昨日は突如招集された飲み会に参加していたので、今日はちょっと二日酔い気味です。
酔いよりも、実は胃の違和感の方に悩まされていたのですが、大分回復しました。
ってことで、第2回 のんきのメンタルクリニック。開院で~す。
第1回では、「こころ」をとらえるためには、「感情のブレイクダウン」を行うことが必要だ、とお伝えしましたね。
元々、経済を勉強しているときに出会ったのがこの、「ブレイクダウン」という言葉だったのですが、日本語で考えると、「分類」とか、「詳細に分析する」
という意味合いになるでしょうか。
些細なことで、つい切れてしまって、思わず人に感情をぶつけてしまう。
未熟な方ですと、「些細なことに切れている」ということにすら気づいていない人もいます。
ですが、ある程度精神的に成熟してきますと、「つい腹を立てて、感情を相手にぶつけてしまった」ことを「後悔」するようになります。
そして、後悔することが解っているのに、同じようなシチュエーションに出くわすと、我慢できずに、また同じように相手に感情をぶつけてしまう・・・。
そういった方の多くは、「自分」が腹を立てることを後悔しているはずなのに、なぜか自分が腹を立てる対象となっている「相手」のことを悪く言おうとする。
たとえば、その方にそのことを問いかけると、きっとこう答えるでしょう。
「だって相手が悪いんだから」と。
さて。一連のこの流れを見て、どのように感じるでしょう。その方は、なぜこのような発言を行ってしまうのでしょう。
のんきは、この項目を「赤」と「青」で分類してみました。
実は、一連の感情のやり取りには、「自分の問題(青)」と「相手(もしくは自分以外の)問題(赤)」が含められているのです。
「なぜ腹を立てるのか?」と問われると、結局「相手の問題」を「自分の問題」であると錯覚し、「相手の問題」なのに「自分が解決しよう」と考えているから腹を立ててしまうのだ、と、
そう答えるのが相当かと思います。
自分には自分の問題が存在するのですから、本来解決しなければならない問題は、実はほかにあるはずなのです。ですが、つい誰か自分以外の第三者が関わってしまうと、つい自分の問題
を相手に押しつけようとしてしまい、さらに相手の問題を自分が解決しようとしてしまう。
実は、腹を立てるまでのプロセスとして、こんな過程を、人間は無意識のうちに、しかも一瞬で判断して行っているのです。いや・・・「無意識」だから、「判断」はしてないか・・・
「腹を立てないためにはどうすればよいのか」。
まずは「問題」を「自分の問題」と「相手(もしくは自分以外の対象)の問題」に分類することがその第一歩になります。
そして、さらにそれらの問題を、「対象」「感情」「思考」の3つに振り分けます。
では、次にこれらの3つに分けられた問題を、腹を立てないためには、どのように処理していけばよいのでしょうか。
では、これをまずは「対象」の側面から見てみましょう。
「対象」とされた問題は、「自分の問題」なのか、それとも「相手の問題」なのか。
もしもこれが自分の問題ではなく、「相手の問題」なのであれば、きちんと「相手の問題である」と認識する必要があります。
つまり、問題に直面した時に、まず行うことは、「腹を立てること」なのではなく、「相手の問題を分析すること」ということになります。
そう。この記事でのんきが行ったように、相手が抱える問題をブレイクダウンして、項目ごとに振り分けることが、「最優先事項」なのです。
たとえば、こんな例で見てみましょう。
ある日、自分が夕方に食べようと思って買ってきた大好きなおやつを、今すぐは食べないので、気軽にテーブルの上に置いておいた。夕方、食べようと思ってテーブルの前に来た
時、自分の兄がそのおやつを食べてしまった直後だった。
さあ。こんな事態に直面した時、あなたならどうするでしょう。
カチンときて、お兄さんに怒鳴り上げるでしょうか。「なんで私が買ってきたおやつを勝手に食べるんよ!!」って。
はい。ここで、少し待ってみましょう。「カチン」とくることは仕方がないと思います。なんてったって、自分が楽しみにしていたおやつを、お兄さんが勝手に食べてしまっているんですから。
だけど、お兄さんに怒鳴り上げる前に、ちょっとだけ待ってみてください。
自分は、一体なぜお兄さんに対して腹を立てているんでしょうか。
そこで、まずは「対象」をブレイクダウンしてみましょう。この場合、「対象」は二つありますね。一つは「おやつ」。そして、もう一つは「兄」です。
では、自分はどうして腹を立てているのか。では、今度は「感情」のブレイクダウンを行ってみます。
まずは、「おやつ」に対して。自分は、そのおやつが大好きだった。夕方に食べたいと思っていた。その対象が現在食べることができない状態になっている。
つまり、自分が腹を立てているのは、「おやつが食べられない」ことに対して腹を立てているわけです。
ここで、自分が取りうる選択肢は主に3つ。
①「自分の中に起こった怒りの感情を兄にぶつけること」。
②「おやつを食べられないという状況を受け入れること」。
③「食べられないおやつを、食べられる状態にすること」。
さあ。あなたならどの行為を選択しますか?
