虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

奥様は魔女 (1942/アメリカ)

2006年06月19日 | 映画感想あ行
I MARRIED A WITCH
監督: ルネ・クレール
出演: フレデリック・マーチ 
   ヴェロニカ・レイク 
    ロバート・ベンチリー 
   スーザン・ヘイワード 

 17世紀のアメリカ、火刑にされ死んだ魔法使いの父娘が、木に封じ込められるが、自分達を捕らえた男の一族に呪いを掛ける。現代(製作年度1942年)になって、落雷で木が折れて開放された彼らは、丁度知事選に打って出ようというその子孫を破滅に追い込もうと企むが……

 ルネ・クレールといったら、ジェラール・フィリップ数々の名作をはじめ、「幽霊西へ行く」「巴里祭」「自由を我らに」…きゃあきゃあなのです。
 これは、アメリカでつくった映画で、役者がアメリカ人。「幽霊西へ行く」のほうがクレールタッチが面白いな、とは思いますが監督らしい軽やかで素敵なコメディ。特撮もほどほど。
 ヴェロニカ・レイクは他で見ているかどうかわからないが、モノクロ画面に金髪が輝く素晴らしい美しさ。
 魔女が根っから悪いことをしたがるのだけれど、それも畑を荒らす、火をつけるという発想しかしないレトロな悪。それに声がなんともかわいらしいので、いわゆる「小悪魔」的な感覚で、そんな邪悪には見えない。その父もしょうのない酔っ払いで、酔うと大事なことを忘れるおまぬけぶりがかわいい。
 振り回される役のフレドリック・マーチが他の映画に比べて今ひとつな感じ。彼にしてはちょっと物足りないかな、くらいのものですが。
 フレドリック・マーチの婚約者になる相性最悪の美女がスーザン・ヘイワードで、すごくきれいで性格がきつそうです。この人はほとんどおっとりした美女役を見たことがありません。いつも

 魔女ののろいで代々相性が最悪の女性と結婚するなんて…その家庭の子どもが結婚していて良かったですね。


最新の画像もっと見る