虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

イーオン・フラックス (2005/アメリカ)

2006年03月19日 | 映画感想あ行
AEON FLUX
監督: カリン・クサマ
出演: シャーリーズ・セロン    イーオン・フラックス
    マートン・ソーカス    トレバー・グッドチャイルド
    ジョニー・リー・ミラー     オーレン・グッドチャイルド
    アメリア・ワーナー    ユーナ・フラックス
    ソフィー・オコネドー    シサンドラ
    フランシス・マクドーマンド     ハンドラー

 2011年、人類は新種のウィルスによりほとんどが死滅、科学者トレバー・グッドチャイルドが開発したワクチンで生き残った500万人は外界から隔てられた都市ブレーニャに籠もって種を存え400年が経った。グッドチャイルドの独裁下の一見安全かつ平和な生活のなかでも、不自然な人間消失が起こっている。イーオン・フラックスは反政府組織“モニカン”の最強戦士であり、ついにグッドチャイルド暗殺を命じられる。

 全編シャーリーズ・セロン鑑賞映画でございました。やっぱり美しい。「ミニミニ大作戦」とか「サイダーハウスルール」の頃に比べればさすがに歳はとってるけど、長い四肢、完璧なプロポーションでアップが、全身が映されるたびに美しさを見せ付けられるみたい。ぶっちゃけ、他の出演者皆様方、すべて引き立て役って言っても良いかも、と思うくらい。

 それでお話のほうはというと、元がアメコミだそうですが、設定とかすべてにおいて喰い足りない感じ。
 ここから先はネタバレですが、

・ クローンが元の人間の記憶を引き継ぐというのは使い古された設定だけど、せっかく壁の中だけの社会なんだから、何もかもすべてがフルリサイクル、なんと人間も使いまわしだった!くらいに見せてくれないかな、とか。

・ シサンドラの手足みたいなのも、けっこう当たり前なのよん、とばかりにもっとああいうの沢山画面で見せてくれないとかえって不自然ではないでしょうか。武器なんかももっといかにも近未来特殊社会らしい工夫の仕様があるように思う。

・ モニカンが何に対して異議申し立てしているのかよくわからんとか、400年後のオーレンの反乱の動機が説得力弱いじゃんと思った人いません?

 これに始まって、管理社会の方法とか、政府幹部の組織とかもすべて後一歩二歩踏み込んでくれればなあ、と思うことが積みあがっていってしまった。あのラストなら、もっと外部環境への恐怖とか煽ってもよかったね。

 なんか和風な社会でしたね。桜の花びら舞ってるし。