のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1123

2017-04-28 00:03:51 | 新しい子猫たち 

ジブ系列内部の協力関係は進んでいた


 


香奈の特別室の花瓶の件で、人間国宝のジイサンは頑張った。弟子たちと一緒に会心の作を作り上げた。正人の割れた茶碗も金を使い、修復させて、龍の絵もそこに書いた。骨董品と見立てた茶碗だったのでそれなりの時代感のある龍の模様にした


 


香奈もこのジイサンの花瓶を気に入り、青不動さんも気に入った。日中の名品に囲まれるのは気分がいいと香奈に言った


 


香奈の特別室を訪問できるのは、とてつもなくエライ オッサンとオバはんに限られるがそんな人たちも褒めた。


 


すぐに話題になった。偶々挨拶に来ていた 中国の総書記も褒めた。


 


香奈が


本当は日中で協力関係を友好的に築いていくのが必要なんだろうね。無人島とか小さい海域の事で争っているよりも友好関係を築けば大きな果実が両国で得られるのにね。


 


総書記は


そんなには簡単にはいきませんが、日中で友好的に競い合う事で、優れた作品が出来ると云う事も判りました。


 


ただ総書記は国に帰っている時にポロっと漏らした。元々総書記が香奈と頻繁に会っているのは、秘密だったが、公然の秘密となっていて、その部分は言わないものの、中国の陶工の苦心の名品と日本の人間国宝のジイサンが、龍のデザインで競い合った名品が香奈の特別室にはあるそうなと云う話題があっと云う間に広がった


 


中国の陶工の耳にも入った。どんな花瓶なんだろうと思っていた。正人に頼まれていた、新しい、龍のデザインの入った茶碗を自ら届ける事にして見に行った。



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