読者の方のリクエストにより、ブラジルの郷土料理フェジョンというものを作ってみました。インゲン豆を塩味で茹でたシンプルな料理で、ブラジルの食事には欠かせない主食のようなものだそうです。ブラジルのソウルフードのようなものですね。
ここ日本のソウルフードのお豆は大豆です。縄文時代には日本人は大豆を食べていたことがわかっているそうです。このブラジルのフェジョンを、ここ日本で国産の大豆を使って作ってみることにしました。
■材料(4~6人分)
国産大豆 一袋300g
国産銘柄豚小間肉 200g
玉ねぎ 一個
ニンニク 1~2片
プチトマト 1パック
塩 適量(小さじ1~2杯)
コショウ 少々
北海道産の大豆300グラムです。
これを中華鍋でから炒りします。全体的に香ばしい香りがたったなら、
鍋に入れて水をひたひたになるほどいれて、弱火で炊きます。前回もやりましたが、この方法なら大豆を一晩浸さなくても大丈夫です。
本来のフェジョンは豆だけの塩茹でだそうですが、今回は豚肉を入れます。大豆の塩茹でだけだとさすがに今日のおかずには物足りないので。ブラジルではこのフェジョンをスペアリブなどの肉料理にもかけて食べるそうなのでお豆だけでも良いのかもしれません。今回は豚肉を少々いれてコクを出します。
豚の細切れ200グラムを粗みじん切りにして、オリーブオイル少々引いた中華鍋に入れ中弱火で加熱します。あまり強い火だと肉が焦げてしまいます。大切なのは豚肉から脂を引き出すことです。豚から出た脂(ラード)で豚肉をカリカリに揚げます。このカリカリ豚肉が、豚の旨味を凝縮させた最高の調味料なのです。
これは麻婆豆腐の技法です。麻婆豆腐のレシピも読者の方からリクエストがありますが、美味しい麻婆豆腐の秘密は、豚肉を弱火でじっくり炒め、自らのラードで豚肉がカリカリになるまで手間をかけることです。ベーコンだって自分の脂でカリカリに炒めるのが一番美味しいです。お肉屋さんのコロッケが美味しいのもラードで揚げているのが秘密です。
お肉は国産のしっかり安全に育てられたものを、感謝して頂きたいと思います。
豚肉がカリカリになり始めたら、玉ねぎ一個とニンニク1~2片のみじん切りを加えて、火を中火にします。
玉ねぎがしんなりしたら、大豆のお鍋に加えます。
正式なフェジョンにはトマトは入らないようですが、私は自分の好みでプチトマトを加えてみます。お肉の旨味はイノシン酸。野菜の旨味はグルタミン酸。両方の旨味が相乗効果を引き出します。グルタミン酸が最も含まれているのは昆布とトマトであるのは有名ですね。
本当はホールトマトを1缶入れたいとところでありますが、そうするとチリコンカーンと区別がつかなくなるので、今回はプチトマトを1パック控えめに。
トマトは南米産の野菜ですから、 ブラジル料理にも相性が良いことでしょう。プチトマトを4分割します。
お肉の旨味と野菜の旨味の調味素材を、大豆のお鍋に加えて、お塩を加えます。小さじ2杯程度でしょうか。味見しながら調整してください。
しばらく沸騰させたら火を止めます。お鍋の料理は浸透圧の原理で、冷えていくときに味が染み込みます。コトコト煮続けるより、沸騰させたら火を止めた方がおいしくなるのです。
食べる前に温めなおして、出来上がり~。
写真用にバジルを細かくしたものを載せました。お好みでコショウをかけて召し上がれ。
お味は当然ですが、大豆の味がギュッと詰まった優しい味でした。家族の反応は「節分の味がする」でした(笑)。炒り豆を食べるのは節分の時ぐらいですからね。節分の炒り豆のお味とは、日本人にとってのソウルフードであると思いました。
おひさま、ありがとうございます。
(本日は新月週間ですね)
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