まるぞう備忘録

無題のドキュメント

忙し賛歌。

2015-03-31 10:12:08 | まるぞう経営学
年のせいなのでしょうか。
最近特にまた時間が経つのが早いように思われます。
そして忙しさもまたどんどん累積していくように思います。
やることは脳内では片付いているのに、実世界では進みが遅く片付けても片付けてもそれにも増して忙しさが増えるようです。


私の長い社会生活の教訓では、忙しい時ほど人生の種まきで重要な時期でありました。
「時間がない」という時ほど、今自分の真価を自分自身で試している時でありました。


もし一山すぎて「暇になった」という時期がきたら、それは自分の真価を試す時期も過ぎてしまったということでありました。


私の教訓から導きだされた経験則として、もし2倍忙しくなったら、2倍丁寧な仕事をしなければならないというサインなのです。
2×2で4倍の密度になりますが、そういうものなのです。


もし3倍忙しくなったら、3倍丁寧な仕事をしなければならないというサインなのです。
3×3で9倍の密度になりますが、そういうものなのです。


私はバカかれし頃は、2倍忙しければ丁寧さを半分にしました。
だって忙しいからしょうがないでしょ。
3倍忙しければ、丁寧さも1/3にしていました。
だって忙しいからしょうがないでしょ。


でもそうやってたくさんのものを失ってきました。ふむ。
長い人生で実を結んだものは、2倍忙しかったときに、やむをえず2倍丁寧にこなした仕事だけでした。
私は人生をまったく正反対に観ていたのでした。


人生には波があります。
仕込む時期もあれば、刈り取る時期もあります。
長い周期、短い周期、さまざまな波として、私達の人生をいろどっています。


仕込む時期は、「一生懸命与える」という仕込みをすると、それが刈り取る時期に何十倍にもなってきます。ふむ。
ただ1年草の作物と同じで、種を蒔く時期は限定されます。
春に蒔く作物を秋に蒔いても育ちません。


さて仕込む時期は、どうやってわかるでしょうか。
それは「忙しさ」という形で私達に知らせてくれます。
だからその時期が来たら、「おう、とうとうその時期が到来したか」と覚悟して、2倍の丁寧さで仕事をこなすわけです。3倍の丁寧さで仕事をこなすわけです。


ただでさえ2倍忙しいんだから、2倍丁寧にしたら終わんないじゃないの!!と思うかもしれません。
しかし仕込む時期の忙しさというのはそういうものであります。
そもそも忙しさとは人間の幻想である部分もあるので、やはり一つ一つ丁寧に淡々とこなすしかしないですし、それは必ず仕上がるようになっているわけです。


丁寧さとは、相手の身になって親切な態度で送るということであるように私は経験値で学びました。



「なんで忙しいこの時期によりによって」
社会人なら自分の仕事の中でそう思うことも何度もあるでしょう。
でもその時は、とうとう自分の人生の仕込みの時期が到来した。というサインでありますから、いつもより丁寧な仕事をするべき時期であるわけです。


日頃の仕事の丁寧さを基準として、より丁寧にした部分が、種まきの種の量であります。
だから忙しいからといって日頃より手を抜くのは本当は論外でありました。
若かったころの自分に教えてあげたい。



人生の振り子の法則とは厳密なものでありますから、丁寧に撒いた種は必ず何十倍にもなって返ってきます。
少なくとも私の人生経験の教訓は、そうであったと証明しております。



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閲覧数があがればフランス語圏の方の検索にかかりやすくなると思います。

Le Japon profond pour les nuls



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ニンニクオイル。

2015-03-07 13:41:48 | まるぞうレシピ
イタリア料理や中華料理にはにんにくは欠かせません。
国産にんにくを大量に安く買えるときは嬉しいものです。
しかしにんにくは保存に困ります。
冷蔵庫に入れておいても芽がでてしまいます。


