多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

わが家のSST 続き

2019-01-28 10:02:59 | 子どものあれこれ
自閉っ子の「時間」以外の 躓きは、「人の呼び方」でした。


自閉っ子から見て 私は 「お母さん」


でも、よその方は 私の姓で呼んだり、名前で呼んだりする。


近所の人は「OOくん(夫)のお嫁さん」と呼ぶこともある。


自閉っ子、大混乱でした。


よそのお子さんが、私の事を「自閉君のお母さん」と呼んだ時、


大荒れしました。


自分の「お母さん」を なぜよその子が「お母さん」と呼ぶのか


わからなかったから。


根気よく なんども教えて、伝えていきました。


何とか 理解できた後も、課題は山ほど。


自分と 兄ちゃんの「お母さん」が 私である事は理解できてますが、


友だちのAちゃんのお母さんと Aちゃんのきょうだいのお母さんは別人だと


思ってました。


自閉っ子の頭の中では、


「Aちゃんのおうちには Aちゃんのお母さんと Aちゃんのお兄ちゃんのお母さんがいる」という


認識になっていたので、3人きょうだいのおうちには 子ども一人にそれぞれお父さんお母さんがいて、


「子ども3人と、お父さんお母さんが全部で6人(!)」と思ってました。


うーん。でも 自分でいろいろ考えて 導いた答えですから。


考える事ができるようになった、よそのお子さんやきょうだい、親子関係まで


自閉っ子が関心を持ったというのは 良い事です。


繰り返し繰り返し、教えていくうちに これもわかるようになっていきました。


相手によって、自分の立場が変わるという事も わかるようになりました。


何回教えたらわかるのか、いつになったらわかるのか、という事は


私は 気にせず その時その時の子どもの興味や 課題だと思う事を


自分の出来る範囲で教えていきました。


マニュアルもないし、見通しもないですが、私は


「18歳で 子育て終了」と決めていましたし、その頃にはどちらの子も


「働く大人にする、いや必ずなるだろう」と確信していました。


どちらの子も、医療や教育に関わる人には 悲観的な事を言われましたが、


「うちの子」については 私が一番詳しいので、何を言われても信じませんでした。


「どうやって障害のあるお子さんを自立させたのですか?」と聞かれますが、


今 答えるとしたら、


「自立できないという考えが私にはなかったから」ですかね。


今日も 夫と息子達は元気に出勤していきました。










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