のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.332

2014-12-18 00:27:32 | 新しい子猫たち 

お宝銀行は変わって行った その2





個人融資部門は、利益を目指していないので、頭取直轄分野として、各部門はそれぞれ副頭取をトップとする独立採算制を取り、自由に考えさせる事にした。





国際金融部門は、個人融資部門で教育を受けた奴も帰ってきて、世界中の銀行と話をして、有望な銀行と思われる所に出資していたが、頭取決済のいる額になると、頭取のジイサンが直接みていないので慎重になった。



今度は若い副頭取が決済できる金額をドーンと上げた。自分の責任でやってみなと云う事だったが、銀行ネットワークは拡充していった。



債券運用チームは、債券だけの運用だけはなくて、融資の代わりに、債券を発行させ、それを引き受けるとか云う事もしていた。間接金融みたいな事だったが、優先的な事項も当然もっていた、優先権のある株式への転換とか、買戻し特約をつけるとかであった。相手は銀行が多かった。



ドーンと上がった、副頭取決済額の中で、こうした動きは活発になり、世界中の銀行の多くとネットワークが出来上がっていた。



勿論小さい銀行が多かったが、頭取が任せてから、急速にこの銀行ネットワークは拡大して、国際決済のカバーできる地域は、世界中の中小都市にまで広がっていて、お宝銀行のネットワークは広がっていた、不思議な事に、国際間決済としては世界でもトップクラスの銀行に変わって行った。



日本の銀行のかなりの銀行が、お宝銀行に口銭を渡して、国際間の決済を代行してもらう事も次第に増えていったのだった。











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