虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

チャンピオン太(ふとし)

2006年03月22日 | エンタテインメント
 この季節になると頭が重くて失敗やらかすんだけれど、昨日は朝ゴミを出しに行って転び、受身がまずくて両手のひらに砂利をいっぱい突き刺してしまいました。洗う時に痛かったの何の!!!腰に打ち身、膝にも切り傷と転んだだけにしてはえらく派手な満身創痍。
 せっかくの休日を、家でゲームして、野球見て、手が痛いのでPCもいじらずに過ごしました。WBCすごかったですね。

 それでこの1962年に制作されたテレビ番組をはじめて見ました。「こんなのがあった」と友達がけが見舞いにオンラインサービスで見られるのを教えてくれたもの。
 すごく昔のものらしく、力道山が主人公の人生の師みたいな役回りで出演。
 お話は(一回分しか見ていないのでそれを見た限りの印象で)力道山を師と仰ぎプロレスラーを目指す、母子二人だけの家庭の少年の成長物語らしい。孤児院で育ったらしい少女があこがれのマドンナらしい。「らしい」ばっかりですいません。

 はじめは「ちゃんぴおんた」と読んでしまいました。マンガが原作ということで、当然「少年チャンピオン」連載だと思ったけど、「少年マガジン」連載でした。この時代はまだチャンピオン創刊されてなかったのね。この映画の中の力道山は、私の持ってるプロレスラーイメージ「格闘技エンターテイナー」とはぜ~んぜん違うもので、昔の剣豪もの小説の主人公のようです。
 結局、プロレスも「プロレス道」みたいな、人間を磨くためのものという捉え方だったのでしょうか?この時期のプロレスブームを、歴史の本の中で戦後の復興の一つの側面として読んでいたけれど、実際の雰囲気というものは私が理解していたものとはかなり違う様な気もしてきました。
 とはいえ、梶原一騎原作ですから「巨人の星」みたいな少しずれた熱血ワールドであった可能性もあるかもしれない、とは思います。

 まあその、主人公の少年が「こんな身体も出来ていないような小さな子にプロレスなんかさせちゃいけない」と思ってしまうような幼さなのと、その中学やっと入ったような子に向かって、憧れの君らしいるり子さんが、助けてもらったのに「悪人をやっつけたのは練習の苦しさからの八つ当たり」なんていうシーンで口アングリでした。
 
 セットがベカベカで、悪役「死神酋長」がいかにも強くて頭悪そうにデフォルメされてるのがおかしいですが、ちょっと調べたらなんとアントニオ猪木さんが演じていたんだそうです。まったく気付きませんでした。
 太の必殺技の特撮がちゃちいのが牧歌的でなごめます。
 ただ、女の子のファッションがすごい。同時期の映画はそれほど安っぽいとか変!とか感じないのに、るり子さんの着てるものには「この時代はホントにこういうの着てたの????!!!」と思ってしまいました。