虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

カレンダー・ガールズ(2003/米)

2004年06月11日 | 映画感想か行
CALENDAR GIRLS
監督:ナイジェル・コール
出演:ヘレン・ミレン ジュリー・ウォルターズ

午前中時間が出来たので見てきました。
トロイはさすがに空き時間では見られません。

中年婦人ヌードカレンダー誕生実話の映画化。だからといってまったく事実の通りではないのでしょうが、地方都市の中年婦人の人生模様のさまざまがコミカルに、あったかいタッチで描かれて、最後までだれずにぐいぐい引っぱっていってくれる後味爽やかな映画。

前半の健気なおばさんたちのパワーが盛り上がっていくところはテンポが良くておかしくて、場内がとても沸いていた。
後半は大成功が巻き起こす反響を、ちょっとシビアに、皮肉にも描いている。ラストは、その苦さも含めて気持ちが良かった。

Movie diary カレンダー・ガールズ

トニー・カーティス

2004年06月11日 | 映画の話題
 10日夜のヘップバーン、ウィリアム・ホールデンの「パリで一緒に」を見ていて、何度もみている映画だから、見方も違ってくるのだけれどトニー・カーティスが面白かった。「美男スター」である自分のイメージをあそこまでおちょくり倒すことができるのはたいしたものだと思う。「グレート・レース」の出来のよさも彼のこのコメディ・センスがあっての物とも言えるのでしょうね。
 最近、いろいろ見直してつくづく感心してるのがこの人。ジェイミー・リー・カーティスのお父さんで、バート・ランカスター(空中ぶらんこ)、カーク・ダグラス(スパルタカス)という大物に対する若い美男という軽い感じで捉えていたのは、申し訳なかった。
「成功の甘き香り」で演じるジャーナリズムの中に食いついて成功してやろうという卑屈な小悪党は素晴らしい。この映画はランカスターの悪役としての大きさが映画を支えてるとは思うけど、最後のプライドが哀れに崩れてしまうカーティスの演技は見事。「フォーン・ブース」をみた時に、この映画を連想したけど、コリン・ファレルはやっぱり甘い。
「お熱いのがお好き」でジャック・レモンに負けるのは仕方ないけど、「手錠のままの脱獄」(名画!)での意識の底をさらうような演技は本当に感動。
「もっと注目!」今更だけど。