虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

フル・モンティ(1997/英)

2004年06月07日 | 映画感想は行
THE FULL MONTY
監督:ピーター・カッタネオ
出演:ロバート・カーライル トム・ウィルキンソン

 かつて鉄鋼の街として栄えたシェフィールドも、今は工場閉鎖され、失業者が溢れている。その一人、ガズは子どもの養育費が払えず、別れた妻に共同親権を取り上げられそうになり、男のストリップで金を稼ぐことを考える。

 これ借りちゃったのは、やっぱり「カレンダー・ガールズ」の影響かもしれない。イギリスという国はその辺の方がえいっと脱いじゃう伝統があるんでしょうか?
 それはともかく、テーマは「リトル・ダンサー」同様で、斜陽産業と失業と家族の崩壊…暗いんだけど、この映画はおかしい。エピソード一つ一つ、笑いでくるんでるけど問題は深刻。でも唯シリアスなだけじゃ済まさない。このセンスが英国コメディの矜持でしょうか。
 男性ストリップショーに挑むそれぞれキャラの駄目ぶりがかなり丁寧に描かれ、とっても身近。ストリップの練習をする父親のナサケナサに練習場を飛び出した息子と和解のシーンとか、あのちょっと奇妙な親子関係もなかなか素敵。

 キャラとしては妻に失業を言えないおじさん、奥さんに励まされてストリップに臨むお兄さんに「ひえ~ん」と呻きたいような親しみを感じてしまった。
 職安のダンスシーンおかしかった!