小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

OER1600完成・・・鉄コレで作った場合。

2014年03月25日 20時48分42秒 | 小田急中型車(ABF車)


鉄コレをベースにディテール修正を加えた1600形です。
粗い部分が多くかなり不満が残りますが、
とりあえず形になりました。
主な加工点は下記の通り。

1.クハの前面妻面の雨樋を円弧状に
2.ディテールアップ
3.クハの台車製作(MD-5A:後述)

実車はデハとクハで全長が異なる(クハのほうが長い)のですが、
鉄コレ版はあっさりとまとめるつもりだったため、妥協しました。
デハのリベットも、当初はレタリベットで頑張りかけましたが、
結局こだわり版はキッチンで作ったほうが総合的に見て得策と判断。
従って現状ではさながら全溶接車体の様相を呈しています。

プロトタイプは昭和39年ごろの1601×2で、
前年くらいにツートン化されました。
デハは昭和17年デビューの郊外私鉄型を昭和33~34年に近代化改造したもの、
クハは同年に木造客車の台枠利用にて作られた車を、昭和33年に
丸ごと新造車体に載せ変えたものです(旧車体は碑文谷で改造し上田丸子へ流れました)
クハ1651は更新から間もなくMD-5なる試作台車を
空気バネ化したMD-5Aに履き替え、恐らく晩年までそのままだった模様です。




前面拡大。
今回は貫通扉がつるつるの近江をベースに工作しているため、
行灯方向幕はCPのFM用をやや薄く削って付けています。
鉄コレオリジナルの小田急は行灯がやや薄すぎるように見える為、
リアルさを求める向きにはオススメの構成(但し台車は別途手配の必要有)

クハの円弧状の雨樋はこの部分のみプラ材で付け直しています。
手すりは2両とも大型ですが、ヨコの棒の伸びる位置に特徴があります。
また、1654以降のいわゆる昭和28年増備分はHE等に似た小型タイプの模様です。
運転台側に丸急板のコスレ跡が付くのはこの時代のお約束。




クハ全体像。
デハに比べるとなんとなくバランスの悪いルックスが印象的な車です。
この角度だと、乗務員扉周りの加工成果もわかります。
デハに比べて天地が大きい扉の上にヘッダーが回りこむのがクハの特徴です。



1651の特徴たるMD-5Aはベースの近江が履いていたTR-23?から
不要部分を削除の上、FS356の揺れ枕を移植して再現しました。
あくまでも簡易的な作りながら、長い軸距による存在感は中々のものです。
昔TR50でお茶を濁した事がありましたが、あれとはまるで異なります。



但しその長い軸距のおかげでオーバーハングが極端に短くなるので、
ボデーマウントTNの取り付けには一考を要しました。
ケーシングがほぼ機能しなくなるので、連結器本体に真鍮線によるピンを串刺しし、
先端を曲げた上でゴム系接着剤の補強をしてあります。



クハの話ばかりになりましたが、デハも一応配管を引きなおしています。
前回製作記事にて触れたとおり、1600の基本配置とはかなり異なると思われ、
母線がかなり後方まで延びているのは確かです。
あまり鮮明な写真がないので、めんどくさいのが嫌な人は
1601×2は避けたほうが無難かもしれません。
てか避雷器付けてないやw



概ね昭和30年代前半に更新された方々。
Hゴムを多用したスタイリングが時代ですね。
ちなみに、デニが赤くなったころ(しかも当初は帯なし)には
経堂の教習車を除いてツートン自体が消滅しているはずなので、
この3色並びはなかったはずです。
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