はい。それでは、それぞれの選択肢を分析してみましょう。
まずは①番。
「自分の中に起こった怒りの感情を兄にぶつける」
そもそも、自分が腹を立てているのは、「おやつが食べられないから」です。つまり、自分が一番望んでいるのは、「おやつを食べること」です。
では、自分の中に起こった感情を兄にぶつければ、自分はおやつを食べられるようになるのでしょうか。答えはNo.です。だって、対象はもう既にこの場にないのです。
であれば、兄に感情をぶつけてみたところで、現状が回復することはありません。往々にして、感情を相手にぶつけると、これはヒートアップして、どんどん自分の中で巨大化してしまいます。
おまけに相手の感情も傷つけてしまうことになりますから、場合よれば大喧嘩になってしまったりもするわけです。
おやつが食べられなかった上に、兄弟げんかをして、疲れるし腹は立つし、ろくなことはありません。つまり、この選択肢は自分にとってメリットがないばかりか、却って双方の感情を傷つけ
あってしまい、逆にデメリットしかない、そんな選択肢と言えるのです。
では、続きまして、②番。
「おやつを食べられないという状況を受け入れる」
おやつを食べようと思っても、もうそこには自分の大好きなおやつはありません。どんな選択肢を取ったとしても、結局その状況は受け入れざるを得ないわけです。
①の選択を行った場合でも、最終的にはその状況は受け入れるしかありません。ですので、わざわざ腹を立立てることをせず、一瞬でその状況を受け入れる、という選択を行うのです。
実は、「腹を立てない」ための、最大の解決策は、これを一瞬で行える習慣を身につけることに他ならないのです。
自分にとってプラスにはなりませんが、後々のことを考えた場合、「次にとりうるべき行動に素早く移ることができる」また、「後々に禍根を残さない」など、自分自身にとって、将来的な
メリットを生み出す選択ともなります。
では、最後に③番。
「食べられないおやつを、食べられる状態にする」
「え~、そんなこと、できるわけないよ~」
お。出ましたな、ひよこさん。 本当に、「できない」と思いますか?
実は、時間軸を取り除けば、これは決して不可能なことではありません。そう。「全く同じ物質」を「食べられる状態」にすることは不可能です。ですが、「同じ種類のおやつ」、または
「自分自身の不満を満たすことのできる、代替品」であれば、それを「食べられる状態」にする方法はないわけではありません。
そのためには、まずは「兄」と交渉する必要があるのです。
それでは、そこでもう一つの怒りの対象である、「兄」をブレイクダウンしてみましょう。
そう。ここで考えなければならないのは、「なぜ」兄は自分が楽しみにしたおやつを食べてしまったのか、ということです。
一番考えられることは、「兄はおやつが自分も食べてもかまわないものだと思っていた」というケース。
兄に、「なぜ私のおやつを食べたのよ!!」と聞くと、こんな答えが返ってくるかもしれません
「だったら食べられないようなところに置いとけよ!!」
そう。実はこのお兄さん、おやつが誰でも手にできるようなところに置いてあったので、親が買ってきたものだと思って、気にせずに食べてしまったのです。
だとすると、ここに原因が自分にあるんだということがわかります。次からの対策として、兄の食べられない状態にしておくか、そのおやつが自分のものだということを明示しておく必要が
ある、ということになります。
ですが、兄がこのように物分かりの良い人物ではないケースも考えられます。
自分の食べられる場所にあるんだから、食べても問題はない、と。「妹」が買ってきたものかどうかなど関係ない、と。
この場合、考えられる方法がまた、さらに2つに分けられます。
一つは、「自分が被害を受けた、ということを兄に理解させる」
一つは、「兄の考え方を変えさせ、たとえ兄弟であっても、人のものを勝手に食べてたりしてはいけない、と理解させる」
そう。そしてこの場合、一つの方法として、確かに「怒りを表現する」という方法が、確かに存在します。ですが、むやみやたらに怒りを表現するのではなく、きちんと「方法として怒り
を表現する」という方法を選択する習慣が必要になるのです。ですが、必ずしもその兄が、自分が怒りを表現したからと言って、考え方を変える、とは限りません。
そこで、さらに「兄」を細分化して分析する必要が生まれます。
そもそも、なぜ兄は「自分の食べられる場所にあるものを、自分が食べるのは問題がない」と考えるのか。
たとえば、一つの考え方として、「自分が妹だから」。