このため私はニンニクオイルを作り保存します。



今回は青森ニンニクが1ネット(22~23個)で1800円でした。


ばらしてヘタを切り取ったあと


包丁の平なところでつぶして


ツルリと皮を剥きます。



いつもはニンニク5~6個ですが今回は大量です。
20個以上のニンニクを向くのに40分以上かかりました。
料理の下ごしらえの単調作業は、まるで永平寺の作務のようであります。
定年した父親が、それまで全く家事をしたことのない父親が、朝早く起きて家事をしていたことを思い出しました。
「まるぞう。私は永平寺の修行僧です。わははは」と笑っていたのを思い出しました。


家事は動く座禅でありますね。
自分の心が鏡になります。



さてヒタヒタになるまでオリーブオイルを購入します。
我が家は通販で安い5リットル缶を購入しています。
これでだいたい半年で使い切ります。
私はオリーブオイルは身体に良いと信じております。




今回は鷹の爪の種を少々入れます。
イタリアンも中華料理もニンニクと鷹の爪は兄弟のようなペアでありますから、今回はピリ辛にしてみます。
鷹の爪をごま油で煮だしたものがラー油です。




鷹の爪もまた大量に購入するとキッチンバサミで細かく切ります。
種は辛いので除くという人もおりますが、私は種は辛いので使用する派です。
鷹の爪を細かく切る作業もまた、時間のかかる手間作業の作務でありました。



これは有名な話なのでみなさまはもうご存知でしょう。
ニンニクオイルはごくごく弱火で煮出します。
決して油でニンニクを揚げるのではありません。
時間をかけてニンニクのエキスをオイルに移すのが目的です。



ニンニクの中まで火がとおったら火を止めます。
今回は保存が目的ですから、きつね色まで揚げる必要はありません。
料理するときはまた再度オリーブオイルを足して改めて煮出しますから。




オイルが常温に冷めたら保存瓶につめます。
いつもは一瓶なのですが、今回は大量でした。
ニンニクオイルが常備されていれば、いつでも少なくともアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノは食べられるということです。
(^^)幸せなことです。ありがたいことです。



おひさま、ありがとうございます。


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ミスを起こした「こと」を怒ってはいけない理由。

2015-03-05 08:28:17 | まるぞう経営学
昨日はある営業マンの方と一緒に仕事をしておりました。
IT業界の敏腕営業マンでありました。
その彼からA社の話を聞きました。


技術力で急成長したあるベンチャー企業でした。
時代の先取りをして、その分野では国内のシェアトップでした。
ところがその会社がここにきて、急降下で凋落しているという内輪話でした。


当然そういう話は表のホームページにも出ませんから、裏を知る業界マンからの貴重な情報でした。
その会社はずっとA社の製品を一押ししていましたが、もうその製品は「売るな」とトップから指示が出ているということでした。


その営業マンさんの会社だけでなく、業界の他の会社も軒並みA社の製品を扱わない方向に動いており、A社の大口顧客だった企業も次々と解約して、他社製品に乗り換え出しているとのことでした。


凋落の原因は、完全にユーザー視点ではなくなったから。ということでした。
製品に問題が生じてA社に話をしても、対応が行われないということでした。


初期の頃は技術ベンチャーでありましたから、懇切丁寧に顧客の要望を聞いていましたが、急成長とともに天狗になり、顧客のクレームは徐々に無視するようになっていったそうです。


人でも企業でも富や名声を得られると、人生を踏み外す誘惑には抗いがたくなるという典型でありました。


業界ではトップシェアであり、大手の営業会社が軒並みA社を扱っておりました。
優秀な人材が他の超有名な会社からどんどん転職してA社は大きくなっておりました。
売上は伸び続けておりましたが、もうその頃から土台は腐り始めていたようです。


好事魔多し。
売上が最も伸びている時が最も危ない時でした。
カリスマ経営者と成金長者は紙一重であったようです。


A社の凋落の原因は、風通しの悪さであったと営業マンは教えてくれました。
顧客のクレームがいつの間にかもう社長には届かなくなったと教えてくれました。
クレームを社長に知られると非常に怒られるので、もう誰もあげることなく、社内でクレームを隠す社風になっていったと言います。
まだ人数のそれほど大きくない急成長したベンチャー企業でありますから、腐り出すと朽ちるのも早いです。


