満足を貯め込むだけの広さを、人間の体は、保持している。
だが、まかり間違うと、そこが不満足を貯め込む広大な場所になってしまう。
不満足が、人間倉庫の、何処にも此処にも貯蔵されていることになる。
と、恐ろしい。
☆
そしてそれが容易に捨てられない。捨てられないで腐臭を発していると、なおさら悲惨な状況になってしまう。
逆に、体全体が幸福倉庫になっている人だっているだろう。いるだろうと思う。
するとそれがいい匂いを発している。果樹園のように、そこに、桃の香りや蜜柑や林檎の香りが、甘くやさしく放たれている。
だったら誰だって、そこの果樹園に入っていきたくなるだろう。
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人間の体は容れ物だ。しかも大きな容れ物だ。
何を容れておくか。
何を容れておくかは、その人の好きに任されている。
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