその場所で停止するか、可能であれば近くの駅にまで走ることになるでしょう。
電車が線路上でで停車しているのであれば、車両床に、できるだけ窓から離れて伏せることが必要と思います。混んでいる車両では難しいかもしれませんが、核ミサイルの場合は窓からの閃光と爆風でやられてしまいますので、少なくともしゃがむなどのダンゴムシポーズの姿勢が重要でしょう。
しかし爆心地が近い場合は車両自体が爆風で横倒しになってしまうかもしれません。その場合は伏せても車両の横転に巻き込まれますので、やはり横転に有無にかかわらずダンゴムシのポーズが一番安全であると思います。
もし最寄りの駅に停車出来たとして、駅に降りられるとしても、着弾までは、もう数分しか猶予がありません。ホームを見て改札まで近い場合は、急いで改札をくぐりコンクリート製の駅舎駅ビルに避難するのが良いですが、改札まで遠い車両である場合、また改札をくぐってもコンクリート製の頑丈な駅舎まで辿り着けそうもない場合は、ホームでうろうろしているよりは、車両内に留まって伏せた方がいいかもしれません。
緊急避難時はまず「ダンゴムシ」のポーズ
ダンゴムシのポーズとは、覚えている方も多いと思いますが、津波に巻き込まれた時のポーズであり、竜巻が発生して伏せる時のポーズであります。
Jアラートの時も、避難している場所に限らずこのダンゴムシが有効であります。
閃光と爆風から身を守る
いずれにせよ私達が身を守る必要があるのは「閃光」と「爆風」です。被爆者の怪我を見ても、閃光と熱風が火傷を起こします。そしてそのあと爆風と共に無数のガラス片に襲われることを想定するべきと思います。
閃光と爆風から身を守るということを想定すると、どの場所に避難し、どのポーズで身を守るかということが各自本能的に示されると思います。
着弾後はすぐに歩き回らない
爆音と地響きの振動で、着弾があったことを知ることになると思いますが、決してすぐには動き回らず、二次災害および生物化学兵器の被害を想定して、今度は少し落ち着いて、コンクリート製の密閉された建物に避難し、数時間から半日はそのまま待機した方がより安全であると思います。
一刻も早く自宅に帰りたいという気持ちは充分わかりますが、屋外をうろうろするには、まだまだ危険です。まず何が起こったのか、被害はどこなのか、どういう兵器だったのか。が確認されるまでは、安全な場所で「待機」です。
防火構造のコンクリートの建物の中で、静かに落ち着くことが何より大切です。
以上災害備忘メモでした。
ありがとうございます。
下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら
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