のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.2033

2021-11-16 00:07:51 | 新しい子猫たち 
ただ調査機関同士では そこそこ付き合いもあって得手不得手の分野もあって 相互の調査依頼はそこそこ頻繁に行っていた。機密保持は調査機関の命 特にジブが絡むと機密情報が洩れると調査機関の命取りにもなりかねない


依頼を受けた 調査機関は この息子を調べた。ただ 全く普通の青年、何が特に優れているワケでもないし、欠点もまあほとんどない。人格円満を絵にかいたような青年。こんな人を調査しても書く事が そもそもない。普通の青年としか言えない。ナニか個人的に重大な秘密でもあるのかもと思い、そういう事には無類の強みを持っている リトルホワイト系の調査機関にも頼んだ。ここはほんのちょっとした事でも探り当てる。奥さんはね と言葉を濁すが この青年には何もない。全く何もない。


家庭大事 奥さん命の普通の青年、ただ この青年と話をすると心が静かになると云うか、この青年の円満さに周囲が影響を受けるらしいと云う事程度しか判らない


誰でも少しは秘密があるのに この青年には何もない。人が嫌がるような話はしない事を知っていたが それは軽く触れた程度だった


こんな人は初めて、何の秘密もない人は案外いない、トリワケ優秀でもないが 成績は普通の上、仲間の信頼性は高いが深く相手に立ち入らない。こんなに結果を書きにくい人はいない と  報告した

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