その営業マンさんはそのA社製品で大口顧客が炎上するのを目の当たりにしました。
彼は人脈を駆使してその社長にあげることができたそうですが、いずれも社長はその炎上を全く知らなかったそうです。


その社長は社風を改めることなく、「なぜこんな重要なクレームを報告しなかったのか」と担当者を激怒したことでしょう。社員たちは逆にますます隠すようになったようです。


社風の腐りれは加速していき、昨年は立て続けに顧客から訴訟を起こされ、有能な社員がごっそり退職していきました。
顧客と社長の間に挟まれていた社員が「もうやってられない」と辞めていきました。
そうすると更に顧客の声は会社トップに届かなくなり、また社風も更にギスギスしたものとなり、負のスパイラルが回っていきました。


私は経営者として自戒しているのは、社員を感情的に怒ってはいけないということでした。
最初に入社したサラリーマンで習ったことは、問題を起こした社員に対して、その問題を起こしたことを怒ってはいけないということでした。


業務の中で問題が起きたということは、その業務フローに問題があったということです。
ですからたとえば顧客のクレームが炎上するような重大事件があったとしたら、それは担当者の責任ではなく、業務のフローに問題があったということだ。という考えです。


顧客のクレームであるならば、それは担当者が板挟みになるのではなく、トップから先にする仕組みであるべきです。
納期遅れがクレームならそれは開発のフローに問題があるのです。
遅れが生じることはままあるとしても、少なくとも遅れが事前にマネージャーが察知できる開発方法であるべきです。とか。


もし社員が叱られるのであれば、それは規定のフローやルールを守らなかった場合のみです。
それにしても、守ることが困難なフローやルールでないことが前提でありますが。



このA社の社長のように、クレームが起こったこと自体で担当者を責めては決していけないのです。



そして私が自戒していることは、顧客に謝りにいくのは社長の仕事だということです。
誰でも人に頭を下げるのは嫌なものです。
クレームを起こしたのは社員だから、その社員と上司がいくべきだ。普通の社長はそのように思うことでしょう。


しかしそれでは社風の風通しはどんどん硬直化する原因となるのです。
大きな会社では社長がいちいち謝りにいくことは難しいでしょうが、その場合でも心はクレームを言った顧客に謝まっていること不可欠なのです。


私がココイチが好きなのは、そのカレーの味もさることながら、社長は毎日午前中かけて全国からあげられた顧客のクレームを読むことを仕事としているという点でした。
2代目社長に代わりましたが、2代目もその習慣は受け継いだということです。


会社が大きくなると顧客がお金を払ってくれることがアタリマエになるのでしょうね。
天狗になると社風が腐り出すのは本当に短い時間です。
振り子が振れるように、絶頂の時にはもう内部は腐りだしているということを、経営者は本当に用心深くあるべきであります。



以下2ちゃんねるの書き込み抜粋です。
==========
6: 名刺は切らしておりまして 2015/02/23(月) 23:48:25.22 ID:NXmAcoJI.net

誰にも注意されないから、どんどん勘違いした裸の王様か、ナッツのお姫様になってるのを
自分で気付いて律しないと、社長のくせに
「お前、◯◯人か?」と、他人に思われている人結構居ると思う


60: 名刺は切らしておりまして 2015/02/24(火) 07:40:33.29 ID:tQO8jsP2.net

頭を下げるのは金がかからん
これの意味が分からない奴は商売人向いてないね


70: 名刺は切らしておりまして 2015/02/24(火) 08:31:31.73 ID:ikTDlKhh.net

>>60
客に対してもそうだけど、従業員に偉そうなヤツ、意味分からない。従業員が頑張るから企業の業績は上向くのにね。
俺は従業員120名の中小企業の社長だけど、社長に限らず役職ってのは役割分担だってのが理解出来ないヤツは上に立つべきじゃない。


