のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.341

2014-12-28 00:12:45 | 新しい子猫たち 

金で埋まる、ジブ本体と香奈の家



金をジブ本体に集めたけど、香奈は銀行をそんなには信用していなかった。ジブは一族の銀行の大株主で、香奈ファイナンシャルは、もう一つの大きな銀行の大株主であり、莫大な金を銀行に預けていたが、これ以上の金を預ける積もりはなかった、キャッシュでジブトラストに保管する事にした。



大きな金庫はあったが、それには入りきらず、会長室が金庫代わりになった。





香奈はオフィスビル内に、会長別室をつくりそこに入る事が多かった。守り本尊の青不動さんも別室に掲げていた。香奈は守り本尊の青不動さんに見守られて、仕事をずっとしてきた。青不動さんのいない会長室には行く筈もなかった。



会長室と云うものの、香奈はいなかった。結構大きな部屋だったので、そこに札束が積んであった。会長室の前には警備の人もいて、完全な警備体制も取られていた。



香奈オーバーシーズ、香奈特別会計、リトルキャット運用会社から神之助に預けていた金も整理された。利子も元金に加えて運用していたのが、元々の元金だけ預かるようにしたいと神之助が言ったので、正人はもう一つの大きな銀行に預けようと最初思ったが、リトルキャット運用会社の金は、お宝銀行にも預けろとリトルチャが言うのは目に見えていた。それに香奈特別会計は本来、猫たちの今後の生活資金だった。その金もどこに預けるとかのリトルチャとのバトルは避けたかった。



仕方なしに、その金は正人の部屋に積んでいた。正人が猫たちから預かっていたエメラルドのネックレスもそこにあった。正人はもう一つの大きな銀行の敷地支店に相談役の部屋もあったし、香奈ファイナンシャルの幹部たちの部屋もあって、正人個人のオフィスはほとんんど使っていなかったのも原因だった。



香奈は昔から、銀行ではなくて、キャッシュをそのまま持っていたい人だったので、いつの間にか、香奈ファミリーはみんな自分の部屋に現金を置いておく傾向が強かった。





冷静な奈津美まで、自分の部屋にキャッシュが積み上げていた。ただ、警備とか火災には注意しないといけないと思って、ジブ専属ともいえた警備保障に警備を特別に頼んでいた。



リトルチャとかの香奈の家の猫も、当然香奈に影響を受けた。なんといっても香奈の飼い猫なのだ。猫の部屋にも大きな金庫があって、猫たちの金が積んであった。リトルキャット貴金属担当の猫たちは、気に入った宝石もそこに入れ、時々は眺めていた。



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