そういえば、先日、掛かり付けの診療所に行った。
理由は、左手首の痛み。
日本にいた頃からの事で。
最近、痛みが頻繁に出て来るようになったから、まぁ、行っとこうか、と。
『多分、腱鞘炎(←フランス語で)だよ』
と、スーさんに言っておいた。
らば
『腱鞘炎(フランス語)って何?
専門家じゃないから、名前言われても分からないよ。
お医者さんに聞けばいいよ。』
って
腱鞘炎をネットで調べたら“Tenosynovite”とか、“De Querban syndrome”とか言うらしい。
で、スーさんにそのまま伝えたんだけれど。
腱鞘炎って、フランスではマイナーな症状なのかな??
日本の料理人さんや、パティシエさんで、腱鞘炎に悩まされている人は多いのに。
名前、知らないなんて。
そんな診断結果は、腱鞘炎。
『
腱鞘炎の治療法は、テーピングと、キネ(リハビリ)』
…やっぱりね。
日本でも、リハビリしつつ、完治はせずに、ダマしダマしでお仕事、な方の話しか聞かない。
だから、病院に今まで行かなかったんだよなぁ。
『
でも、みんな、治らない』
うん、知ってる。
『で、テーピングして、リハビリして。
治らないから、最後の手段を取る』
??
最後の手段??
『
患部に、直接注射して、薬を送り込んで、痛みを取る』
そんな事が出来るの??
『
どうせ、リハビリしても治らないって分かってるんだから、最後の手段を、最初にやっちゃおう』
このお医者様、話の分かる人
というか、救急センターで活躍されていたお医者様で、独立されて。
最前の方法を、いつも提案して下さる
フランスの病院事情は、ちょっと面倒。
まず、どんな事でも、主治医の先生の所に行って。
その後、先生に紹介状を書いて頂いて、“外科”とか、“何科”…っていう、専門の先生の所に行かなくちゃいけない。
で、ダメだった場合、大きな病院への紹介状を書いてもらう。
…、急を要する病気の場合は、どうするんだろうね
救急車しか、無いのかな
で、次回、専門の先生の所に行く予定。
そういえば。
私の職場のマダムとシェフも、心配して下さって。
症状の名前を言ったら、スーさんと同じ反応
それで、マダムが、お友達の薬局のマダムにそれがなんなのか、聞きにいったら
『何それ??』
と、言われたらしい
薬局のマダム(つまり、薬剤師さん)、本当に良い方で、翌日、その言葉の意味を調べたものを見せてくれて
フランスで、腱鞘炎は、一般的に、“Tendinite テンディニッツ“と言われるらしい。
『最初から、この名前で言ってくれたら分かったのに』
とは、マダム。
Tenosynoviteとか、Quervainは、ラテン語で、医学専門用語。
普段、“癌・ガン”って言っているのが、“悪性腫瘍…”と言われて分からなくなるのと同じなのかな?
こうやって、少しずつ、フランス語の語録が増えていく