虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

恋の手ほどき (1958/アメリカ)

2006年03月05日 | 映画感想か行
GIGI
監督: ヴィンセント・ミネリ
出演: レスリー・キャロン   ジジ
    モーリス・シュヴァリエ  オノレ
    ルイ・ジュールダン    ガストン

 砂糖王の息子、大金持ちのガストンはパリの社交界で次から次へと女性と浮名を流している。指南役は叔父のオノレ。オノレがかつて真剣な恋をした女性の孫娘ジジは天真爛漫な少女で、無邪気にガストンと付き合っている。次第に成長する彼女に惹かれたガストンは彼女の世話をしたいと祖母に申し入れる。

 退廃的で絢爛なパリ社交界の浮ついた恋の中で咲く清純な乙女の愛…みたいなミュージカルで画面や衣装が凄くきれい。しかし、歌はいっぱいだけどダンスがほとんどなくてこれがMGMのミュージカルだとはちょっと信じられない。しかもその年のオスカー総なめとはもっと信じられない。いろいろあるんですねえ、アカデミー賞も。
 オスカー総なめの先入観無しならば、かわいいおとなしい感じのミュージカルで、主人公ルイ・ジュールダンをおいて映画紹介サイトでヒロイン、レスリー・キャロンの次に挙げられているキャストのモーリス・シュバリエの老伊達男が素敵。主人公がいくら若くてハンサムで修行中とはいえ、この年季の入った遊び人の軽やかな物腰に完全に位負けしている。「歳をとるのもいいものさ」と言う言葉に「こういう歳の取り方なら良いわ」と、「タフ・ガイ」のバート・ランカスターとこのシュバリエには素直に頷けます。「黄昏」のヘンリー・フォンダも見ていてきついものがありますしねえ。

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 金曜夜には夜8時就寝という小学校低学年の良い子の様な有様でした。疲れていただけではなくて風邪引いたみたいで土曜日は一日中頭がグワラングラワンとして起き上がれなかった。「ナルニア」見にいくつもりだったのに。
 夜に少し調子が戻って、実はDVDの「ミミック」借りていたんだけれど、あの臭気のする様な映画を見る気にはなれなくてBS放送の「恋の手ほどき」をほにゃ~んと見ていました。金曜に会うはずだった友達も一人熱出してキャンセルしてきたし、一人は出てきたけど「インフルエンザのA型、B型続けてかかっちゃった」とひどい声をしていた。もう若くないなあ、とつくづく思った次第。