虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ナイトライダー

2006年06月08日 | 日記・雑記
マッスルカーファンのエレノアさんが、20年ほど前のアメリカのテレビシリーズ「ナイトライダー」にはまっているという書き込みで探してみたら、あら、レンタルにあるじゃないですか!
「ナイトライダー」のDVDが!
さっそく予約。
でもレビューを読んでみると日本語音声がないみたい。
「ナイトライダー」は少ししか見てないけど、見たのは吹き替え版だけで配役ぴしゃりだと思うので、吹き替えでもみたいのになあ。
この前、「ドッジボール」でお姿を見かけたD・ハッセルホフの若かりし雄姿が楽しみ!
主人公の相棒の車のKITTもインターセプターと争うくらい好きだわ。

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 ロシア映画「父、帰る」は感想がなかなか手につきません。
 北の青い空とやたらと輪郭の濃い人物とか、冷たそうな水の色とか、言葉が固まらなくてその色や影の中を漂ってるみたいな感じ。
 子どもって、どんなものなのか。子ども時代を私は捨ててきてるんだろうか、とか。ぽわぽわと周辺の疑問も漂ってます。

マザー・テレサ (2003/イタリア、イギリス)

2006年06月08日 | 映画感想ま行
MADRE TERESA
監督: ファブリツィオ・コスタ
出演: オリヴィア・ハッセー    マザー・テレサ
    セバスチャーノ・ソマ    セラーノ神父
    ミハエル・メンドル    エクセム神父
    ラウラ・モランテ    マザー・ドゥ・スナークル

 インドの貧しい人々のため生涯を捧げ、ノーベル平和賞を受賞した修道女マザー・テレサの伝記の映画化。

 映画としては駆け足ながらも押さえる所は押さえ、マザー・テレサのしたことをきちんと見せてくれて、偉大な人間に触れ素直に感動させてくれました。
 オリビア・ハッセーは考えてみると他には3本しか見ておりません。「ロミオとジュリエット」「失われた地平線」「復活の日」 あ、それから「ナイル殺人事件」にも出ていたっけ。私は、「ロミオとジュリエット」を見て、ムチムチのジュリエットだなあ…という感想だったので公開当時の人気のほどはよくわかりませんが、清潔感のあるきれいな人ですから、修道女スタイルはぴったりですし、年取ってからの姿も確かにマザー・テレサによく似ていたと思いました。

 それにしても、マザー・テレサというのは最強の女性です。ちょっと不謹慎な言い方ではありますが、ゆるぎなき信念に高潔にして完全な無私の精神には、誰も太刀打ちできません。おまけにどんな形でも権力(組織があれば望まなくても自然発生してしまう…だって指揮系統にもれなくついてきちゃうから)を忌避するという徹底振り。つい最近見た「ダ・ヴィンチ・コード」でカトリックの過去の暗部がつつかれていたばかりで、つい考えますが、マザー・テレサのような人を生み出すのは信仰の持つ本来の姿なのでしょう。
 井上ひさしの孤児院時代について書いたものにも、その孤児院で働くカトリックの修道士たちが自分たちの食べ物着るものを削り、泥だらけになって畑仕事をして日本の子どもたちを養う姿が描かれています。井上ひさし氏も「神よりもその修道士の姿を信じた」という意味のことを書いていたと記憶しています。より高きもの、より尊き生き方を目指す力の源となる…宗教、信仰などあまり我が事として切実には考えられない状況に私はいます。気楽ではありますが、こういうところだけはうらやましいようにも思います。

ダ・ヴィンチ・コード (2006/アメリカ)

2006年06月06日 | 映画感想た行
THE DA VINCI CODE
監督: ロン・ハワード
出演: トム・ハンクス    ロバート・ラングドン
    オドレイ・トトゥ    ソフィー・ヌヴー
    イアン・マッケラン    リー・ティービング
    アルフレッド・モリナ    アリンガローサ司教
    ジャン・レノ    ベズ・ファーシュ
    ポール・ベタニー    シラス

 ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが殺害される。遺体は奇妙な体勢で横たわり、周囲には不可解な暗号らしきものが記されていた。フランス司法警察のファーシュ警部は、宗教象徴学のハーバード大学教授ロバート・ラングドンは、ソニエールと会う約束があり、警察に協力を依頼される。しかしラングドン自身が容疑者であった。そこへ警察の暗号解読官であり、ソニエールの孫娘ソフィー・ヌヴーが現われる。

 薄めとはいえ、文庫本3分冊を2時間半に、というのは刈り込みの必要がいっぱいありますが、はしょったのではなく変えてましたね。狂信の対決に二人が巻き込まれちゃった、って感じでした。基本的に巻き込まれて、逃げながら謎を解くスタイルの伝統的ともいえるサスペンス仕立て。でもクライマックスが平板な印象で、そういう映画にしてはちょっとドキドキ感が不足したかも。
 私としては、人物像が矮小化されちゃった…と強く感じてしまったのでした。特にアンガローザ司教と悪役。この二人がああでは、解決と容疑からの開放後のカタルシスが足りないように思う。ファーシュ警部もですね。役者はみんな実力者ばっかりで悪くないです。でも原作から魅力が落ちちゃったみたい。ポール・ベタニーが一人目立ってる。
 でも、背景とか暗号の謎の説明はとっても上手くて映画がよどむ感じはぜんぜんしませんでした。サスペンス映画としては弱いかなですが、2時間半飽きずに目を捕まえられました。
 私は原作も「けっこう面白かった」レベルの感想だし、肝心のキリストの聖杯の真相などにはさほどショックを受けないポジションなので、普通にサスペンスとして見ました。
 オドレイ・トトゥ、予想より役に合っていたと思います。

こわれゆく女 (1975/アメリカ)

2006年06月05日 | 映画感想か行
A WOMAN UNDER THE INFLUENCE
監督・脚本:ジョン・カサベテス
出演:ジーナ・ローランズ
    ピーター・フォーク
    マシュー・カッセル

 仕事で留守がちな夫と3人の子を持つメイベルは次第に奇行が目立つようになる。夫のニックはそんな妻に困り果て病院へ入れるが、子どもとともに彼女が家庭に戻る日を待つ。

 DVDで「父帰る」も見まして、これもずしっと来る映画なのですが、今日家に帰ったらこの映画をBSで放送していてつい見ちゃいました。見たいと思ってないのに、チラッとでも目に入ると見ずにはいられないのですよ、この映画。
 怖いといえば、並みのホラー映画よりず~~~っと背筋が凍る、というか固まるような気分になります。
 メイベルが正気を失っていくきっかけははっきりとは示されていなくて、映画が始まった時点でもう既に常軌を逸した状態になっています。その挙措のひとつひとつが怖い!
 スパゲティの会食シーン、スクールバス、入院直前のやり取りなど、つい歯を食いしばって見ている。
 ピーター・フォークは素晴らしい。やりきれなさを時として爆発させながらも、なおも妻を愛して、子の母として尊重していく、教養はさほどなくても責任感と愛情に満ちた夫の存在をリアルに感じさせてくれる。それだけに見るほうは痛くてしょうがない。

 それでラストシーンが、あの普段の馴れた動作で日常が帰ってきたように締めくくられるのを見て、私はほっとしているのか怖がっているのか 自分でもよくわからなくなってしまう。

 それにしても、ジーナ・ローランズのあのもつれ髪と落ち着かない動きは見てしまうと数日間つきまとわれてしまう。あのファッションも。カサヴェテス監督は自分の妻にあんなことさせられるなんて、やっぱりまず同志なんですかねえ。

アップタウン・ガールズ (2003/アメリカ)

2006年06月03日 | 映画感想あ行
UPTOWN GIRLS
監督: ボアズ・イェーキン 
出演: ブリタニー・マーフィ    モリー
    ダコタ・ファニング    レイ
    マーリー・シェルトン    イングリッド
    ドナルド・フェイソン    ヒューイ
    ジェシー・スペンサー    ニール

 子どもの時に飛行機事故でなくなった伝説的ロックスターの父の遺産で高級アパートに住み、贅沢な生活を送っていたモリー。ところが印税を着服していた財産管理担当の会計士に全財産を持ち逃げされ、23歳で突然無一文に。モリーはアパートを追い出され、ベビー・シッターの仕事にありつく。その相手は、超生意気で子どもらしくない8歳の少女レイ。