74: 名刺は切らしておりまして 2015/02/24(火) 08:35:11.83 ID:ikTDlKhh.net

でも、上司になった途端に先輩に対しても偉そうにする勘違いクンって結構いるんだよね。
管理職って、自分の部下にいかに気持ち良く(じゃなくても良いけど)働いて貰って結果を出させるかが重要なのに。
==========


今日のような記事を読むとサラリーマン時代の私なら、「あ~あ、自分の会社の社長に読ませたい」「あ~あ、自分の上司に読ませたい」と間違いなく思っておりました。しかし自分のこととして「自分が部下や後輩に接するときはよくよく注意深くならなければならないな」と自戒される読者の方々は、本当に魂が大人で滋味の方々であろうと思います。



おひさま、ありがとうございます。


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仕事のミスはなぜ起きる?

2015-03-04 11:02:26 | まるぞう経営学
読者の方からコメントを頂きました。
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まるぞうさん、おはようございます。
以前会社の職員でミスをしてしまう方がいたという記事があったと思うんですが探しきれませんでした。
その記事にはミスをしない心がまえと行為と原因がかいてあったと思うんですが題名教えていただけますか?
難しければ結構ですので...
同じようなミス、確認の甘さで回りの方に迷惑かけてしまいなさけないかぎりです。
焦って焦って空回りです。
直したいのです。
すみませんがお願いします
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過去記事に掲載したものは、部下がミスを繰り返してしまう時の、上司や会社側の対応についてです。


もしミスを繰り返すのであれば、それはその業務フローに問題があるということです。
人がミスを多発するということは、必ず業務の背景に問題があるということです。



1,作業そのものがミスを誘発させる

たとえば単調作業であるに関わらず、複雑な判断を混ぜなければならないような仕事の場合です。
たとえば膨大な数の電話番号をひたすらパソコンに入力するような仕事があったとしましょう。
ただし末尾が3の倍数の時のみ、入力は全角数字で打つというルールが混ざっていたりする場合です。


こういうケースは、一度業務を洗い出して整理するのが一番です。
繰り返したミスの共通原因は必ずあるはずです。



2,苦手な人がいるためにミスが多発する

あるいは人に起因する場合もあります。
自分の業務の中で、あるケースにおいては、先輩のAさんに依頼するということになっているとします。
しかしあなたはAさんが正直苦手です。


ルールの通りAさんに仕事を回す時はたいてい機嫌悪く怒られます。
「なんでこんな忙しいときに持ってくるんだよ」と。
だからあなたはなるべくAさんに関わりたくないです。
本来ならAさんにまかせるべきことを、あなたが背負い込むのでどうしてもミスが多くなります。


やはり「苦手な人と関わること」が「給料の種」と割りきって、嫌われても怒られても、ルールどおりに相手に関わらなければならないです。
嫌な人を避けてミスが多発するのは社会人としては「☓(ペケ)」ですから。


社会における苦手な人というのは、短期間に自分を成長させてくれる貴重な磨き石であります。人生は本当に短いですから、貴重な磨き石はどんどん利用させてもらいましょう。



3,仕事そのものが嫌な場合

業務の中で自分が苦手な内容については、無意識に避けたい、忘れたい、というバイアスが常にかかります。
本人はたまたま「忘れた」「ミスった」と思っていますが実は、やりたくない仕事なので「忘れた」のです。「ミスった」のです。


メモをとらない人や、その時はメモをとっても見返さない人の深層は、そもそも「その苦手な仕事から距離を置きたい」という腰が引けていることがあるかもしれません。



4,根性論ではミスは減らない

ミスを繰り返すと本人は情けなくなり、もう2度とミスを起こすまいとは思います。
しかしミスが連続しておきる根本の原因が解決されない限り、ミスは必ず繰り返されます。


逆に本人が自分のミスの連続の原因とは上記3点のどれであるか、を知ることができれば、減らせる可能性がぐ~んとあがります。



私はサラリーマン時代は非常にミスが多かったのですが、その理由は単調作業や単調ルールを馬鹿にしていたことでありました。
自分が経営者になって全ての責任を負うようになって、幼稚であったことを思いしっております。



おひさま、ありがとうございます。


下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら