多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

母との関係

2017-01-01 15:54:41 | 家族
私と 母は、私が 幼い時から 関係が うまくいかなかった。


一番最初に 聞かされた エピソードは、


幼い私に 添い寝しようとした 母に、まだ口も 回らない私が、


手真似で 「あっちへ行け」という仕草を したことだ。


もちろん 私は 記憶が定かでは ないが、


自分が 望んでも いないのに、人が 寄ってくること、


たとえそれが 親で あっても、それが とても嫌だったことは 何となく記憶がある。


母が きょうだいの お産で 父が私を 母の実家に預けた時、


迎えに行った 父には 自分から寄っていったのに、


自宅に 戻って 家の前で 迎えてくれた 母には「おばさん」と声をかけたこと。


私には 相貌失認(失顔症)が あるが、その当時は だれも 気づかなかったし、


今までは 家には 私と 父と 母しか居なかったのに、


見たことも無い 赤ん坊を抱いた人が 立っている。



幼い私は それが 母だと 気づかなかったのだろう。


母も そこで「お母さんだよ」と訂正せず、


「おばさんも ここの家の人だよ」としか 言えなかったそうだから、


やっぱり 私と 母の関係は 私が 発達障害だと いうことを 別にしても


どこか おかしかったのだと思う。


母が きょうだいだけ かわいがること。


母が 私にだけ 愚痴をいい 当たること。


私は 母に どんな 扱いをされても、たとえ 叩かれても


泣くことは しなかった。「なんで この人は こういう事をするんだろう?」と


思って 母の 行動を観察していた。


成長するに 連れて、年齢不相応な いろんな 本を 読んで、


精神分析や 自由連想法、カウンセリング、いろんな本を 読み、


母も また 被害者だったのだと 思えるようになった。


母も、そして 父も 決して 恵まれた 愛情に満ちた育ちをしてきたわけでは ないことを


私は 両親の 言葉の端々や、行動その他から 推測し、


自分が 自閉症ではないか、と ある本を 読んで気づいてからは、


母が きょうだいだけに 愛情を向ける 理由が わかった気がした。


そして、自分が 結婚し、夫にも 愛着障害がある(言葉はその頃知らなかったが)ようだと


気づいてからは、夫の ために できるだけ 家の中では 自由にさせ、


気楽に過ごせる場所を 作るようにした。


子どもたちの 発達障害に 気づいてからは、その発達の欠けを 暮らしの中で


補えるような 方法を できる範囲で 実践しつつ、


自分も 楽しみを 見つけるようにしてきた。


いくら 忙しくても、ほんの少しでも 気晴らしをしてから寝る。


嫌なことを 思いながらは 寝ない。


困難に直面した時は 自分でできる 一番いい方法を探す。


もし 私が 母に 蝶よ花よと 育てられていたら。


何の 困難も 味合わずに 成人して 家庭を持っていたら。


多分 多数の 困難に 立ち向かうことなく


挫折して いたかもしれない。


いくら 肉親でも、相性の 合わない人もいる事。


困難に遭ったら まず 自分で 解決策を見つけること。


母の 機嫌に 翻弄される日々は 楽しいことばかりでは なかったけれど、


その経験は 私にとっては 役に立ったし、


母もその人生の 中で 色々あったのだろうなあと 思えるようになった。


今日 ささやかでは あるが、母に土産を持って、子どもたちを 連れて、


実家に 顔を出して来た。 母は喜んで 迎えてくれて、


私が 持参した 材料で、子どもたちが 母と 一緒に 手料理を作り、


みんなで それを 味わって食べた。


たわいない会話を 交わし、長男はいつの間に 用意したのか、


封筒を出して 「ばあちゃんに 小遣い」と渡していた。


母は とても 喜んで、父に 報告すると 仏壇に あげていた。


他にも 予定が あり、長居はできなかったが、


楽しいひと時に なった。昔はできなかった


「母を 喜ばせる」ということが ここ数年できるように なって、


遅くは あるけれど、これからも できるだけ 母に 会いに行って、


母の  話し相手に なってやれれば と思っている。








 


愛着障害は治りますか? 自分らしさの発達を促す
クリエーター情報なし
花風社
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