 ほぼ予想通りの展開で、ラストも主人公が自分の才能と生きる道を見出して行き、友情も復活、愛情問題もどうやら光が…というありがちなハッピーエンドでした。
 ブリタニー・マーフィはかわいいのですが、ほんとに目がパンダでケバく見えます。「シン・シティ」のシェリーを見ずに、この映画だけでは特に注目することもなかったかもしれない。シェリーはとっても魅力的だった。こういうわがままで苦労知らずで時々頭きちゃうけど、人間の根本がまっすぐで自分の筋を曲げない女の子は、アメリカン・コメディで伝統あるキャラだと思うが、ブリタニー・マーフィは健闘しているものの、ふわふわしたカワイゲとか、ゴールディ・ホーンとかに比しますとちょっと足りないかも。
 ダコタ・ファニングはほんとに達者です。でも彼女については今までどっさり同じような「できた子」という役柄を見ちゃっています。感じやすい心を生意気さの針で鎧ってトゲトゲしたレイと言う少女を見ているというより、天才子役ダコタ・ファニングを見ているという感じでした。(これは3年も前の映画なので今見てこういうのは酷ですが…実はDISCASにこの映画を予約したのは1年半前)

 文句多いですが、夜のコニーアイランドのシーンはやはり泣けました。人間は愛するものを奪っていく理不尽に対して無力で、その怒りはやり場がない。同じ怒りと悲しみを知る二人の関係のクライマックスであり、転換点。このシーンでもうこの映画は及第です。

違うでしょう

2006年06月02日 | 日記・雑記
最近新しい習い事を始めました。
その教室は繁華街の中にあります。
けっこう怪しい雰囲気のところも通ります。
教室の窓の正面は時間貸しホテルです。
そして教室の大通りをはさんだ向かいの、何の商売かよくはわからないお店がなかなかすごいので写真撮ってきました。

看板の店名は「アラビアンナイト」
で、この絵です。
どこが???

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 DVDなどで映画はけっこう見ていますが、ここに書く気力が不足気味です。明日はダコタ・ファニングちゃんの「アップタウン・ガール」何とか書いてしまいたい。

 ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセル主演の「クリムゾン・リバー」の原作を読みました。面白かった。私は原作のほうが好みです。ヴァンサン・カッセルのやった若い警官は原作では見た目から強烈にアラブ系の優秀で危険ではずれた男でした。ジャン・レノの演じたほうも形容してしまえば同じ言葉を使わざるを得ないのですが、やはり心の一部が壊れた男でした。こちらは実にピタリで、映画を先に見てしまったので、主人公がジャン・レノの声と姿で脳内スクリーンに立ち上がってまいります。
 また小説の内容から別の感想になるけれど、ここでは女性がその個人として存在するだけで欲望の対象として意識されてしまい、男を苦しめます。これって、やはり私個人の理解を超えた、かなりたまらない事態のように感じます。

チキン・リトル (2005/アメリカ)

2006年06月01日 | 映画感想た行
CHICKEN LITTLE
監督: マーク・ディンダル

 チキン・リトルは空の欠片が落ちるのを見て叫ぶ。しかしそこには何もなく、リトルは街中の笑いものになり、父親も彼のことを信じてくれない。友達と特訓の末、野球で活躍してようやく名誉晩回したリトルだが、また空の欠片が落ちてきた!

 今までピクサーと共同でフルCGアニメ「ファインディング・ニモ」「「Mr.インクレディブル」を製作してきたディズニーが初めて単独で製作したフルCGアニメ。
 いろんな映画のパロディがあって、そうかチラシにも「みんなが応援」とか入ってたなあ、と。少し違った映画になるのも他のパロディですよね。
 しかしなんか見た後のスッキリ感が足りてない。何でだろう?リトルのいじめられたり、わかってもらえなかった分と後でみんなに褒められたり認められたりの分の帳尻が合わないように思う。ディズニーだったら、今までストレートでスイートなストーリーではもうお手のものじゃないのかな。何でこうも物足りなさが残ってしまうのだろう。
 12歳の女の子は「あれ、ダメ」とあっさり言っていた。もっと小さい子はどうなのかな?ストレートにリトルを応援できたのだろうか。