のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.564

2015-09-16 00:00:51 | 新しい子猫たち 

香奈の弟である勝には、妻の真里がいた。実質的に、単なる貴金属店のチェーンに過ぎなかった、毛利貴金属店を、海外にも拠点を持つ、大きな貴金属会社である、毛利貴金属を作り上げた人だった。



香奈の母である和子が作った、毛利貴金属を大きな会社にしていた。



真里はお地蔵さんのコレクターとしてもしられ、多くのお地蔵さんを保有していた。多くは、敷地内の博物館である冶部博物館で管理を頼んでいた。



博物館は定期的に、香奈の集めた、お不動さんと真里が集めた、お地蔵さんの特別展を開いていた。



ただ香奈の集めた お不動さんには、国宝クラスの美術品もあって、お不動さん人気もあったが、お地蔵さんは、人気が高いとは言いかねた、数としては真里が集めたお地蔵さんは、数も多かった。展示されていないお地蔵さんも多かった。



真里は勝と相談して、自宅の庭に、お地蔵さんミュージアムを作ろうとした。まったく個人の鑑賞用にしたかった。



神之助の娘の神香は、お地蔵さんが好きだった。真里が集めたお地蔵さんの前で、歌を歌う事すらあった。



この話を瑠璃興業の奴らは聞きつけて、広い庭を深く掘って、地下に三階程度のミュージアムにしたらどうですか、関係のある所も斡旋します。値段も安くしますと持つかけた。



連中の狙いは、掘り起こした土砂だった。勝は、直感で判り、ナンダカンダの契約も作り、もし何か出てきた時の対応まで決めた。



連中も今回はテストでもあったので、おとなしくしていた。それに真里は、瑠璃の伯母にもあたり、香奈とも仲良かった。



神之助は、娘の神香から聞いて、お地蔵さんミュージアムに、神香が歌える場所を作ってやって欲しい、建設費用は全部もってもいいとまで言った。



勝は自宅の庭に作るから、それは断ったものの、別会社のお地蔵さんミュージアムを作り、勝と香奈不動産から土地を借りて運営するようにして、神之助からも出資を受ける事にした。神之助は金もっていたし、一旦言うとなかなか、うるさい事も知っていた。



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