のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.2034

2021-11-17 00:01:16 | 新しい子猫たち 
依頼元のお地蔵さんミュージアムに報告書を回したが 正人にはコピーが送られて 何気なしに見ていて、ふと思う事があった。香奈ファイナンシャルの幹部でとても優秀なのだが、人格円満とは程遠い人がいた。あれほど頭は切れるのに 毒をシバシバ吐く。 もう一つの大きな銀行に居れなくなったのもその所為だった。才能を惜しんだ 正人が 香奈ファイナンシャルに入れた。確かにこの人が関与している分野は大きく伸びた。関連子会社の成績もいいが、そのお膝元の関連子会社の人たちから さえ 嫌われていた


正人は この青年と知り合い、共同事業をする事でコイツを矯正できるのでは と考えた


ただ新しい分野への出資となるので 幹部会 と云っても 香奈、徹彦、政則、瑠璃 奈津美そして正人などの 家族会にも似たものだった、そこで承諾を求めた


政則は正人の意図を察知した。アイツを担当とする積りだね、それは良い事だ。アイツが少しでも根性が治るとみんなが仕事がしやすくなる と 若い時は根性悪で知られた 政則が言った。香奈が正人の提案には いつも難癖をつける政則があっさりと賛成したのに驚いて 詳しい理由を尋ねて 理由が判った


すると瑠璃も奈津美まで ウチも参加したいと言い出した。香奈は上手くいくとは限らないのにと笑いながら、ジブも参加するよと言って、みんなナーンダと云う事になった


元々 頭は切れて、業績もいいけど 根性が・・・  と云う奴らは 組織内に溢れているような組織で その中でも特に問題児たちを集めた


結局 毛利貴金属の問題児までいれて 別会社としてスタートした。今までの会社もジブからの説得にあっさりと承諾した。メリットが大きい。会社にジブの資本までは入り、今までの仕事はそのままで請け負う形にしてくれた。しかも金も出さないのに最大出資者としてくれた。利益が出れば、その比率で金が入るのだ。

コメントを投稿