のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.339

2014-12-26 00:39:21 | 新しい子猫たち 

リトルチャ財団誕生へ





お宝銀行の秘書室長は、頭取から怒られ、法務部長は秘書室長から怒られた。秘書室長は副頭取兼務の銀行の管理一般の責任者でもあった、それにリトルキャットファイナンシャルの社長はリトルチャから命令を受けていた。








悪徳をリトルキャトファイナンシャルの法務部の相談役みたいなポストに招け、今の仕事は若い奴らに順次任せるようにしてもらえといわれていた








リトルキャットファイナンシャルの社長とお宝銀行の法務部長は相談して、清香の事務所とも相談をして、悪徳に頼んだ





悪徳の法律相談のスタッフに正義弁護士のスタッフを追加して、恵の財団、不動財団の相談室とも連携を取りながら、新しい法律相談体制、人生相談も含めて、金の面倒から色々な面倒を見るサポート体制を築いて欲しい。そして月に一回程度でいいから、リトルキャットファイナンシャルの法務部の会議に出て、気づいた事を話して欲しい





ゼニも当然出した





悪徳は清香からも頼まれていた事でもあるし、元々報酬も増えていたので承諾した。それに月一回の出席でくれる金額も多かった。





正義弁護士は、悪徳弁護士と協力して仕事を進める筈だったが、個人融資の法律相談はあくまで悪徳とその側近のサポートにすぎなかった、そこで正義は考えた。





今はお宝銀行の個人融資は多少だが、利益は出ていた。そしてリトルチャ基金は、新しいレアメタルの採掘量も入り、元々のレアメタルの採掘もあって、金が入り、むしろリトルチャ基金は増えていた。





正義とその側近たちも、悪徳グループと付き合う内に、朱に染まった。金を横領して、キレイな姉ちゃんと遊んだのではなくて、銀行内のリトルチャ基金ではなくて、リトルチャ財団が困っている人の支援を行い、その一環で個人融資の保証人になり、返せない時は銀行に返済する。銀行からも保証料ではなくて、そこそこの寄付を貰う、レアメタルの採掘料の半分はリトルチャ基金に入れる内規もしっていたので、それは寄付として合算する方法を考えだった。その財団では正義が自分のやり方で、しかも他人の金で支援事業ができると考えた。





社会福祉目的の財団と認められれば、銀行の税金圧縮もできた。法務部長も秘書室長も喜んだ。悪徳もそれはナカナカの考えだと思った。





こうしてリトルチャ財団は、お宝銀行のリトルチャ基金を元に設立された。このリトルチャ財団の理事長には正義が就任し、悪徳は副理事長になって、個人融資担当の法律相談のチーフには悪徳の側近がついた。





社会福祉目的の財団であっても、税金の控除対象には、利益のどの部分までとの細かい既定もあって、又財団の基金の上限にも細かい既定があった。社会福祉目的の財団を、実質的に金持ち一族の無税扱いの財産管理会社にした奴がいたので、そうなっていた。





基金の設定がなかったのは、二つの財団しかなかった、国の寄付窓口の財団であるナンタラ十字と、恵の財団だけだった。





恵の財団は日本の保育所も幼稚園もかなりの部分を請け負い、安い金で運営していた。それに一般的な福祉、小児の難病、色々なサポートまでしていて、もはや公的な社会福祉の一部と言えたので、そこに入っていた。税法的な便宜もあった。





悪徳はリトルチャ財団をこの上の特定社会保障財団にしたいとも思っていた。色々な下工作も始めていた。



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