話は戻るが、もう一つの大きな銀行の前頭取にとっては、自分が血のにじむような努力をして獲得していった 香奈フィナンシャルグループとか香奈ハイテクに対する取引比率を 今の頭取が政則の根性悪に 切れて、ガーンと下げられる事を恐れていた
政則の根性悪、皮肉の強さには辟易しながら耐えていた、政則は金の扱いが上手く、もう一つの大きな銀行と 神一の 一族の銀行を秤にかけて、有利な条件を出すように工夫していた。政則の天才的な財務能力は知ってはいたが、根性悪、皮肉の強さも骨身に染みていた。
今の頭取にそれが出来るだろうかとも思っていた。正人は子供の頃から政則に馴染んでいるので、簡単に見ていると思っていた。普通の人は 政則の根性悪と骨を切るような皮肉には耐えられない筈とも思っていた。
正人からは今の頭取に任すように言われたが、今の頭取に香奈ハイテクの対応を任すのは躊躇していた。香奈ハイテク、香奈ファイナンシャル関係の対応については依然として自分でするようにしていた。
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