徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

映画「おくりびと」 ニュージーランドでの反応は?

2009-08-11 14:10:21 | その他
 ニュージーランドに語学留学中のますみから、久方ぶりに便りが届いた。元気にやっているようだ。映画「おくりびと」の、ニュージーランドでの反応が面白い。
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おじちゃん、こんにちは!
 ファミリー新聞ありがとうございました。メールが途絶えてて申し訳ないです…
何とか元気に、クライストチャーチでウエイトレスをやっています。こっちでできた友達はほとんどそれぞれの国へ帰国してしまったので、最近はちょっと日本が恋しくもあります(笑) 
 そちらは夏でしょうが、ここニュージーランドは冬真っ只中です。クリスマスも正月も無いただ寒いだけ…という冬はちょっと寂しい気もします。そんな冬を少しでも楽しもうと、まだこっちに残っている数少ない友達と映画「Departures」を見に行き、そのあとでアイススケートをしてきました!!!!映画は「おくりびと」の英語題です。日本語音声に英語字幕でたのしみました。韓国人の友達と日本人の友達とで見に行ったんですが、日本人チームはもうボロボロ泣いて「いい!!!」と興奮状態におちいりました(笑)。韓国人の子は日本語と英語字幕についていくのに必死だったようです。英語字幕については日本人は「うーん、ちょっと違うけどな…」って言う訳があるけど、日本語の深さってのは英語じゃ表現しようないのかな。ちょっと英語にすると言葉が浅いというか…なんて偉そうに日本人同士で話してました。(じゃあ、お前訳せよって言われても同じ訳になりそう…)。ニュージーランド人にも受けていました。最初の方ではドッカンドッカン皆笑ってたり、話が進むにつれて鼻をすする音や「Oh...!」なんて声も。何だか不思議な感じでした。エンドロールでは拍手喝さい。(この日は満員御礼…!!チケット予約してて良かった)。
 あぁ、映画の中の白子といい、干し柿、おにぎり…おいしそうだったな…
 少し写真送ります。ではまた!!お身体きをつけて!!

ますみ


向田邦子生誕80年記念スペシャルドラマ「母の贈物」

2009-08-09 22:19:20 | テレビ
 9月14日、TBSでは向田邦子の生誕80年を記念して、スペシャルドラマ「母の贈物」が放送される。向田邦子の短編小説の中でも名作と言われているが、登場人物が勢揃いする食事の場面などは、小説と言うより、一篇の戯曲と言った方がふさわしいような気もする。二人の母が登場するが、今回、これを演じるのが竹下景子と萬田久子。30数年前に一度、ドラマ化された時は、たしか中北千枝子と木暮実千代が演じたと思う。前回、松坂慶子が演じた娘役は、国民的美少女コンテスト出身の若手女優、清水由紀が演じる。また、前回、林隆三がやった婚約者の役はKAT-TUNの中丸雄一という異色のキャストだ。前回は向田さんがご存命中だったので、もちろん脚本もご本人がされたが、今回は「蝉しぐれ」などの映画監督としても知られる黒土三男さんが脚本を担当されるのも興味深い。地元出身者としても出来映えに期待している。

嗚呼!昭和の映画館

2009-08-08 15:56:24 | 映画
 熊本市現代美術館で行われている「熊本映画館覚え書展」を見に行った。僕らの年代には懐かしい、昭和30年代から40年代、熊本市に存在した映画館の写真やポスター、看板、パンフレットなどが展示してあった。数えてみたら、なんとこの年代に熊本市内に延30館の映画館が存在した。そのうち約半数は僕も実際行った覚えのある映画館だった。大衆娯楽の中心が映画であったことの証明でもある。下の写真はパンフの中にあった写真だが、かかっている映画は日活の「逆光線」と松竹の「朱と緑」の二本立てのようだ。どこの映画館なのか判然としないが、二社の映画をやっているということは少なくとも一番館ではない。それにしても北原三枝の立看板のデカい上に刺激的なこと!今日ではとても考えられない。二本とも昭和31(1956)年公開の作品だから、おそらくこの写真は昭和31年に撮られたものだろう。「逆光線」は、いわゆる太陽族シリーズの一本で、石原裕次郎や北原三枝らが、このシリーズからスターになって行った。「朱と緑」の看板には岸惠子さんの顔も見えるが、この時代の空気をよく表わした写真だ。


