昨夜、NHKのBSチャンネルでブエノスアイレスの公園や街路に咲くジャカランダの花を見た。英語名でジャカランダ、スペイン語名でハカランダと言うらしい。木の花だ。あまりの美しさに舌を巻いた。高さは2m~30mにもなるらしい。花の色はブルー或いはバイオレット。葉より先に花が咲く。あふれんばかりに咲き誇っているところは日本の桜を思わせた。公園では落下した花房が絨毯を呈していた。メキシコシテイにも多いと聞いた。原産地は熱帯地方のようだが、日本でも見られるのだろうか。実物を見てみたいと思った。
日が長くなりました。もうすぐ6時だというのに外はまだ幾分か明るいようです。目白さんが庭先の蜜柑を啄んでいます。蜜柑は半分に割って木の枝に刺してあります。山へ帰るのが遅くなるので心配になります。山へは帰らずに近くの竹藪や樫の藪で今夜一夜を明かすつもりかもしれません。いつもカップルで行動しているようですから淋しくはないのでしょう。ずいぶん暗くなってきました。鳥は鳥目だから、もうほとんど見えないはず。「さあ、急いで急いで。暗くなったら飛べなくなってしまうよ。またあした」とうとうちょっかい口を出してしまいました。
「わああ、きれい」さぶろうはおもわず声を漏らした。それから、「きれいきれい」を何度も繰り返した。繰り返しても繰り返してもそれでも<きれいさ>はちっとも磨り減っていかなかった。そのうち、もう声すらも出したくなくなった。見つめているきりでよくなった。じいっと見つめた。感歎だけが熱い湯気を上げた。言葉など介しなくても十分に相手に通じていると思った。こちらの慕情の熱伝導率は抜群なはずだった。あい・らぶ・ゆうは英語でなくっても瞳だけで伝わるはずなんだと思った。花弁の長さが10cmほどのある白いアネモネの花と新しい蕾と黄緑の茎と縮れた葉とが、さぶろうと3m離れたところに出現して朝の光を受けてかがやいていた。
おはようございます。今朝はそれほど寒くありません。でも、指先がかじかみます。手袋をしたら、これが防げるということを先日体験しました。さぶろうはどんな寒い日でも家の中では靴下を履きません。手袋も、家の中ではもちろん、外出の際もしない主義を通しています。でも、パソコン操作時に、すればあたたかいです。そういうことが実感されました。今朝はしていません。腕時計も身につけません。腕時計は腕を締め付けているからです。締め付けは拘束です。拘束するものは好きではありません。指輪、耳輪、ネックレスもしません。しても醜男には似合いません。あ、でも、帽子を被ります。これは全身脱毛症状が起きてからですが。身を飾ることに抵抗があります。おしゃれをしたことがありません。分相応がちょうどいいのでしょう。鏡を見ることさえためらわれます。「てぶら」という日本語は「素手」「空手(からて・くうしゅ」の謂。手に何も持たないことです。持つとそれだけ重くなります。さぶろうは身軽を好みます。地位も肩書きも名誉も評価も持つとそれだけ諄(くど)く厚ぼったくなります。但し、さぶろうの無位無冠は、その力が備わっていないからという必然に従っているだけですが。