虫干し映画MEMO

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地球の静止する日 (1951/アメリカ)

2005年12月23日 | 映画感想た行
THE DAY THE EARTH STOOD STILL
監督: ロバート・ワイズ
出演: マイケル・レニー     クラトゥ
    パトリシア・ニール     ベンソン夫人
    ヒュー・マーロウ     トム
    サム・ジャッフェ     バーンハート教授
    ビリー・グレイ  

 突然ワシントンに円盤が飛来した。降り立った宇宙人は地球人全体に核兵器廃絶を要求すると言い、彼らの力を証明するために30分間、地球の動きを止める。しかしそれに対する地球人の反応は…

 昨日の「オープン・ウォーター」も大袈裟な演出無しでじわじわ怖いものでしたが、これもSFながらやっぱり地味にサスペンスで、大袈裟とか映画でしかあり得ない大スペクタクル優先事項でない映画です。「ET」じゃないけど、理性的宇宙人と一部地球人のまともな交流と、その他大勢の思い込み優先の拒否反応でドラマが盛り上がり、緊張感が漲って、目を離せない90分ちょっと。ちょっとスリラーにも似た印象。ロバート・ワイズ監督の映画ならではでしょうか。
 SF的造形としては、致し方ないことながらやっぱり古い。いえ、でも円盤よく出来てると思う。ロボットのゴートの造形も今見てればちゃちだけど「クラトゥ・バラダ・ニクト」前のシーンではほんと怖い。
 パトリシア・ニールの意思強そうな美貌も役にあってる!

 それにしてもあくまで優しいちょっとおせっかいな宇宙人と、さっさと発砲したり、宇宙人狩りを急いじゃったりする手のつけられない地球人という描き方は、核兵器についてのメッセージもさることながら、真面目に戦争をなくしたい気持ち強かったんじゃないかな…しかしそれでも力の脅威による秩序なんですなあ…


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2 コメント

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Unknown (samurai-kyousuke)
2005-12-24 08:06:41
良く出来たSF映画の古典ですね。

上品な作りでした。円盤の警備が超手薄なところが笑いのツボにハマってしまいました。

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緊迫感 (ningyo)
2005-12-24 22:32:25
特撮部分より、ドラマの緊張感のほうに注意向けられる映画でした。ゴートの能力の凄さに比べてちゃちいルックスが面白い!
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