小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

横浜生まれの東武電車・・・8191F製作記その4(完結編)

2014年12月03日 11時48分52秒 | 東武鉄道
おさらい・・・
・プロトタイプ
←浅草 クハ8191+モハ8291(P)+モハ8391+クハ8491 北関東→
 S53年東急製/現行塗装への変更直前=S61年ごろ?の姿

・ベース
 鉄コレ8000(セイジクリーム・Sミンデン)



あまり更新しないうちに完成してしまったw
前回更新以降に進んだ点は、主に床下と車内です。
前者に関しては、例によって前面下部の作り込みに力を入れました。
以下、各部品について。

・連結器
GMの汎用胴受と、同ランナーの密自連を使用。
密自連はパーティングラインを削ってから使いました。

・排障器
 洋白板材(エッチングパーツのランナー)を切り貼りして自作。
 今回は手を抜いて半田は用いず耐衝撃の瞬着によりましたが、
 例によって「壊そうとしなければ壊れない」程度の強度は得られたものと思います。
 関連して、先頭台車のみブレーキの引き棒を0.4mmの真鍮線にて追加しました。
 こっちは台車枠に穴をあけて通してありますので、安心の強度です。

・空気配管
 銀河のN-182を使用。
 実車とは一部形態が異なるほか、本来パイプ状の部品を板材で再現しているため
 質感は完璧ではありません。
 が、手軽さはぴか一。

・エアホース
 銀河のN-070を使用。
 最近ピカピカに復元された8111Fを参考に、カラフルなコック類の色差しを行いました。

・ATS車上子
 ペアーハンズのNP-029を使用。
 複雑な形ながら、一枚の板を折り紙のごとく畳んで作る合理的設計。


・足掛け
 トレジャーのTKK8500用手すりに入ってるパーツを使用。
 本来もっと天地が長く、かつパイプ状の形をしていますが、
 今回自作がうまくいかなかったので、「ないよりはまし」と近似のパーツにてお茶を濁しました。

乗務員ステップは何使ったか忘れてしまいました。



ガラスをCPの3000用に交換した効果は絶大で、だいぶ鉄コレ感がなくなったと思います。
強いて言えば断面の反射が気になるのと、Hゴムがもう一息出っ張ってればより完璧でした。
行き先板差しと渡り板はモールドを綺麗に削除する自信がなかったので、
今回はそのままです。

その他、使用パーツを列挙します。

・ヘッドライト
 銀河N-017
 今回は車体全体を艶消し仕上げとしていますが、
 ライト周りは光沢感を持たせたいので、クリア吹き付け後に取り付けました。
 レンズは例によって表面より1mm程度の地点でカットし、
 裏からアルミ箔ステッカーを添え、最後に表面へ光沢クリアを塗布しています。

・テールライト
 銀河N-020
 こちらはレンズのみクリア後の取り付け。
 表面への光沢クリア塗布は同様。

・クハ8491の幌
 トレジャーTTP138-06(8000系旧型タイプ)
 0.2mm真鍮線による幌吊りとともに車体とは別塗りし、仕上げ段階で取り付け。
 このゴツい感じは前面幌に馴染みのない小田急マニアには新鮮な感じです。
 強いて言えば相鉄7000と似たムードか。

・手すり
 ボナP-606
 東武8000専用品です。
 今回は手すりに限らず、市販パーツ(8000用があれば極力使用)を最大限活用し、
 なるべく小さな労力でもっとも好ましい結果を出すことを目指しました。

 近年の「かゆいところへの手の届きぶり」はかなりのもので、
 これら充実したパーツ群による「お膳立て」を最大限活用するのは
 限られた時間の中で良いものを作る一つの方法だと思います。
 
 このへん、だいぶ考え方が変わったなあと思うあたりです。
 一昔前ならいかに細部まで自作でまかなったか、みたいなスタンスだったもんねえ。
 多少ドライになったのかもしれない。



それでも自作パーツはある。
今回は運転台なんかがプラ材の削り出しによるものです。



クハ8191の横顔。
ちょっと粗が目立つなあ・・・頑張ります。
住友Sミンデン台車のかっこよさ、は今回の製作動機の9割くらいを占めます。
GMのより車輪の見える面積が少ないせいか、より重厚感があるのね。



