徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

小泉チルドレンのパフォーマンス

2005-11-18 13:30:51 | その他
 小泉チルドレンの一人で、経済産業省の政務官に就任した片山さつき議員が、どこかの病院を深夜視察したというニュースが流れていた。わざとらしく白衣を着て、しかも大勢のお供を従えてだ。目的は、看護師らのハードな深夜勤務の実態を確かめたいということらしいが、ちょっと行って眺めて何がわかるというのだ。第一、国会議員が視察するとなればみんなしゃきっとしているから、普段のあくびをかみ殺し、目を擦りながらの勤務ぶりなんか見えないし、もともと生体のリズムに反している深夜勤務がきついのは当たり前で、看護師よりもきつい深夜勤務なんていくらでもある。
 私も仕事柄、多くの看護師さんたちと接してきたが、彼女らの言うきつさというのはちょっと違うのではないかと思う。慢性的な人員不足による不規則な勤務や、夜勤のつらさなどは、宿命的なものとしてある程度しかたがないが、最近は直接患者に接する仕事以外にも、医療のレベルを上げるため、やれ医療管理システムの導入だ、やれISOだ、やれクリティカルパスだ、やれスタディだ、やれプレゼンテーションだと、プラスアルファの業務が急激に増えていると聞く。勤務時間外にも及ぶこうした業務は、子供や家族を抱えた看護師さんにはなおさらつらいものだ。
 そんな実態は深夜に病院を見て回っても何も見えてこない。要するにあれはパフォーマンス以外の何ものでもないのだ。まぁ、いかにも小泉流を踏襲しているとは言えるが・・・