まるぞう備忘録

無題のドキュメント

牛すじカレー。その3。

2014-01-23 10:05:35 | まるぞうレシピ

AとBの二種類のカレーがあるとします。
Aだけ食べても美味しい。
Bだけ食べても美味しい。
AとBを混ぜれば更に美味しい。

インド・スリランカカレーの真髄は素晴らしい。
是非自分も実験してみた~い。作りた~い。やってみた~い。
試してみたいという好奇心が人が生まれて生き続ける生命の源泉であります。

ただ一般日本人の私が日本で実験するにはいろいろ制約があります。


考えたこと。その3。

本格インドカレーにはまっていた時期もありました。
日本ではカレー粉といって一種類です。
野菜のカレーでも魚のカレーでもお肉のカレーでも同じカレー粉を使います。
しかしインドには元来カレー粉はありませんでした。
素材に応じて、料理に応じてスパイスの調合が違うのです。
Aの素材のカレーとBの素材のカレーでは使うスパイスの調合がまるっきり違うのです。
このスパイスの使い分けができない一般日本人はどうしたら良いでしょうか。


そもそも日本ではスパイスが高いです。
本格インドカレー料理本のレシピにそって、クミンとかコリアンダーとかフェヌグリークとかなんたらかんたら、最近は買うことはできます。
しかしどれもお高い。
本場のインドの10倍以上のお値段です。


しかもパウダーになったスパイスはすぐに香りが飛びますから、シードのものを買って料理直前にミルで粉砕する必要があります。


そして男の料理の特徴ではありますが、そのように変わった調味料を買ってもすぐに飽きてあとは賞味期限が切れるまで、戸棚や冷蔵庫で場所をとることになります。
新婚当時はレシピ本に書いあるスパイスを片っ端から買っていた時期もありましたが、ヨメの逆鱗に触れ、現在では家族平和のために珍しいスパイスは購入するのが非常に困難になっています。^^;


でも決定的なのは、私はスパイスを極めるには味音痴すぎるということです。
もうだいぶ昔のことです。
日本に来ていたインド人の友人にカレーをご馳走しました。
日本料理はなかなか口に合わないとこぼしていたためです。
(当時はインドのスパイスが台所にいろいろ揃えてあった時期でした)

自慢のインドカレーを作ったのですが、彼は味見をして一言「ちょっとジンジャーがきついかな~」と見抜きました。
私としては充分美味しいカレーであったのですが、彼からするとやはりスパイスのバランスがおかしかったようです。
彼に訊くと混ざっているスパイスは何が入っているかだいたいわかるそうです。

後日彼がまた遊びに来てくれてカレーを作ってくれました。
しかしそれは私が作ったものとは別次元の料理でした。
私にはスパイスを極めるのは無理だ~。少なくとも日本に住んでいる間は。



料理とはその土地の生命のエッセンスであります。
その郷土料理が一番美味しいのはその土地で食べることです。
スパイス料理が美味しいのは、スパイスが土地の風土であるインド地方であるのは当然です。
(逆にインドで美味しいうどんやラーメンを食べるのは至難のわざです)

であるのなら私は日本のカレーを極めてみようと思いました。
もちろんスパイスやココナツミルクなどはインドや東南アジアからの輸入です。
しかし日本の風土や気候や生活にあったカレーもまたできるはずです。

インド人からすると、もはやインド料理ではなく外国の料理に見えるかもしれませんが。

つづく






上記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

おひさま、ありがとうございます。