クハ8491も。
ちょっと幌が曲がってる?w

前面以外のガラスは元のものを使用していますが、
サッシ・Hゴムともに全部塗り直してあります。
印刷の乱れが除去しきれてなくて、少々不満の残る仕上がりですが・・・。



粗が目立つのでやや引いた構図でw
車内の内装板は極力平らになるよう多少加工したんですが、
ここまでするなら内装一切を自作したほうが良かったなあとも思う。
現状、バブリーなハイデッカー仕様です(

・ステップ類
 ボナのP-606(中間用だけのP-607ってのもあったはず)

・銘板類
 トレジャーのTTP213-21



配管周りを拡大。
色差しがモタッとしてしまって、何がなにやらわからなくなってしまった。
今回いちばん悔しい個所かも。
一応東武独特の鍵外しカバー(屋根板端部のツノ状のやつ)はプラ材にて再現しました。



角度を変えてもう一枚。
パンタはTOMIXのJR321系用です。
一応塗りましたが、下枠交差の構造上どうしても多少色が剥げますので、意見がわかれそう。



クーラーとベンチレーターはいずれもGMの8000系用です。
ボナのP-606内に含まれる手すりを植えてありますが、数が多いのでお勧めはしない・・・
それより通風孔の再現のほうがわかりやすく効果が出ます。
天面はエナメル流し込み、側面は前回更新にて触れたペアハンのステッカーです。



床下機器については、最近はなるべくエッジの効いた新しめの金型のものを使うようにしていますが、
モハ8291については代用の利きにくいものが多く、GMの7番8番あたりを用いています。
一応断面にやすりをかけて、抜き勾配を緩和したりはしています。

動力は鉄コレ用、重りは艶消しブラック仕上げです。



モハ8391はなんといってもMGが目立ちます。
当然代用の利くものは見当たらないので、今回はGMのKランナーに含まれるMGを枕木方向に置き、
適宜自作パーツを足すことで再現しました。
具体的には青い部分がプラペーパー組み立て、斜めっぽい形をしている部分が
太めのプラ角棒の削り出しです。



蛇腹っぽい形をしている部分は、幌を小さく切ったもので再現しています。



クハ8491の床下。
ネット上でたまたま工場で吊り上げ中の写真を見つけたので、多少奥の部分にも
機器や配管を作り込んでみました。



車内の様子。
基本的には元のパーツを使っていますが、側面窓からの眺めを考えて
ロングシートには背もたれを追加しました。
塗装はコロラドオレンジが先でグリーンが後ですが、
オレンジのマスキングを行う際、テープを少し床面側に折り込むことで
モケットの厚み感が出るようにしました。

仕切りはプラ板、塩ビによるガラスには乗務員室の文字を転写し、
例によって洋白線による手すりを添えています。



仕上げがあまり綺麗じゃないのでボカし気味ですが、
一応車内側はアイボリー仕上げです。
妻側貫通路を覗き込んでくれた人がオッと思ったら嬉しいなw

また、床板本体から突き出るボスもちゃんとグリーンに塗りました。
どのみちグリーンの調合は必要になるわけで、
作った塗料は最大限活用しよう・・・という思いからです。



プロトタイプは春日部の編成ですが、池袋ごっこw
実は今回これを作るキッカケになったのは、池袋駅構内の鉄コレ宣伝ポスターだったりします(なぜか写真がBトレになってるあれですw)
そーいえば鉄コレのSミンデンってかっこいいんだよなー→Sミンデンでドア窓Hゴムかつ4Rって実在するの?→8191ってやつだけが該当するらしい!!・・・って流れですw



前にも何かで書いた気がするけど、ダブルパンタが好き。
今回の東武で、あまり詳しく知らない電車を勉強しながら作る楽しさみたいなものに目覚めつつあるので、
来年は西武も仕上げたいと考えています。



下町、山の手それぞれの代表車。



TKKと違っておんなじ線路は走ってないけれど、
一応荒川や小菅の立体交差で顔合わせはあったはず。



東武8000といえば相鉄の種車として買い求めるものだったのも、今は昔。
GMのキットが板だったころのおはなし・・・(懐)



じわりじわり鉄コレベースの作品が増えてきました。
気が付けば来年でシリーズのスタートから早10年。
すっかり加工素材としての地位を確立した感があります。



そんなわけで、今後もいろいろ計画中。
来年はどれが日の目を見るでしょうか・・・。

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