虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ある殺し屋(1967/日・大映)

2004年05月01日 | 映画感想あ行
雷蔵・森一夫の映画はいいのがありますよね~

監督:森一夫
出演:市川雷蔵 成田三樹夫 野川由美子

小料理屋の主人・塩沢は裏では殺し屋家業をしている。
ふとしたきっかけで知り合った若い女、殺しの仕事で塩沢を知った若いヤクザは、彼の金をねらって何とか取り入ろうとするが…

殺し屋、市川雷蔵のクールさがひたすらカッコいい。
時代劇スターで現代劇をこれだけこなせるのは、他に誰がいるだろう?
この映画でも「なんか大げさ」に感じる彼のしゃべり方はそうなんだが、画面はとんでもなくスタイリッシュ。
音楽もごくごく控えめで、それでいて音の感じがいかにも盛上げ効果~で市川雷蔵の世界なのである。
前半、エピソードが過去と現在の行ったり来たりで、話に引きずり込んでいく。後半では若い二人が思うようにならない塩沢に嫌気がさして2人で組んで塩沢を殺して大仕事の儲けを横取りしようとたくらむ。
その後はまた、絵に描いたような展開で、しかもそれにうまく乗っちゃうんです!雷蔵という人は!

殺しは必殺仕掛人っぽく静かだけど、アクションシーンもなかなか。なんたって体のキレがいいし~
ううう~、なんて決まる人なの!

この映画みんな服を着崩したりしてないけど、やっぱりアウトローな雰囲気が漂ってる。
野川由美子のぷっくりした唇がいい。彼女のアサハカっぽい口の利き方も、成田三樹夫のころころ変わる口調も良かった。
成田三樹夫の後姿に爆笑。

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