多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

立ち寄った飲食店で

2018-10-20 19:12:28 | トラウマ
通院の後、昼食を食べに 近くの飲食店に入ろうとした。


店の外に椅子が 複数あり、どうも順番待ちらしい。


一番前を覗くと、「人数・大人・子ども・テーブル席・カウンター」などの項目を


書く用紙があった。名前と、大人一名、テーブル席と記入し、しばらく待つ。


「2名でお待ちのスズキ様」「4名でお待ちのタナカ様」と次々と呼ばれる。


私より 後に並んだ人も入っていくが、1テーブルに一人を座らせるより、


待てないお子さん連れや 家族で座りたい人を先に案内するほうがいいのだろう。


と 思って待っていたが、いつまで経っても 私は呼ばれない。


不思議に思い、記入した用紙を見たら、私の名前が 消してある。


複数の人が 応対するうちに、誰かが うっかり消してしまったんだろう、と納得。


改めて 最後に 書き直して、椅子に座った。


次に チェックに来た人が、「あ?お一人でお待ちの方ですか?」と


慌てていた。「そうです」とだけ 答えて 案内されたテーブルに着いた。


私が 待ってた事や、案内し忘れた事、チェックを誰かが間違えた事も


わかってくれたのだから、ごたごた言わなくてもいいなと思い、


メニューを開き、注文をした。


料理を待つ間、隣のテーブルの親子連れの言葉が 耳に入ってきた。


「自分の事は自分でするって言ったのに、それしないから


出てくるのが遅くなったんでしょ!もう少し早く着ければ


並ばなくて済んだのに!」


「・・・・」無言のお子さん。


「自分がしてほしい時だけ あれこれ言うのに、都合が悪いと黙る!」


昔の 自分を そのお子さんに重ねてしまい、居心地悪くなる私。


隣のテーブルに料理が届いて、ほっとしたのもつかの間。


テーブルマナーにチェックが入り、お子さんは手元が気になって


食べるのが ゆっくりになったらしく、それも親御さんの気に障ったらしい。


聞かないようにしてても、あれこれ声が聞こえて、落ち着かなかった。


ああ、昔の私も あんな風に母親をイライラさせていたんだなあ、と今はわかるけれど、


その時の私は なぜ叱られるのか、何が母の気に障ったのか わからなかった。


やる事なす事、地雷を踏んでいたんだなあ、と思った。


私の料理も届き、温かい料理を味わいながら、昔の母の気持ちを思った。


帰宅してから、母に一緒に食事にいこうと 電話をした。


実家からも近いし、母の好物だから喜ぶかと思ったら、


「え?あそこ?行きたいけどねえ、とてもお店まで歩けない」と言う返事が来た。


「皆でこっちに寄る用事がある時に誘って頂戴」と続いた。


夫や子ども達が休みで、車で出かける時なら、という意味だろう。


つい 最近まで、そのお店のそばのスーパーまで 買い物に出ていたのに、


ちょっとした事で 弱っていくんだなあ、と感じた。


何かにつけて 私を 叱りつけてた母は、もうどこにもいない。


私のトラウマは 遠い遠い昔話になった。


夫が休みで、他の用事が無い時に、また誘ってみよう。


母と 一緒に出掛けられる時が、あと何回あるのか、


神様しか わからないのだから。 









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