これは、「兄弟」という兄との関係性がもたらす弊害ですから、さらに兄の性格を細分化し、自分が妹であったとしても、兄が自分のおやつを食べないようにするにはどのようにすればよい
のか。この方法を別に考え直す必要があります。
そして、もう一つ。「兄の性格」として、あまり他人の事情を考慮しない性格である場合。
この場合、さらになぜ兄がこのような性格で成長してしまったのか、ということを分析する必要が生まれます。
「教育や環境」の問題なのか、それとも「生来」の個性(発達障害など)なのか。
それぞれのケースに応じて最も良い対応の仕方もまた変化してくるのです。
このように、文章としてつらつらと書きならべましたが、このような判断を、より短い時間帯で行えるようになれば、「腹を立てる」必要がなくなり、また怒りを表現する場合でも、それ
が一番最適な方法であり、一つの手段として怒りを表現することができるようになります。しかも、これは自分で判断して行っていますから、「怒りを表現する」必要がなくなった場合、
もしくは「怒りを表現する」という方法が適切な手段ではなかった、と判断できた場合、この手段を意識的に終わらせることもできるようになるのです。
若干「感情」や「思考」も交えながらお話してみましたが、「対象」から見る「腹を立てない」方法。いかがだったでしょうか。
だけど、実は「対象」を考える場合、本来なら腹を立てる「対象」と直面しなければならないような状況を生み出さないことが最も良い解決方法と言えます。
ときには「逃げる」ことも必要なのです。
さて。それでは次回は「感情」の側面からみる「腹を立てない方法」。あなたにとって、有益な方法となるでしょうか。
それではお楽しみに~
「・・・そんなこと、簡単にできりゃぁ苦労しないよ。」
あ、まあまあ、ひよこさん。そうおっしゃらずに。 ひよこさんができそうなことからまず、チャレンジしてみてください。
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酔いよりも、実は胃の違和感の方に悩まされていたのですが、大分回復しました。
ってことで、第2回 のんきのメンタルクリニック。開院で~す。
第1回では、「こころ」をとらえるためには、「感情のブレイクダウン」を行うことが必要だ、とお伝えしましたね。
元々、経済を勉強しているときに出会ったのがこの、「ブレイクダウン」という言葉だったのですが、日本語で考えると、「分類」とか、「詳細に分析する」
という意味合いになるでしょうか。
些細なことで、つい切れてしまって、思わず人に感情をぶつけてしまう。
未熟な方ですと、「些細なことに切れている」ということにすら気づいていない人もいます。
ですが、ある程度精神的に成熟してきますと、「つい腹を立てて、感情を相手にぶつけてしまった」ことを「後悔」するようになります。
そして、後悔することが解っているのに、同じようなシチュエーションに出くわすと、我慢できずに、また同じように相手に感情をぶつけてしまう・・・。
そういった方の多くは、「自分」が腹を立てることを後悔しているはずなのに、なぜか自分が腹を立てる対象となっている「相手」のことを悪く言おうとする。
たとえば、その方にそのことを問いかけると、きっとこう答えるでしょう。
「だって相手が悪いんだから」と。
さて。一連のこの流れを見て、どのように感じるでしょう。その方は、なぜこのような発言を行ってしまうのでしょう。
のんきは、この項目を「赤」と「青」で分類してみました。
実は、一連の感情のやり取りには、「自分の問題(青)」と「相手(もしくは自分以外の)問題(赤)」が含められているのです。
「なぜ腹を立てるのか?」と問われると、結局「相手の問題」を「自分の問題」であると錯覚し、「相手の問題」なのに「自分が解決しよう」と考えているから腹を立ててしまうのだ、と、
そう答えるのが相当かと思います。
自分には自分の問題が存在するのですから、本来解決しなければならない問題は、実はほかにあるはずなのです。ですが、つい誰か自分以外の第三者が関わってしまうと、つい自分の問題
を相手に押しつけようとしてしまい、さらに相手の問題を自分が解決しようとしてしまう。
実は、腹を立てるまでのプロセスとして、こんな過程を、人間は無意識のうちに、しかも一瞬で判断して行っているのです。いや・・・「無意識」だから、「判断」はしてないか・・・
「腹を立てないためにはどうすればよいのか」。
まずは「問題」を「自分の問題」と「相手(もしくは自分以外の対象)の問題」に分類することがその第一歩になります。
そして、さらにそれらの問題を、「対象」「感情」「思考」の3つに振り分けます。