夏歌3題

2009-08-07 22:47:38 | 音楽芸能
 人それぞれ、夏、聴きたい歌がある。僕の場合、今、3つ選ぶとすれば次の3曲かな。
■夏の日の恋
 1959年に公開された「避暑地の出来事」というアメリカ映画の主題歌。とにかくサンドラ・ディーが可愛かった。映画の出来は、まあそれなりにという感じだったが、マックス・スタイナー作曲の主題歌は映画音楽の中でも名曲中の名曲で、メロディーを聴いたことがない人はほとんどいないだろう。
■Mr.サマータイム
 1978年に、テレビCMとのタイアップ効果もあって大ヒットしたサーカスの代表曲。原曲がシャンソンだけに、それまでのJポップスにはない洒落た感じが大好きだった。今聴いても全然古さを感じない。
■夏のモンタージュ
 昨年リリースされた竹内まりや作詞・作曲のナンバー。歌っているのは、歌に演技にとマルチに活躍している“みつき”こと高畑充希ちゃん。楽曲のよさもさることながら、とにかく新鮮!


「夏の日の恋」パーシー・フェイス楽団(1959)


「Mr.サマータイム」サーカス(1978)


「夏のモンタージュ」みつき(2008)

寅さんからの暑中見舞い

2009-08-06 17:03:45 | その他
 寅さんから暑中見舞いが届いた。今日はまさに今夏一番かというくらいの猛暑の中、広島は64年目の「原爆の日」を迎えている。アメリカ国民の60%以上に「原爆投下は正当」と言われても、何にも言い返せない日本政府。広島や長崎の市長は、原爆を投下したアメリカのオバマ大統領に核廃絶の期待を寄せる始末。寅さん、日本はちっとも明るい未来が見えてこないよ。たまには憂さ晴らしに、あなたの旅話しでも聞かせてよ。

藤沢周平「花のあと」 北川景子主演で映画化!

2009-08-05 15:21:07 | 映画
 藤沢周平の短編「花のあと」が、北川景子の主演で映画化されることが発表された。この「花のあと」は、昨年末、NHKでドラマ化された「花の誇り」(原作は「榎屋敷宵の春月」)と同じく、武家の妻女が主役の話。どんな脚色がされるのか、まだ不明だが、原作は老女が孫たちに語って聞かせる昔話の形をとっている。しかもこの女性、どちらかというと醜女。若手女優の中でも美形の北川景子ちゃんがどういう風に演じるのか興味深い。相手役の青年剣士役に抜擢されたのが、最近人気のバレエダンサー、宮尾俊太郎というのも興味深い。そういえば「たそがれ清兵衛」で抜擢された田中泯さんも舞踊家だったし、舞踊家にはその佇まいに、武家と共通する凛としたものを感じさせるのかもしれない。中西健二監督の作品は最近「青い鳥」を見たばかりだが、ともかく、「花の誇り」のようなメロドラマにはしてほしくないし、藤沢小説の空気感をぜひとも再現してほしい。

戦後初のスーパーアスリート逝く!

2009-08-03 00:07:38 | スポーツ一般
 古橋広之進さんが、世界水泳選手権が開かれているローマで亡くなった。享年80歳だそうだ。初めて間近でお会いしたのは、たしか43、4年前、渋谷の岸記念館で行なわれた日本水連の学生委員会の時だったと思う。ということは、あの時、古橋さんはまだ30代だったわけだ。もちろんお名前を知ったのは、それよりもずっと前、ヘルシンキ・オリンピックが行なわれた1952年頃だったと思う。僕が5、6歳の頃だ。当時、二十歳前後だった叔父たちの口の端にいつも上っていたからだ。海外では「フジヤマのトビウオ」と呼ばれていることも叔父たちから教えてもらった。あの頃の国民の古橋選手への期待感は、今日の北島康介らに対するそれとは比べものにならないほど大きかっただろう。それほど彼の存在感は大きく、敗戦国日本の期待を一身に集めていた。それだけに、戦後やっと参加を許されたヘルシンキでの400米自由形で8位に終った時の、叔父たちの落胆ぶりは今でも鮮明に憶えている。
 その12年後、僕は大学に進学して水球を続けていたが、いろんな大会で古橋さんをお見かけするようになった。最初に拝見した時は、この方があの古橋さんかと興奮したものだ。古橋さんが、オリンピックに参加できない悔しさを、日本選手権や全米選手権にぶつけて、世界新記録を連発してから既に60年が過ぎた。高速水着問題に揺れる水泳界を、古橋さんはどんな気持で見ておられたのだろう。合掌。

BALLAD 名もなき恋のうた

2009-08-02 14:35:18 | 映画
 映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の公開が約1ヵ月後に迫った。昨年10月、2週間にわたる熊本ロケのボランティア・スタッフをやってから、この日が来るのを心待ちにしていた。今月末には、熊本フィルム・コミッションによるボランティア・スタッフを対象とした試写会も開かれるようだ。あのシナリオがどういう風に映像化されているのかも楽しみだし、一緒に働いた仲間と再会するのも楽しみだ。