では、次にこれらの3つに分けられた問題を、腹を立てないためには、どのように処理していけばよいのでしょうか。
では、これをまずは「対象」の側面から見てみましょう。
「対象」とされた問題は、「自分の問題」なのか、それとも「相手の問題」なのか。
もしもこれが自分の問題ではなく、「相手の問題」なのであれば、きちんと「相手の問題である」と認識する必要があります。
つまり、問題に直面した時に、まず行うことは、「腹を立てること」なのではなく、「相手の問題を分析すること」ということになります。
そう。この記事でのんきが行ったように、相手が抱える問題をブレイクダウンして、項目ごとに振り分けることが、「最優先事項」なのです。
たとえば、こんな例で見てみましょう。
ある日、自分が夕方に食べようと思って買ってきた大好きなおやつを、今すぐは食べないので、気軽にテーブルの上に置いておいた。夕方、食べようと思ってテーブルの前に来た
時、自分の兄がそのおやつを食べてしまった直後だった。
さあ。こんな事態に直面した時、あなたならどうするでしょう。
カチンときて、お兄さんに怒鳴り上げるでしょうか。「なんで私が買ってきたおやつを勝手に食べるんよ!!」って。
はい。ここで、少し待ってみましょう。「カチン」とくることは仕方がないと思います。なんてったって、自分が楽しみにしていたおやつを、お兄さんが勝手に食べてしまっているんですから。
だけど、お兄さんに怒鳴り上げる前に、ちょっとだけ待ってみてください。
自分は、一体なぜお兄さんに対して腹を立てているんでしょうか。
そこで、まずは「対象」をブレイクダウンしてみましょう。この場合、「対象」は二つありますね。一つは「おやつ」。そして、もう一つは「兄」です。
では、自分はどうして腹を立てているのか。では、今度は「感情」のブレイクダウンを行ってみます。
まずは、「おやつ」に対して。自分は、そのおやつが大好きだった。夕方に食べたいと思っていた。その対象が現在食べることができない状態になっている。
つまり、自分が腹を立てているのは、「おやつが食べられない」ことに対して腹を立てているわけです。
ここで、自分が取りうる選択肢は主に3つ。
①「自分の中に起こった怒りの感情を兄にぶつけること」。
②「おやつを食べられないという状況を受け入れること」。
③「食べられないおやつを、食べられる状態にすること」。
さあ。あなたならどの行為を選択しますか?
はい。それでは、それぞれの選択肢を分析してみましょう。
まずは①番。
「自分の中に起こった怒りの感情を兄にぶつける」
そもそも、自分が腹を立てているのは、「おやつが食べられないから」です。つまり、自分が一番望んでいるのは、「おやつを食べること」です。
では、自分の中に起こった感情を兄にぶつければ、自分はおやつを食べられるようになるのでしょうか。答えはNo.です。だって、対象はもう既にこの場にないのです。
であれば、兄に感情をぶつけてみたところで、現状が回復することはありません。往々にして、感情を相手にぶつけると、これはヒートアップして、どんどん自分の中で巨大化してしまいます。
おまけに相手の感情も傷つけてしまうことになりますから、場合よれば大喧嘩になってしまったりもするわけです。
おやつが食べられなかった上に、兄弟げんかをして、疲れるし腹は立つし、ろくなことはありません。つまり、この選択肢は自分にとってメリットがないばかりか、却って双方の感情を傷つけ
あってしまい、逆にデメリットしかない、そんな選択肢と言えるのです。
では、続きまして、②番。
「おやつを食べられないという状況を受け入れる」
おやつを食べようと思っても、もうそこには自分の大好きなおやつはありません。どんな選択肢を取ったとしても、結局その状況は受け入れざるを得ないわけです。
①の選択を行った場合でも、最終的にはその状況は受け入れるしかありません。ですので、わざわざ腹を立立てることをせず、一瞬でその状況を受け入れる、という選択を行うのです。
実は、「腹を立てない」ための、最大の解決策は、これを一瞬で行える習慣を身につけることに他ならないのです。
自分にとってプラスにはなりませんが、後々のことを考えた場合、「次にとりうるべき行動に素早く移ることができる」また、「後々に禍根を残さない」など、自分自身にとって、将来的な
メリットを生み出す選択ともなります。
では、最後に③番。
「食べられないおやつを、食べられる状態にする」
「え~、そんなこと、できるわけないよ~」
お。出ましたな、ひよこさん。 本当に、「できない」と思いますか?
実は、時間軸を取り除けば、これは決して不可能なことではありません。そう。「全く同じ物質」を「食べられる状態」にすることは不可能です。ですが、「同じ種類のおやつ」、または
「自分自身の不満を満たすことのできる、代替品」であれば、それを「食べられる状態」にする方法はないわけではありません。
そのためには、まずは「兄」と交渉する必要があるのです。
それでは、そこでもう一つの怒りの対象である、「兄」をブレイクダウンしてみましょう。
そう。ここで考えなければならないのは、「なぜ」兄は自分が楽しみにしたおやつを食べてしまったのか、ということです。
一番考えられることは、「兄はおやつが自分も食べてもかまわないものだと思っていた」というケース。
兄に、「なぜ私のおやつを食べたのよ!!」と聞くと、こんな答えが返ってくるかもしれません
「だったら食べられないようなところに置いとけよ!!」
そう。実はこのお兄さん、おやつが誰でも手にできるようなところに置いてあったので、親が買ってきたものだと思って、気にせずに食べてしまったのです。
だとすると、ここに原因が自分にあるんだということがわかります。次からの対策として、兄の食べられない状態にしておくか、そのおやつが自分のものだということを明示しておく必要が
ある、ということになります。
ですが、兄がこのように物分かりの良い人物ではないケースも考えられます。
自分の食べられる場所にあるんだから、食べても問題はない、と。「妹」が買ってきたものかどうかなど関係ない、と。
この場合、考えられる方法がまた、さらに2つに分けられます。
一つは、「自分が被害を受けた、ということを兄に理解させる」
一つは、「兄の考え方を変えさせ、たとえ兄弟であっても、人のものを勝手に食べてたりしてはいけない、と理解させる」
そう。そしてこの場合、一つの方法として、確かに「怒りを表現する」という方法が、確かに存在します。ですが、むやみやたらに怒りを表現するのではなく、きちんと「方法として怒り
を表現する」という方法を選択する習慣が必要になるのです。ですが、必ずしもその兄が、自分が怒りを表現したからと言って、考え方を変える、とは限りません。
そこで、さらに「兄」を細分化して分析する必要が生まれます。
そもそも、なぜ兄は「自分の食べられる場所にあるものを、自分が食べるのは問題がない」と考えるのか。
たとえば、一つの考え方として、「自分が妹だから」。
これは、「兄弟」という兄との関係性がもたらす弊害ですから、さらに兄の性格を細分化し、自分が妹であったとしても、兄が自分のおやつを食べないようにするにはどのようにすればよい
のか。この方法を別に考え直す必要があります。
そして、もう一つ。「兄の性格」として、あまり他人の事情を考慮しない性格である場合。
この場合、さらになぜ兄がこのような性格で成長してしまったのか、ということを分析する必要が生まれます。
「教育や環境」の問題なのか、それとも「生来」の個性(発達障害など)なのか。
それぞれのケースに応じて最も良い対応の仕方もまた変化してくるのです。
このように、文章としてつらつらと書きならべましたが、このような判断を、より短い時間帯で行えるようになれば、「腹を立てる」必要がなくなり、また怒りを表現する場合でも、それ
が一番最適な方法であり、一つの手段として怒りを表現することができるようになります。しかも、これは自分で判断して行っていますから、「怒りを表現する」必要がなくなった場合、
もしくは「怒りを表現する」という方法が適切な手段ではなかった、と判断できた場合、この手段を意識的に終わらせることもできるようになるのです。
若干「感情」や「思考」も交えながらお話してみましたが、「対象」から見る「腹を立てない」方法。いかがだったでしょうか。
だけど、実は「対象」を考える場合、本来なら腹を立てる「対象」と直面しなければならないような状況を生み出さないことが最も良い解決方法と言えます。
ときには「逃げる」ことも必要なのです。
さて。それでは次回は「感情」の側面からみる「腹を立てない方法」。あなたにとって、有益な方法となるでしょうか。
それではお楽しみに~
「・・・そんなこと、簡単にできりゃぁ苦労しないよ。」
あ、まあまあ、ひよこさん。そうおっしゃらずに。 ひよこさんができそうなことからまず、チャレンジしてみてください。
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